CBDは手軽な、セルフケアの選択肢。心身の健康から患者のウェルネスを目指す――総合予防医療クリニックGreenHealth/田園調布長田整形外科長田優香医師インタビュー

皆さんは、セルフケアのためにどのようなことをしていますか?

「セルフケア」とは、私たちが自分自身で行うことのできるケアのことです。マッサージやスキンケア、インナーケア……セルフケアには色々な選択肢がありますが、CBDを心身の健康に役立てることも、私たちができるセルフケアの選択肢の一つです。

今回、CBDによるセルフケアの専門家としてお話をお伺いしたのは、田園調布にある長田整形外科・自然療法部門担当長田優香医師です。

リハビリテーション現場での勤務経験から、植物療法、カンナビノイド医療に可能性を感じたといいます。クリニックでもCBD療法を取り扱いますが、実際にご自身もCBDを使用しているそう。

患者さんへのCBDアドバイスの際気をつけていることや、CBDと私たちの健康との関わりについて聞いてみました。

長田優香/『総合予防医療クリニック/田園調布長田整形外科』
医師免許取得後、リハビリテーション医学を専攻。
脳血管障害後遺症や先天性障害などの患者さんをケアしつつ、新しい療法についても積極的に学ぶ。
その中で植物療法に興味を持ち、2013年頃CBDの存在を知る。
現在、よりよく生きる、健やかさへのアプローチの一つとして来院される方にCBDを紹介。
また、CBDだけでなく生活習慣全般に関してアドバイスをしている。
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リハビリテーションから「植物療法」、そして「CBD」に関心が広がった

――まずは、先生のご経歴を教えてください。

私は、田園調布の『総合予防医療クリニック/田園調布長田整形外科』で自然療法を担当しています長田優香と申します。医師免許取得後、リハビリテーション医学を専攻し、脳血管障害後遺症や先天性障害などの患者さんをケアしてきました。同時に、新しい療法に対しても積極的に学んでいく中で植物療法に興味を持ちました

植物療法とは、植物を用いることで、人が生まれながらに有している自然治癒力に働きかける療法で、いわゆる代替補完療法の一つです。この分野について学ぶ中で、自分自身も精神的にも身体的にも助けられてきました。臨床に活かせるようになるまでは時間がかかりましたが、植物療法を学んでいた背景があったので、のちにカナビスについて知った時も素直に受け入れることができました。

――クリニックや先生の診療のコンセプトを教えてください。

クリニックのコンセプトは「よく生きる/すこやかさ」です。

夫である院長が整形外科、スポーツ医療全般の専門医で「整形外科リハビリテーション科」を標榜しています。痛みやさまざまな不調とともに来院されますが、心身の状態がどうであっても、よく生きる、健やかで生活する、そのために使える道具はつかいましょう、というスタンスです。

心身の不調に対応できる道具のひとつとして、植物療法に注目していた経緯があります。

――先生は植物療法について学ぶ中で、CBDに関しても学ばれたのでしょうか。

CBDの存在を知ったのは、2013年頃です。

植物療法関連の情報にアンテナを張っていた中で、CNNニュースのドキュメンタリーでシャーロットちゃんの医療大麻の治療例をみたことが最初です。その後さらに詳しい動画情報や本などを通してCBDや医療大麻にさらに興味を持ちました

とはいえ、日本ではまだ製品も不明瞭で臨床で使うことも難しいと考えていたので、だまって医療大麻に関する勉強を続けました

2018年ごろから医療用途でCBD製品を扱う業者さんから製品のご紹介をいただくようになり、理解や認知の広がりを感じました。その後、安定したCBD製品も増えてきたので臨床でも使っています

CBDアドバイスのコツは「摂取量の見極め」と「生活習慣のヒアリング」

――どのような症状の方が多いですか。

慢性的な肌荒れ、睡眠の不調、うつ傾向、不安や感情の不安定さ、痛みや特定の疾患の治療の補助に、などです。うつ傾向や睡眠の不調などの改善希望の方にカンナビノイド、CBDという選択肢のご案内をすることが多いです。

また、セルフケアとしてCBDを使用しているけれども、効果が実感できないので相談したいという方もいらっしゃいます。

――CBDの相談時に、気をつけていらっしゃることはありますか?

