クッキーでCBDをもっと気軽に。コンセプトは”ちょっとお洒落なコーヒー屋さん”
ーー自己紹介をお願いします
代表の吉川優一朗と申します。弊社は2022年の1月に立ち上げたばかりの会社で、CBDクッキーの専門店をやらせていただいております。
株式会社TOKYOHAZEが会社の名前で、CBDクッキー専門店の方は、カタカナでトーキョーヘイズと名前を変えています。
何か特別なことをやりたかったわけじゃなくて、CBDを広めるには法人化した方がいいよねっていうので、会社を立ち上げちゃいました(笑)
ーーCBDを商品に使おうと決めたきっかけはどのようなものですか?
僕は今26歳なのですが、大学を卒業してからどこかに就職することもなく、たまにバイトをしながら、その辺をほっつき歩いていました。
バイトの1つで愛知県の離島で旅館の住み込みバイトをしてたんですけど、そのアルバイトで精神的にまいってしまい、このことがきっかけでCBDを摂取し始めました。
ーーCBDを使うことへの抵抗感やためらいのようなものはありましたか?
高校生ぐらいから医療大麻の知識を知っていました。当時YouTubeで動画を見たのがきっかけだったと思います。
いろんな症状に効果が期待でき、安全である事を知っていたので、特にためらいはありませんでした。
ーーブランドを立ち上げたのはどんなきっかけですか?
会社を立ち上げた理由は、CBDを広めるきっかけになるような商品作りをしたいと思ったことがきっかけです。
やはりCBDは怖い印象があると思うんですよね。量販店などでも販売されていますが、POPなどで大麻のイラストを使っていたりしてイメージがよくありません。特に女性は怖くて手が出せない方も多いんじゃないかと思います。
また、CBDの使い方の点でも、日常生活の中でオイルを舌下に垂らしたり、VAPEで煙を吸ったりするのもハードルが高いのでは、と感じています。
ーーまさにおっしゃる通りです。
先入観や使い方のハードルの高さでCBDに手が出せない人がたくさんいるのはもったいないと思っていて。
そこで、生活に馴染みがあるようなものにCBDを入れるってのが1番いいんじゃないかと考え、エディブル商品を思いつきました。クッキーなどのお菓子を通してCBDが摂取できるようになったら、ぐっとCBDへのハードルが下がると思います。
ーーブランドのコンセプトを教えてください
”ちょっとお洒落ないい匂いがするコーヒー屋さん”が、トーキョーヘイズのコンセプトです。
街角にあるような、小ぢんまりとしたコーヒースタンドのようなイメージですね。ちょっとお洒落な音楽が流れていて、でも気取っているわけでもなく、ふらっと立ち寄ってコーヒーが飲める、気楽で、それでいて雰囲気があるスタンド。コーヒーを受け取るところにガラスのショーケースがあって、そこにクッキーとかサンドイッチが並んでるような・・・。
ーー具体的なイメージがあるんですね。実店舗はあるんですか?
現在店舗はありません。しかし、今後のブランド展開の1つに、先ほどお伝えしたようなおしゃれなコーヒースタンドを実店舗として構え、そこでCBDの商品が気軽に手に取れるようにしたいと考えています。
ーー現在トーキョーヘイズの商品はどこで買えますか?
基本的にはオンラインショップでのみ販売しています。
それ以外では恵比寿にあるベイプマニアさんの店舗でも取り扱いがあります。コラボで共同制作した商品もありますよ。
CBD界のスターバックス!?心をつかんだ熱意のプレゼン。
ーーなぜクッキーでCBDを使った商品を作ろうと決めたのですか?
僕は海外の映画の影響で、大麻が入ったお菓子と言えばクッキーとブラウニーというイメージがありました。海外のカルチャーと絡めた商品を出したいと考えていたので、やはり一番にクッキーが頭に浮かびました。
会社自体は去年の1月に立ち上げましたが、ショップ自体は2020年からやっていました。当時はエディブル食品を取り扱っているショップはほとんどない印象で、あったとしてもグミくらいでした。
そんな中、トーキョーヘイズはアメリカンな印象があるクッキーがいいな、と思いクッキー専門店を立ち上げました。
ーー今後商品の種類を増やす予定はありますか?
先月やっとブラウニーをリリースしました。先ほども言った通り、エディブル商品のイメージはクッキーとブラウニーだったんで、ずっとブラウニーも出したかったんです。
他にもチョコレートなど、気軽に摂取できるような商品もこれから考えていけたらなと。あと、コーヒーは絶対に自社製品を出したいと思います。
ーーブランド展開において大変だったポイントや苦労されたエピソードはありますか?
