日本でも徐々にその効果や使用感が良いといった口コミが広がりを見せるCBD。
そんな中、株式会社INBTWN(インビトゥイーン)が展開するブランド「tranquis(トランキス)」は、CBDを扱うブランドでありながら「CBDブランドというよりも、あくまでもビューティを大事にしていきたい」と話します。
今回は、株式会社INBTWNの代表である田中真さんに、ブランド立ち上げ秘話や商品へのこだわりなどをお聞きしました。
自身の体験×コロナで誕生したCBDウェルネス&ビューティブランド「tranquis」
ーー田中さんとCBDの出合いについて教えてください。
30代半ば、仕事においても私生活においても順風満帆な人生を歩んでいると思っていた時期に、自律神経失調症を患いました。
その後もさまざまな症状に悩まされ、以前のように生活することができないのではないかという不満に苛まれながら、苦しい日々を過ごしていました。
どうにかして病気を克服しなければという思いで、関連する本を読み漁り、食生活の改善、運動、睡眠の質の向上など、あらゆる手段を実践しましたが、大きな改善は得られず。
そんな日々を過ごしていたときにCBDオイルを知り、試しに使ってみたのがきっかけです。
ーーCBDとの出会いが、ブランド立ち上げにどう影響したのでしょうか。
自律神経失調症を患ったことをきっかけにCBDを使うようになった頃、突然のパンデミックに直面します。日本だけでなく世界規模で大きな社会変化が起き、体調を崩す人や心のバランスを保てなくなる人が増えていくのを多く見かけるようになりました。
混沌とした社会に対し、CBDを通じて悩みを解決したり新しい価値を提供したりできるのではないかと思い、長年に渡り大手化粧品メーカーに勤めていた女性2人と一緒にブランドを立ち上げました。
ーー自身の体験とコロナがきっかけで誕生したtranquis(トランキス)。ブランド名の由来を教えてください。
「tranquility is…」からの造語です。tranquilityは、平穏・安らかな・静かな状態という意味の他にも、”バランスが取れている”といった意味で使われることがあります。
このtranquilityの意味と、CBDの特徴である”緊張やストレスの緩和”と”精神的なバランスの維持”を掛け合わせています。
ただ、”バランスが取れた状態”は人それぞれ異なりますよね。それを「is…」で表し、人によってバランスに対する解釈は無限大であるという意味も込めて「tranquis」と名付けました。
ーーブランドのコンセプトを教えていただけますか?
tranquisは、CBDウェルネス&ビューティブランド。「移りゆく環境の中で、今をスマートに生きる人々に自然がもたらすエナジーと静穏を届ける」ことをコンセプトにしています。
このコンセプトの元、誰でも気軽に、毎日のルーティンに取り入れていただけるような商品開発・設計をおこなっています。さらに、ブランドの世界観として「Blue Hour」をテーマとしており、移り変わるブルーアワーの空のように、肌の状態と気分には起伏があるという想いが込められています。
ーー実際には、どういった商品がありますか?
tranquisは、年齢や性別を問わずお使いいただける商品を展開しています。日常のちょっとしたリフレッシュと、すべてから解放されるようなリラックスタイムをお届けできるような商品を多数揃えています。
私たちは、これらの商品を「隙間ケアアイテム」と呼んでいます。
また、お客様が今使っているアイテムを使い続けながらtranquisの商品を取り入れる「隙間を狙った商品構成」も、tranquisの特徴の一つです。簡単に、手軽に、といった面を重要視して、スキンケア商品の開発をおこないました。
ーーCBDを使うことへの抵抗感や、ためらいのようなものはありましたか?
CBDそのものに対する抵抗感やためらいはありませんでした。反対に、日本で展開されているCBD製品に対し「関連商品がナチュラルテイストで、ストレスを取り除く効果ばかりにフォーカスしているブランドが多いな」と感じていました。
だからこそ、tranquisはよくあるCBDケアブランドではなく、ウェルネス&ビューティのブランドとして展開したいという思いがありましたね。
成分・満足感・安全性にこだわるtranquis
ーー商品開発においてこだわったポイントなどを教えてください。
tranquis商品は、日本では希少性の高いブルータンジーオイルを主成分として配合しています。これは、単なるCBDブランドではなく「ビューティブランドであること」にこだわった結果です。
CBDだけを訴求するのではなく、CBDケアをもっと身近に感じてほしいという想いから、ブルータンジーオイルを配合した商品開発にたどり着きました。
ーーブルータンジーオイルとCBDの相性はどうなのでしょうか。もう少し詳しく教えてください。
CBDオイルには、鎮静・抗炎症作用、リラックスといった効果が期待できます。
一方ブルータンジーオイルには、保湿以外にも、ニキビや吹き出物が出やすい肌に対する抗炎症効果など高いスキンケア効果が期待されています。
これら2つの成分が含まれているtranquisの商品は、CBDとブルータンジーオイルによる相乗効果を図る処方設計をしています。
ーーCBD商品を、身近に、そして手軽に使っていただくためのこだわりはありますか?