通常は患者さんは何かしらの症状があるので来院されます。

はじめから「CBDが使いたくて」と来院される方は少ないので、診察の中で、よりよく生きる、健やかさへのアプローチの一つとしてCBDをご紹介することになります。

そこでCBDがどういったものなのか、わかりやすくお話するようにしています。

――先生自身、普段からCBDを使われているのでしょうか?

ティンクチャー、カプセルやトピカルなどをよく利用します。

どのタイプを使用するとしても、1日にどのくらいのCBD量を摂取する必要があるかをその都度見極めてとるようにしています。

患者さんのご相談時も、使用量については、はじめは比較的細やかにアウトラインをアドバイスします。

カンナビノイドの体内での効果発現の個体差が20倍という報告もあり、その時のその個体への適切な量を探すことになります。もちろん、最適な量や形態を探していくのはご本人です。その際に、ライフスタイル(食や睡眠、ストレスケアなど)や外界の環境(季節や土地など)、ほか様々な要因で変化すると思うので生活習慣のヒアリングなどはしっかり行っています。

――CBDの使用効果の体感が持てる人・持てない人には、どういった違いがあるのでしょうか。

臨床での私の感想にはなりますが、体感が少ない場合は、そもそもカンナビノイドを補給しなくてもよい場合、体内の受容体が遺伝的に少ない場合や、体内環境の状態が最適ではないため摂取量がまだ足りていない場合、カンナビノイドをとっていても細胞に十分に届いていない場合、適正量が不明な場合などがあると思います。

CBDに限らず、植物療法の効果体感には様々な要素が絡み合っているため、一概には言えないのですが、健康とはそもそも、よい食事、よい運動習慣など、様々な要素の上に成り立っているものですよね。

クリニックでは、そういった生活習慣全般に関しても指導をさせていただいているため、CBDのサポートが得られる体内環境を育てていくことも大切だと考えています

CBDは、取り入れやすいセルフケア。良質な情報発信を続けたい

――先生はCBDに対し、今後どのような展望を思い描いていますか?

ちょうど2024年春あたりといわれていますが、大麻草部位規制の法律(大麻取締法)に改訂があることで、日本でのカンナビノイド全般の研究や医学的進歩を楽しみにしています

臨床でもこれまでの部位規制に基づいたCBD製品から、成分規制(THCの含有%規制)があるにせよ、全草由来のカンナビノイド製品を使うことができる方向へ変化します。

さらに勉強を続けて臨床にも還元していきたいと思っています。

私のCBDビジョンは「いまあるものに感謝を。いまできること、していることに誠実に。わからないことはわからないと正直に。平和で笑顔でいよう。」です。

この想いでカンナビノイドの臨床はじめさまざまな活動にかかわっていきます。

――最後に、読者の皆さんにメッセージをお願いします。

病名の有無にかかわらず健やかであることは可能です。

病名がついていなくても、不機嫌で笑顔の少ない日々だという方もいらっしゃいます。病名がついていても、機嫌よく、できるだけ感謝している(それもムリなく)こともできます。

CBDを生活に取り入れることで、かたくなった考えや想い癖、感情的な振舞いが緩み、心にゆとりが生まれるようになると、自分の反応に変化がうまれていきます。

行動のパフォーマンスが上がったり、自分のことが嫌いではなくなるかもしれません。

生活や仕事の中で緊張感がなくなったり、人間関係がスムースになり、ちょっとしたことでイライラしなくなり、よく休息できると、その人の人生はそこから大いに変わると思います。

CBDはすでに、セルフケアとして誰もが取り入れることのできるものです。

もしCBDを最初に目にした時、その情報がこわいと感じたり不信感を持つような内容であれば、セルフケアの一つの選択肢を見逃すことになってしまうという危惧もあります。

皆様がCBDに不必要な心配を持たないですむように今後も良質な発信を続けていきたいと思っています。

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