「自然」と「科学」のバランスを大切に。SIKAmeが考える、生きるのが楽になるヒントとは?

CBDを使う人は増えてきており、それにともないCBD商品もどんどん増えています。

しかし、CBD商品の中にも善し悪しがあるのは事実。体感が得られなかったり、体感はあっても味が合わず摂取を続けるのが億劫になったりすることもあります

そんな中、CBDの体感にも味にもこだわったブランドがあるんです。

今回お話をお伺いしたのはCBDブランド「SIKAme」を展開する株式会社トライブメディア代表の藤井さん。

ご自身の一風変わった経歴や、CBDとの出会い、ブランド展開における苦悩やこだわりなどを教えていただきました。

藤井渉/株式会社トライブメディア 代表取締役
音楽の専門学校卒業後音楽関係の仕事をするなかで、所属するバンドのホームページを作ったことからウェブ制作に出会う。
音楽から一転、ウェブ業界に転身し、2016年株式会社トライブメディア設立。現在CBDブランド「SIKAme」を展開中。
目次

音楽の道から一転、ウェブ業界に転身。

ーー自己紹介と会社の紹介をお願いします

株式会社トライブメディア、代表取締役の藤井です。まず僕自身の職歴をお話したいんですけど、ちょっと長くなりますがいいですか?(笑)

ーーありがとうございます。藤井代表のお人柄も知りたいと思うので、是非お願いいたします。

僕は音楽の専門学校出身で、ドラムを専攻していました。

卒業後はレコーディングに携わったり、ライブに出たりしながら、メインはバーでドラムを叩く仕事をしていました。毎日夜8時から12時ぐらいまでですかね。それ以外にも、掛け持ちで自分のバンド活動もしていました。

いずれ自分のバンドでデビューしたいと考えていたので、ホームページを作成することにしたんですが、“僕の家にパソコンがあるから”という理由だけで、僕がホームページを作ることになったんですよ。

そこでウェブサイトを作るのって面白いなというところから、音楽から一転、ウェブ業界に転身し、フリーランスになります。(笑)

ウェブ制作のフリーランスになって、独学で勉強しながらウェブデザインをしたり、プログラムを書いたりと、色々お仕事していく中で、ご縁があり広告代理店に入社しました。

 そこでノウハウを蓄積して、2016年から今の会社(トライブメディア)を立ち上げました

ーー元々は音楽を結構やられてて、たまたま自分のバンドのホームページを作られてたところから、今に繋がってるんですね。

人生どこで何があるかわからないですよね(笑)

自然と科学両方の良いところを享受し、”生きる”をもっと楽にしたい。SIKAmeに込められた想い。

ーーSIKAmeというブランド名の由来とコンセプトを教えてください。

“自然と科学”のし、と、か、を合わせた造語です(笑)

僕らのブランドのコンセプトはサイトにも記載がありますが、「“生きる”をもっと楽に。」です。

実はこれにはもうちょっと続きがあるんです。

「自然の恵みと科学の力、どちらも享受しよう」という意味合いもコンセプトの中に入っています。

ケミカルなものだけで作られているものは、いくら安全ですよと言われても、『この成分はいったい何なんだろう?』と不安になりますよね。

逆に100%自然由来なものだからと言って絶対安心とは言い切れません。体質に合わないとアレルギー反応が起きやすくなるといわれています。

科学は、人の生活を豊かにするために作り上げてきた学問だと捉えています。自然由来のいい成分を、より体に取り入れやすくしてくれる科学の力

両方の力をバランスよく使って、“生きる”をもっと楽にしたいな、という想いを込めています。

ーー日本語だったんですね。自然と科学を合わせたという意味だとは気が付きませんでした。

そうなんです。自然と科学の力を私に・・・つまりfor meみたいな意味で最後にmeっていうのをつけました。

商品開発の際も、バランスを心がけています

ーーCBDに出会ったきっかけはどのようなものですか?