手軽に使っていただくため、成分と同時に「高揚感」も大切にしています。
お客様が満足できる効果や肌の仕上がりだけでなく、商品を手に取り、さらに使ってみたときのドキドキ・ワクワクする気持ちも大事にしています。
一般的なナチュラル・オーガニックブランドのイメージから少し離れ、遊び心のあるパッケージや世界観にもこだわっています。
ーー「tranquisの商品を使う」ことこそが、心と体のバランスにつながっているんですね。
日常生活に無理なく取り入れられることをコンセプトにしているため、成分や商品ラインナップなど、一つ一つにこだわっています。
ーー日本ではCBDに対してネガティブなイメージを抱いている人々がたくさんいますが、そういった課題はどのように解決していったのでしょうか。
粗悪なCBD原料が多く流通している中、原料メーカーは信頼のおける会社なのか、実績がきちんとあるのか、成分分析試験データや正確なエビデンス資料を提出してもらえるのか、といったあらゆる点を注視して、原料を決めています。
日本の現時点での法律では、成熟した茎と種から摂られるCBDしか使用することができません。そのため、製造工程においてヘンプの花穂、葉、未成熟の茎から摂られていないか、THCなどの違法成分が含まれていないか、といった点も厳しく審査しています。
CBDに対する不安を払拭するため、日本国内でCBD原料の成分分析試験も実施しています。
良いものを作りたいから妥協はしない。だからこそ苦労が絶えなかった商品開発までの道のり
ーー商品開発にこだわった結果、大変だったことや苦労したエピソードがあれば教えてください。
原料調達とその安全性の確保、そして製造工場を見つけるのに苦労しましたね。
ブルータンジーオイルはそもそも日本国内で知名度が低く、原料問屋からの仕入れは難しいという壁に直面しました。結果的にイギリスのサプライヤーを発見することができ、現在は自分達で原料を輸入しています。
さらに、処方の開発をしていくうちに発覚したのが、ブルータンジーオイルは収穫時期やその年の気候などによってバルクの色が異なるということです。安定した色を出すまでに何度も処方改良を重ねました。
苦労はそれだけでは終わりません。次に直面した壁は、製造工場の問題です。ヘンプから採取した原料だと説明すると、ほとんどの工場がNGを出し、なかなか商品開発に至らなかったのです。
ーー製造工場を見つけるまでに相当な時間を費やしたのではないですか?
そうですね。私たちは「良いもの、効果が高いものを提供したい」という考えのもと、CBD製品作りに励んできました。
その思いを製造工場一件一件に伝えていった結果、TKオーガニック株式会社様に巡り合うことができ、製品開発を請けていただけることになりました。
ユニセックスな香りが人気の秘訣
ーー他社と比較して、御社のブランドの強みを教えてください。
やはり、tranquisの主成分であるブルータンジーオイルを使っているということですね。CBD商品という意味だけなく、スキンケア・ウェルネスケアを全面的にアプローチしていくうえで、ブルータンジーオイルは欠かせない成分であり、これまでのCBDブランドとの大きな違いといえます。
ーーtranquis愛用者は特にどういった方々が多いですか?
特定の年齢層に偏ってはいないのですが、平均すると30〜40代の方々からの購入が多いですね。
近年、日本ではオーガニックや自然派化粧品を使っている方が増えましたが、そういった方々だけでなく「医薬品などを使わずにケアしたい」といった肌トラブルに悩む方々のニーズに応えた商品としても、評価をいただいています。
ーー愛用者のほとんどは女性ですか?
いいえ。男性の愛用者の方もいらっしゃいます。tranquisは、高級エスニックスパで花々を浮かべた浴槽に浸かっているような感覚を味わうことができ、かぐわしい香りが鼻の奥から頭の頂点にふわっと漂うのが特徴的です。男女問わず、香りにも定評があります。
ーー特に人気の商品などありましたら教えてください。
リップオイルは、何度も品切れするほどの人気商品です。
メイクアイテムのようにおしゃれで楽しく、さらに気軽に使うことができます。
「CBDケア製品は気になるけど、何から取り入れていいのか分からない」というお客様が最初に手に取るアイテムとして、ご好評いただいています。
ーー手に取るハードルの低さも販売するうえで大切なポイントになっているのですね。他にはありますか?
tranquisの看板商品であるフェイスオイルです。
ブースターとして普段のお手入れに加えるだけなので、今お使いのスキンケア商品を一新する必要はありません。
アンチエイジングの効果も期待でき、何よりべたつきのない濃密でやわらかな仕上がりが特徴です。
ジェンダーや年齢に関係なく愛されるブランド作りを目指す
ーー今後のブランドの展望を教えてください。
tranquisは、ビューティーブランドとしてスキンケア・ウェルネスケアを訴求しながら、自分自身が楽しみながらジェンダーや年齢に関係なく愛されるブランド作りを目指しています。
性別問わず、どんなニーズや悩みに対しても、CBDオイルとブルータンジーのベネフィットを最大限に発揮できるアイテムを今後も開発する予定です。
今年2月から「Twilight」という紫色が特徴の製品ラインの展開も始まりました。基礎ケアやボディケア、ヘアケアなど、将来的にカラーメイクアップも視野に入れて開発していきたいと思っています。
CBDを使って、日々の生活の悩み事を解決したり、新しい価値を生み出したりしたいというお客様に、直接届く商品を作っていきたいと考えています。
ーー読者へ一言お願いします。
tranquisはウェルネス&ビューティに着目して商品展開しているブランドです。
CBDケア製品に抵抗がある方もいらっしゃるかもしれませんが、成分分析試験データや正確なエビデンス資料の提出など、安全性には自信があります。
ぜひ一度、手に取ってみてください。