身体と心の専門家が送る健康ライフスタイルVol.3 京都御池メディカルクリニック院長・村西寛実医師――細胞の環境を整えて、そもそも病気にならない体へ――

いつまでも若々しく元気でいるための秘訣としてアンチエイジングという言葉をよく耳にするようになりました。

しかし、実際はどんなことなのかよくわからないという人が多いのではないでしょうか。

今回は、京都で予防医療やアンチエイジング治療に力を入れている京都御池メディカルクリニックの院長、村西寛実医師をゲストにお招きし、アンチエイジングの正しい知識やアンチエイジングのために普段の生活で意識すること、先生ご自身が生活の中で行っていることをお伺いしました。

また、CBDとアンチエイジングの関係性についてもお伺いしています。

村西寛実/京都御池メディカルクリニック
医学部卒業後、循環器科でカテーテル治療を行うなど心臓の専門医としての道を歩む。
その中で、病気そのものを予防したいという想いをもつようになり、京都御池メディカルクリニックを開業。
カラダとココロのアンチエイジング治療を提供し、来院する方の健康、人生のサポートに尽力している。
目次

病気そのものを予防したい。心臓の専門医から開業に至るまで

ーー先生の自己紹介をお願いします。

京都御池メディカルクリニックの村西寛実と申します。

中学生の頃から医師になりたいと思っていました。勉強はある程度できたので頭は良かったと思っていたんですが、自惚れですね。受験では2回浪人を経験しました(笑) そのおかげで2浪時代にはアルバイトなどができて社会の様々な人を知ることができました。

ーー開業するまでの経緯を簡単に教えていただけますか?

自分自身スポーツが好きなので、最初は漠然とスポーツ整形外科がいいなと思っていました。でも、整形外科医は骨や関節、筋肉といった部位を診ることが多いんです。人間は骨とか、関節とか、筋肉だけで生きているわけではありませんよね。

やはり全身を診ることができたらいいなと考え、心臓の専門医の道を目指しました。

循環器科でカテーテル治療を行うなど、心臓を専門としてやってきたんですけど、ある時、病気は治療しても次から次へと出てくるということに気づきました。

例えば、急性心筋梗塞で搬送された患者さんの治療をしました。その患者さんが数年後にまた違う病気になってしまうというのはよくあることです。

生活習慣病も一緒ですよね。糖尿病になったら、次は高血圧になり、コレステロール値に異常が出て・・・の繰り返し。芋づる式に病気が出てくると感じたんです。

モグラ叩きのように、叩いても叩いても次の病気が出てくる。そして、病気が出てくるたびに薬がどんどん増えていく。たくさん薬を飲んでいる患者さんを目の当たりにして、この人が、 本当にそれで幸せなのかなと疑問に感じました。その人の人生ってそれでよかったのかな、と。

そこで、病気そのものを予防したいという想いから、いろんなご縁もあり、現在の京都御池メディカルクリニックを開業するに至りました。

アンチエイジング=細胞一つ一つが機能する状態にすること

ーー「アンチエイジング」とはどういうものですか

アンチエイジングはその名の通りエイジング(加齢)に抗うという意味です。

僕ら人間は、普段何も意識せずに生活していると、何も変わり映えのない日々が続くと思うんですけども、実は細胞は日々日々入れ替わりながら生き続けています。

その意識をもって生活をしている人は結構、少ないと思うんですよね。

僕のイメージとしては、1個1個の細胞が完全に機能を果たし、そして次の細胞にいい状態で繋いでいくのが、結果的にアンチエイジングにつながっていくんじゃないかなと思っています。

ーー細胞がいい状態でつながるとは具体的にどのような状態なのでしょうか。

例えば、美容の面では、いい細胞が繋がっていくと皮膚の老化が遅くなります。シミとか、シワとか、そういったいわゆるエイジングサインが皮膚に出ていない状態ですね。

内臓で例えると、血管の壁の細胞の老化が少なければ血圧は上がらないでしょう。

つまり、病気の予防に繋がります。

細胞レベルの話が、最終的には大きな疾病の予防という形で現れてくるのが、アンチエイジングかなと僕は思ってますね。

ーー細胞を健康に保つ、ということでしょうか。

細胞1個1個がちゃんと働けるような環境を作ってあげるということですね。

ビタミン、ミネラルといった栄養素の面、あとは、自律神経やホルモン。あらゆる面で整っている環境を作ってあげると、1個1個の細胞は機能を発揮するようになります。そしてその細胞の次の細胞も、いい細胞として繋いでいく環境を作り出す。

それがアンチエイジングのアプローチですね。

ーーなぜ老化は起こるのでしょうか?

