さまざまな世代の女性の悩みに向き合って解決することがコンセプト フェムケアブランド『FI ME KA』インタビュー

CBDは、今現在の日本では女性的というよりも男性的な嗜好品というイメージがあり、どのブランドも「女性へのマーケティング」に苦戦している。確かに、喫煙習慣があった人にとっての方が馴染みがあったり、オーバーワーク気味なサラリーマンに好まれているという意味でも、イメージが男性的であるということには納得がいく。

しかし、CBDはその美容効果も注目されており、生理痛やPMSといった女性特有の悩みの緩和にも効果が期待されている。健康志向やウェルネスは男女関係なく上昇傾向であることを考えれば、CBDは女性にとってももっと身近な存在であるべきだ。

ウェルネスブランド『FI ME KA』では、フェムケアプロダクトの一環としてCBDオイル・CBDクリームを取り扱う

今回はそんな『FI ME KA』の立ち上げ背景や商品へのこだわりへ迫る。

目次

CBDで女性の心と身体の健康に向き合う

――まずは『FI ME KA』発足の経緯について、お伺いできますでしょうか。

弊社では10年ほど前からウェルネス事業を開始し、衛生商材や健康食品を取り扱ってまいりました。そんな中、ここ数年でフェムケアやフェムテックが一気に注目されるようになり、世の中の女性がもっと自分の心や身体に目を向けてほしいという想いから、弊社でも女性の心や身体に寄り添う商品を展開するべく『FI ME KA』が誕生いたしました。

――フェムケアブランドも数が増えてきていますが、そんな中で『FI ME KA』はどんなコンセプトを持っているのでしょうか。

「FIKA」は甘いものと一緒にコーヒーを楽しむというスウェーデンの文化のことで、忙しい毎日の中でも、時に手を止めてゆっくりコーヒーを飲もうよ、というニュアンスを含んでいます。自身にももっと目を向けて欲しいという意味で「ME」という単語も組み合わせました

ブランドとしては届けたい世代は決めておらず、様々な世代の女性が持つ、特有の心と身体の悩みに向き合って、解決に導く商品を提供していくことを目的としています。そのため、多くの世代に関わる吸水ショーツやデリケートゾーンのケアアイテム、そしてインナーケアとしてのCBDオイル、スキンケアとしてのCBDクリームなどを展開しています。

――フェムケアとしてCBDを扱おうと思ったのはなぜですか。

CBDが海外で注目されていることを早い段階で注視していたことや、女性の心と身体の健康にいい作用をもたらしてくれることに期待したからです。不眠症や寝付きの悪さなどの睡眠障害は、女性でも悩んでいる人が多くいますし、自律神経の不調は生理にも関係があるものですから、CBDは女性にとっても価値のある商品だと考えています

――CBDは現在の日本では、男性に好まれることが多い商材でもあると思うのですが、CBDを女性に届けるために工夫されたことはありますか。

まず、CBDに対する偏見や不安をなくすために、安全性にこだわって製品をつくりました。原料だけではなく製品も検査をし、THCフリーであると証明できるエビデンスをしっかりと公開しています。

また、今でも「CBDとは何なのか」という疑問を持たれているお客様も多いので、ガイドブックも作成し、CBDの認知を拡大し、ユーザーの理解を深めるための活動も行っています

ガイドブックは展示会やイベントでもお配りしているのですが、CBDに全く興味がなかった方からも意外な反応が返ってきます。それだけ、今の女性たちは自身の健康に意識が向いているということだと思います。

CBDブランドとしてでなく、フェムケアの一環としてCBDを届ける

――『FI ME KA』のCBDクリームは、CBDから連想されるグリーンとは程遠いピンク系のカラーがメインになっているのも印象的ですよね。

CBDが配合された肌に塗るタイプの商品は、バームタイプやメンソールが配合された商品が多いと感じています。

そこで、私たちは身体の広範囲に塗れるクリームタイプで、女性にとって使いやすい商品にしたいと思い、できたのがこの商品です。華やかなダマスクローズの香りにあわせて、色もピンク色にしました。

着色料を使用せず、天然由来の成分を使用しているのも特徴です。

――天然由来の成分にこだわっているのはなぜですか?

CBDオイルにも通じることなのですが、やはり天然由来であるからこそ、使用感や飲みやすさ、香りの良さに繋がると考えています。『FI ME KA』のユーザーはCBD初心者の方がとても多いので、CBDの効果だけでなく、味の良さや香りの良さといった付加価値にも魅力を感じてもらいたかったという狙いがあります。

オイルに関しては、CBDが持つ草っぽい味に苦手意識を持つ女性もいると考え、濃度が5%のオイルは柑橘系、10%はハーバル系と、フレーバーは使用しやすいものをセレクトしています。

――たしかに、まずはCBDに対する不信感を取り除いてあげるというのが、女性にCBDを届けるための第一歩なのかもしれませんね。

そうですね。女性の多くはCBDを試したことがないという想定だったので、CBDオイルの濃度も5%と10%におさえています。高配合のものも検討しましたが、高配合になるほどTHC含有のリスクも上がってしまう可能性もありますし、まず女性に習慣化してもらうためには、やはり安心して使っていただくことが一番だと考えています。

――実際、ユーザーさんは『FI ME KA』のどんなところに魅力を感じられていると思いますか?

やはり『FI ME KA』はCBDブランドではなく、フェムケアブランドとして愛していただいているのが他のCBDブランドとの大きな違いではないでしょうか。実際、ブランドで一番売れ行きがいいのはデリケートゾーンケアアイテムです。フェムケアブランドとしての『FI ME KA』を知っていただき、HPで商品を検索しているうちに、CBDに興味を持ってくれる方もいると考えています。

――ありがとうございます。最後に、今後の展望を教えていただけますか。

昨年は美容雑誌などでご紹介いただく機会もあり、より多くの女性に『FI ME KA』を知っていただけたことを嬉しく思っています。現在、販売店舗ではデリケートゾーンケアアイテムを中心に展開いただいているのですが、今後はCBDの認知拡大とともに、より多くの店舗でCBDはオイルも取り扱っていただけるようになると考えています

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