いっぱいありますよ。(笑)僕は職人気質なので、商品開発に関してはのめり込んで作ってきました。
しかし、会社運営については何もかもがわからない状態でした。とにかく問題が発生したら、それの対応して、その場で学びつつ・・みたいな(笑)
ーー体でぶつかって解決していったんですね、すごいガッツです
特に菓子製造許可を取るのに苦労しました。菓子製造許可を申請するためには製造場所を改装しなければいけない、その場所を改造するためには補助金を申請しなければいけない。
しかし、CBDは大麻由来の成分ということで、そのせいでなかなか補助申請が通りませんでした。
ーー大麻由来の成分というだけで行程が増えてしまうんですね。
そうなんです。
あ、もうひとつ苦労したエピソードを思い出しました。僕が住んでいる市の創業塾のような場所があるんですが、そこに出向きCBDのプレゼンをしたことがあります。まずは自分の名前を市の人たちに知ってもらうことが必要だと思ったんですよね。
「CBDっていう成分があって、僕はこれで日本を変えたいんだ!CBD界のスターバックスになるぞ!」みたいなパワーワードを使いつつ印象付けをしたりして(笑)
大麻由来の商品ならではの遠回りもたくさんしましたが、そのおかげで市の人たちに僕のことを知ってもらえるきっかけになりました。信頼してもらったおかげで補助金の申請も通りました。
ーープレゼンを聞いていた人たちはどんな反応でしたか。
意外に反応がよかったです。なんで良かったのかはわかんないですけど(笑)プレゼンの半年ぐらい後に商工会議所に行くと「あ、CBDのスターバックスの人だ」と声をかけられたり(笑)
プレゼンをした当時は難しい顔をしていた人も、今となっては良い印象で僕のことを覚えてくれていたりして、印象に残るようなプレゼンをできたのが良かったのかなと思います。
誰が食べても安心できる材料を。安心安全にこだわる理由。
ーー商品でこだわっているポイントを教えてください
健康や生活をよりよくする原料(CBD)を使っているということもあり、材料と手作りの2点にこだわっていますね。
まず材料についてですが、商品の説明に記載があるように卵にこだわっています。衛生管理された平飼い鶏舎で飼育されていたり、餌は非遺伝子組み換えの飼料であったりとか。
CBDを抜きにしても、安心して口にできるような材料を厳選しています。
次は1枚1枚手作りしている点です。大量生産、大量消費という時代の中、手作りの温かみをお届けできたらいいなという想いで製造しています。
すべてはTwitterから始まった。TOKYO HAZEの辿ってきた道。
ーーCBD原料を選ぶ際のこだわりやポイントがあれば教えてください
最初のきっかけはTwitterで「CBDに興味がある」というような内容のツイートをしたんですよ。そのツイートがきっかけで、原料を分けてくださる方がいたんです。その原料を使って試作品を作っていました。
本格的に商品の数を増やしてからはベイプマニアさんの系列であるドロップストーンさんから仕入れています。
最初はTwitterから始まったんです。
ーーSNSの力ってすごいですね
そうですね、トーキョーヘイズがここまでこれたのも、全部SNSのおかげだと思っています。
CBDで事業を始めるにあたって、僕には前職の繋がりなど特になくゼロからのスタートでした。原料の調達だけでなく、ブランディングやマーケティングもTwitterのアカウントひとつで行ってきました。
ーーこれからなにか始めようとする人にとって勇気が持てるようなお話ですね。
Twitter一つあれば案外いけると思います(笑)やってみようって思ったらなんとかなると思います。
ーーよく売れる商品を教えてください
ダントツで1番売れているのがオリジナルクッキー(プレーン)です。あと女性に人気なのは抹茶味ですね。あとはほうじ茶、アールグレーですかね。
1回の注文で全種類のクッキーを買う方もいらっしゃいます。
ーーどんな方がよく商品を買っていきますか?
女性が圧倒的に多いです。40代の子育て世代の方にご購入いただいております。
ーー子育て世代がメインとは意外です。
実店舗を構えるようになったらまた客層も変わっていくのかな、と捉えています。
CBDが毎日をハッピーに過ごすための選択肢になってほしい。
ーー描いているブランドの展望を教えて下さい
最終的なゴールはコンビニで取り扱ってもらうことですね。
海外のコンビニやキオスクでは各種CBDドリンクがおいてあったりしますよね。トーキョーヘイズとしても、いつかコンビニに商品が並ぶよう頑張っていけたらと思っています。
コンビニに商品を置いてもらうって多分相当難しいと思うんです。でも『トーキョーヘイズだったらみんな知ってるし、置いてもいいよね。』と言ってもらえるブランドになれたらいいなと思います。
トーキョーヘイズなら安心安全。そんな風になりたいです。
ーー読者へ一言お願いします
CBDの強みは”心身を本来の状態、フラットな状態に戻す”作用だと僕は感じています。
最近では、戦争を始めとする嫌なニュースが多いですし、それだけでなく、普段からストレスを抱えてしまうような出来事がたくさんあります。
そんな中でCBDが、日常生活の手助けになる選択肢の1つになればいいなと思っています。
世の中にはCBDの商品がたくさんあると思うので、トーキョーヘイズだけでなく、もっといろんな人にいろんなCBDの商品を手に取ってもらって、少しでもみんなが幸せになれたらいいなと思っています。