”酸化”と”糖化”そして”炎症”が原因といわれています。

酸化はいわゆる、体が錆びていくような現象です。

糖化は、僕らの体の過剰な糖分が焦げついているような状態をいいます。パンが焦げるのをイメージしてみてください。焦げた細胞なんて、もちろん良くないですよね。焦げ付く場所が血管の場合、血管の病気に繋がります。

炎症は、疼痛や発熱といった急性の炎症ではなく、僕らが体感できないような、気づかない慢性的な炎症がずっと体の中で起き続けている状態です。

これら3つの要因が、1個1個の細胞にダメージを与え続けることで細胞は劣化し、これら3つの要因が持続する環境では細胞の入れ替えもうまくいくことができません。

最終的には、臓器の障害、つまり、疾病へと繋がっていきます。

ーー老化は防げるものなのでしょうか?

原因を調べ、適切にアプローチすれば可能だと思います。

例えば酸化に関していえば、当クリニックでは今の自分がどれぐらい錆びているかの目安になる「酸化ストレス」や、酸化を解消するための抗酸化力が正常に働いているか、などを検査するものがあります。

何気なく生活してる人を比べてみたとき、錆が全然溜まってなくて、防御機能もばっちり働いている人もいれば、逆に錆がものすごく溜まってる人もいます。

ーー溜まっている場合はどのようなアプローチを行いますか?

医療的アプローチとしては、点滴治療や、医療用水素の吸引、サプリメントなどで対応します。

しかし、酸化する原因は1つではなく、人によって様々なので、これがとても難しいですね。同じ生活習慣、 同じものを食べていても錆が溜まってる人もいれば、溜まってない人もいます。

例えば仕事が忙しすぎて、寝る時間が少ないとか、あるいは、仕事に没頭しすぎていて、食べてるものに気を配れていない、など、人によって理由が無数にあります。

本来なら個人の生活習慣に介入していかないと、根本的な部分で変えていくことは非常に難しいと思っています。

患者さんに対して、今現在は何も症状がないとしても、少しずつ病気を発症する方向に進んでいっていることをお伝えして、生活習慣の改善を含めて、その人に合った方法を提案しています

細胞レベルからアプローチする先端の医療。クリニックでのアンチエイジングアプローチ

ーーアンチエイジングとして、クリニックではどのような検査・治療を提供したり、取組みをされていますか?

アンチエイジングにおいて重要なのは、細胞がいかに活躍できる環境を作れるか、という点です。僕は細胞が活躍する環境を作るためには、栄養素という柱と自律神経という柱、この2つが重要だと考えているので、この2つをメインにアプローチしています。

ーー栄養素の柱からお伺いします。

栄養素のバランスがいいかどうか、つまりはビタミンやミネラルが十分に足りているのかどうかを判断材料にしています。

現代人は忙しく、外食される方が多いですよね。外食すると炭水化物メインになってしまい、ビタミンやミネラルがほとんど摂取できていない場合が多いです。今は何も不調を感じなくても、潜在的に栄養素が不足してるケースがあります。

当院では、採血でビタミンの過不足を調べたり、レーザースキャンを使ったミネラルの検査などを行います。こういったアプローチを元に、栄養素の解析を行って食生活の見直しや修正、必要時には不足分をサプリメントにて補充することを、ご提案をしています。

ーーレーザーをあてるだけでわかってしまうんですね。自律神経についても教えてください。

自律神経を計測する機器は複数あります。最近のスマートウォッチでは心拍数の変動で自律神経の状態を計測していますし、身近なもので自律神経をセルフチェックできるようになりました。

でも、どうすれば自律神経が調整されるか、となると難しいんですよね。

当院は、ボディコンディショニング専門のトレーナーが在籍しており、パーソナルトレーニングジムを開設しています。

ボディコンディショニングとは体調を総合的に整えることを目的とした運動プログラムで、肩がこったから筋肉をほぐすといった直接的なアプローチではありません。体をほぐすことによって得られる自律神経の改善効果を狙って施術をしています。

また、スポーツをやっている方々の中にはガムシャラにやっておられる方も多くいらっしゃるかと思いますので、メディカルパーソナルトレーニングという形態で身体の評価を医療的にもしっかり行ってアプローチしています。

がん治療とアンチエイジング。先端のがん治療について

ーークリニックではがん治療、がんの再発予防も提供されていますよね。がん治療、がんの再発予防とアンチエイジングにはどのような関係・共通点があるのでしょうか?

がんは細胞が劣化した結果として発生していると考えています。

アンチエイジングとは、細胞1個1個が正常な状態で機能できる環境を整えるということだとお伝えしましたね。逆に、細胞にとって環境が整っていないと、がん化していく細胞が増えてくる可能性が高く、がんの発症リスクが高い状態といえます。

細胞の環境が整えば、疾病の予防もできるのではないかと考えています。その各種疾病の中に、ガンも含まれているのです。

ーーやはり細胞が機能しなくなるとがんのリスクが上がるのでしょうか。

そうですね。

当院では活性酸素による酸化ストレスの検査をさせていただくのですが、やはり数値が高い方の方が将来的ながんのリスクは高くなると思っています。

今の段階でその酸化ストレスをどう軽減していくのか、そのために何ができるのかを今から考える。

それがアンチエイジングの概念なのかなと思っています。

今すぐできるセルフケアとしてのアンチエイジング。コツは食事と運動、そして自然の力。

ーー医療的アプローチ以外で、アンチエイジングのために普段の生活の中でできることとしては何がありますか?

食べ過ぎには注意する必要があります。現代人は食べ過ぎている方がほとんどです。

昔から腹8分目とよく言いますが、科学的な説明がつくようになってきている気がします。

例えば、朝ごはんを食べて出勤して、12時になったら「もうランチの時間だからランチを食べよう」といった方は多いと思いますが、お腹が空いているなら食べてもいいんですけど、お腹が空いてなかったら食べなくてもいいのかな、と僕は思いますね。

あとは間食も注意です。僕自身も全く食べないということはないですが(笑)

お菓子は急激な血糖値の上昇を招くので気を付けていただいた方がいいですね。食べ物の中でも特に糖分は一気に血糖値を跳ね上げます。血糖値はぐんと上がった後にぐっと下がります。このような血糖値の急激な上下(いわゆる血糖値スパイク)を繰り返していきますと、繰り返し糖分を欲するようになったり、それが最終的には「糖化」という現象に繋がり老化を促進すると考えています。

また、糖分の過剰な摂取は腸内環境にもよくありません。腸内環境が悪化するとアンチエイジングとは逆のベクトルにカラダが向きますので、注意が必要です。

ーー腹八分目とお菓子の食べ方ですね。あとはなにか注意する点はありますか?

あとは、油ですね。オリーブオイルやアマニ油など、 体にいい油をとることを意識して、悪い油をとらないようにするのが必要です。

添加物がたっぷり入っていてカラダに良くなさそうなごはんや、大量の油が使われているものとか、炭水化物だらけの食べ物を食べている時、「自分の細胞に申し訳ない」みたいなことを思いながら食べている人って、ほとんどいないと思うんですけど(笑)

でも、そういう感覚を大切にしてもらいたいですね。

ーーアンチエイジングのために先生が普段やっていることはありますか?

食べ過ぎを控えることと、運動、後は自然に触れることでしょうか。

ーーやはり食事は気をつけているんですね。

お腹空かない時は食べないようにしています。3食しっかり食べる日もありますが、なんとなくお腹が空かないなという時は、お腹を休ませるためにお昼を抜いたりなど、自分の身体の声を聞きながら調整しています。

ーー運動はどのようなことをしていますか?

来年1月に、ハーフマラソンに出ようと決めて、今、トレーニングをしています。

昔は忙しい中でもトレーニングの時間を捻出してずっと続けていたんですが、2人目の子どもが生まれて家のことに時間を使うようになったり、クリニックの新しい業務で勉強することがたくさんあって遠ざかっていましたが、最近再開しました。

ただ、トレーニングのために時間を捻出できなくても、子どもと一緒にいっぱい外で遊んだり、地下鉄の駅では階段を利用したりと、日常で身体を動かす機会を細かく見つけてやるようにしています。

ーー自然に触れるというのはどういうことでしょう。

僕は実は明石に住んでいるんですよ。

海がすぐ近くにあるので、よく行きます。別に何をするわけでもないですけど、子どもを連れていってぼーっとしていますね。海の音を聞いたり、太陽の光を浴びたり、そういう自然に出て、それに耳を澄ませカラダで感じ積極的に触れる機会を意識的に増やすようにしています。

アンチエイジングは身体だけではなくて、車の両輪みたいなイメージで、 身体と精神面の両方がうまく働く必要があると考えています。

僕は家族と過ごす時間を楽しむことで精神面のパワーをチャージしています。アンパンマンが工場に帰って元気が出るみたいな、なんか、そんな感じ(笑)

ーー素敵です!まさに理想的な生活ですね。

他にも気をつけていることとして、マイナスな言葉は基本言わないようにしています。

これがアンチエイジングに繋がるというデータはないんですが、マイナスの言葉を出し続けると、身体や心が反応すると考え、その辺りは意識しています。患者さんにも基本的には、プラスのことしか言わないようにしてます。

このままじゃダメだよ、ということを言う先生方もいらっしゃると思いますが、僕は言わないように心がけています。例えば、何か僕が提案した治療内容に関して、「先生、ちょっといいですわ」と仰られた場合にはその方のご意見に耳を傾け、医師としての立場からの意見もお伝えしたうえで一緒に最適解を導けるように日々努めています。

ーー先生の患者さんへの向き合い方も素敵ですね。なにか患者さんに対して意識していることはありますか?

患者さんのご自身の人生に対する価値観を大切にしています。

アンチエイジングに関してデータを通して患者さんに説明したり実践したほうがいいことをお伝えするのは簡単なんですけど、やはり実践するのは難しいことだと思います。

人生って、アンチエイジングが全てではなくて、家族や友人、恋人と過ごす時間などの時間が必要ですし、それがないとご自身の人生や健康でいたいというモチベーション維持もなかなか難しいです。

だから、患者さんが納得せずに何かを強制されてやるということはあまり良くないと考えています。

いくらいい治療であったとしても、 患者さんの価値観に合わなかったり、十分なご理解やご納得をしていただけないようであれば、無理に実践していただく必要はないと思います。

その方の人生は、やはり様々な情報を得たうえでその方が決定していくことが何よりも重要かなと思っています。

甘いものが食べたいときは体が無理しているサイン?

ーー無理なくアンチエイジングを実践するとしたらどのように取り入れたらよいでしょうか。

そうですね。できれば週の半分ぐらいは運動するのが理想ですが、日常生活でクタクタになってからさらに運動するのは難しいですよね。

何か目標を設定するのがいいかもしれません。例えば僕みたいにマラソン大会に出るとか。

自分の内部から湧き出るモチベーションだけに頼るのは難しいので、小さくていいので何か越えなければいけないハードルを用意するのがポイントです。

もしくはもっと気楽に、土日に週1回とかでいいので体を動かすようにするだけでもいいと思います。

ここは京都なんですが、京都って街並みがすごく綺麗なんです。その風景を楽しみながら1時間ぐらい歩くだけでも十分意味があると思います。

ーー油ものに甘いものなど、体に悪いとわかっていてもどうしても食べたくなってしまう時があります。それは私の意志が弱いのでしょうか。

根性がなくて食べてしまう、というよりストレスが原因かもしれません。

ストレスを感じると、人間はストレスと戦うためにコルチゾールというホルモンを分泌させます。しかし、常にストレスがかかっているような状態が続くとコルチゾールの分泌が追いつかなくなるんですね。

そのために甘いものを取ったりとか、コーヒーを飲む量を増やしたりとかして、体が無理して頑張ろうとしてるんですよ。弱ってる馬に鞭を入れてるようなイメージです。

人生ってアンチエイジングのためだけに生きているわけではないですし、やるべきことをやる、頑張らないといけないフェーズがあると思います。

ただ、無理してでも頑張るという価値観は、それはそれでいいのですが、やはり無理をし続けることはできませんよね。

弱った馬に鞭を入れると、一瞬は早く走りますけど、 最終的にはバテてしまいます。そうなると、カラダやココロに無理がきかない状況に陥ってしまい、人生を楽しむことが難しくなってきます。

ーー意志が弱いせいではなく、がんばろうと体に鞭を打っていたんですね。先生もそのような時期がありましたか?

過去、アンチエイジングの知識に乏しい時期には僕もエナジードリンクを飲んでいた時期がありましたよ。なんだか妙な高揚感というか、頑張れる感覚っていうのは、確かにありました。

でもずっと使うものじゃないと思います。

エナジードリンクのようなカフェインと過剰な糖分は、アンチエイジングの視点から言えば極力避けた方がいいと思います。

CBDとアンチエイジングの関係性について

ーーアンチエイジングとCBDにはどのような関係・共通点がありますか?

CBDの使用はアンチエイジングに繋がると考えています。

CBDには作用がたくさんあるので、 西洋医学の薬のようにピンポイントに何かに効くとは言えないですが、例えば抗炎症作用、抗酸化作用があるので、細胞の劣化に関与する酸化ストレスや炎症を根本的に抑えてくれると考えています。

また、自律神経の調整にも繋がりますね。先ほど話した、アンチエイジングの2つの柱である自律神経の部分にアプローチしているイメージです。

まとめると、CBDによって自律神経の調整をし、炎症や酸化を抑える。それによって、細胞の劣化を防いでいく、つまりはアンチエイジングに繋がる。簡単にかみ砕くとそんな考え方になります。

ーー確かにCBDは自律神経を調整する役割を持っていると期待されていますよね。

僕の中でCBDって、家の土台にアプローチしているイメージなんですよ。

西洋医学の医薬品は家の部分部分を修正するイメージ。見た目が立派な家でも土台の部分がもろいとすぐ崩れてしまいますよね。そのような感じで、CBDは家の土台となって元々僕らが持ってる臓器の機能が崩れないように維持してくれる役割があると思います。

ーー現在クリニックではどのようなケースでCBDを使っていますか?

睡眠に関するトラブルを抱えていたり、保険診療における検査や治療では原因がよくわからない心身の不調のようなトラブルでお悩みの方におすすめしています。

僕はずっと保険医療をやってきたので、保険診療の良さをもちろん知っていますし、それでトラブルが解決するならコストも抑えられます。それで体調のお悩みが解決され健康ライフを送れていらっしゃるのであればそれでいいかと思いますが、お悩みが持続しておられる方や更なる健康ライフを目指しておられる方などにCBDをご提案させていただいております。

あとはがんの患者様の不安感の緩和のために使用することもあります。

ーー先生ご自身もCBDを使用していらっしゃいますか?

子どもを抱っこしていると腰の筋肉とかが痛くなるんですけども、そういった筋肉系の痛みにCBDバームを使用していました。あとは、打撲みたいにぶつかった事が原因の筋肉の痛みにも使用しましたね。

ーーCBDを来院された方に処方して、処方前後でその方に変化があったと感じることはありますか?

痛みにお悩みの患者様に関しては、改善傾向になることが多いですね。

あとは僕自身の事例で申し訳ないのですが、睡眠の質が上がる印象が非常に強いですね。あと、ストレスの緩和も実感しています。

本当にやらないといけないことがすごく山積みになった時、どうしても焦りますよね。焦るとストレスを感じます。ストレスがかかると、人間って食事に意識が向かなくなるんですよ。

食べるものが悪くなると生活習慣が悪くなる、そうなるとさらに疲れる、という悪循環に陥るので、そういう時にCBDを使用することで、一旦立ち止まってその悪循環から抜け出すきっかけになると思います。

クリニックに通ってくださる方がずっと笑顔で通えるように。病気になる前のアプローチを広めたい

ーークリニックあるいは先生の思い描いている今後の展望を教えて下さい

健康な生活を送るためにアンチエイジングの努力を皆様にしてもらえるような啓蒙活動をしていきたいですね。

日本の医療制度においては健康を害したときに比較的ローコストで簡単に医療にアクセスできるといった環境と関係があるかと思いますが、まだまだ日本人のアンチエイジングに対する意識はすごく低いと感じています。

心と身体が壊れてしまうと、人生ってすごく空しいものになってしまいますから、日常から病気を予防できるアプローチをして貰いたいと願っています。

 病気というものはいきなり訪れます。病気になると自分の人生だけではなく、家族や友人など他の人の人生も大きく変化します。なるべく多くの方に病気が訪れないよう、健康寿命を伸ばしていけるようなアプローチをしたいなと思ってます。

ーー読者へ一言お願いします

これは当たり前のことですが、人生は1回しかありません。

病気になってしまうと本当に多くのことが変わってしまいます。人生は1回しかないということをしっかりと認識していただいたうえで、それぞれ個人の価値観に従い何もしないという選択肢をとるか、アンチエイジングを意識するか決めていただけるといいのかなと思います。

もちろんお金をかけることだけがアンチエイジングのアプローチではありませんからね。食事を見直してみるとか、運動してみるとか、そういった今自分が自分自身の健康寿命延伸のためにできることをやっていただきたいと思います。

これを読む方には、CBDは決して怖いものではないというのをぜひ知っておいていただきたいなと思います。

CBDは人間が本来持っている恒常性を維持するために重要なシステムを担う部分に作用します。まさに今日お話したような家の土台部分となります。定期的に摂取していただくことは、アンチエイジングにとって極めて有用だろうと捉えています。

興味のある方はぜひ試してみてください。

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