独立してからのことですが、家に帰っても、頭の中がずっと仕事モードで切り替えられなくなってしまいました。それが原因で寝つきが悪いとか、寝てもすぐ起きちゃうとか、朝は全然起きれないとか・・・。

そういった睡眠に関するトラブルが起き始めました

僕は独立して仕事が忙しいことだけでなく、子供が生まれたという環境の変化もあって、快眠できなくなってしまいました。

ふと気になって社員たちに聞いてみると、同じような状況の人が何人かいる事がわかったんですよ。

これは何かアプローチできないかなと考えていた時、CBDに出会いました

海外ブランドのCBDオイルを試してみたところ、毎日3時間で目が覚めてしまったのに、たった1回で一晩中眠れたんです

非常に感動しました。すぐに社員たちにも福利厚生で購入し、試してもらいました。

彼らにも同じように体感してもらえたので、これは本当にいいものだと実感しました。

自分たちが欲しいものは自分たちで作る。こだわりぬいた処方設計

ーーそこからブランドを立ち上げるまでに至った経緯を教えていただけますか?

自分たちがこれだけ感動するのであれば、同じ悩みを持つ人たちにもCBDを届け、広めたいと思いました。

最初に試した海外ブランドのCBDオイルは、とても草の味が強かったんですよね。

正直、寝る前にこれを口の中に入れるのはちょっとストレスだなと感じて(笑)

そこで10社程度色々な他の商品を試してみたんです。

全く味がないのもあるし、甘すぎるのもあるしというところで、なかなか自分たちが納得できる商品に出会えませんでした

ちゃんと体感が得られて、味もおいしいCBDを自分たちで作ろうと思って、2022年にCBDブランド、SIKAmeを立ち上げました

ーーなるほど。しっくりくるものがなかったから自社で作ろうとなったんですね。

そうですね。自分たちも欲しいしっていうこともありますし(笑)

ーーCBDを使うことへの抵抗感やためらいのようなものはありましたか?

僕自身は使っていいものだとわかっていたので抵抗はありませんでした。

ただ、やはり社内のメンバーの中には大麻由来成分という事で懸念を示す声も上がりましたね。

もちろんそういった声が出ることは予測していました。

僕がしっかりと説明をできるようにならなければ、と思い、CBDについて書籍やウェブだけでなく、CBDの原料を取り扱っている会社の方にお話を聞かせていただいたりして、かなり調べ上げました。

半年くらいかけてじっくりとリサーチしたんですよ。時間はかかりましたが、懸念を示していた社員にも納得してもらえました。あと、リサーチのおかげで社員全員がCBDの知識を身に着けることができましたね。

時間をかけたユーザーインタビュー。苦労したからこそ見えてきたCBNの重要性

ーーブランド展開において大変だったポイントや苦労したエピソードはありますか?

CBD利用者を見つけるのが非常に難しかったです。

マーケティングの一環でCBD利用者から話を聞いて色々とリサーチしたいと思っていても、実際に利用する人が周りにまったくいなくて苦労しました

ネットを駆使し、なんとか50名ほどの方とお話しすることができましたが、実際はCBDが入っていない商品をCBDと勘違いしている人も多かったですね。

インタビューは事前準備も必要ですし、1人当たり30〜40分ほど時間をかけるのでかなり苦労しましたね。

ーーそれは大変でしたね。インタビューで得たものはありましたか?

そうですね。インタビューは非常に価値が高かったと思っています。

やはり消費者からのリアルな反応を知ったうえで、商品作りをすることができた点はかなり良いポイントかなと。インタビューのおかげで商品の味、処方設計、デザインや接客のスタイルが確立したと言っても過言ではありません。

ーーSIKAmeの商品の一番の特徴はCBN(※カンナビノール。大麻草からとれるカンナビノイドの一種で、抽出できる量が希少なことからレアカンナビノイドと呼ばれることも。)がCBDと同等配合という点だと思いますが、この処方もインタビューの影響が大きいのでしょうか?

その通りです。

多くのユーザーからヒアリングする中で、CBDの体感がある人とない人の違いが見えてきて、レアカンナビノイドを配合した方がより体感が得られるのではと感じました

それで、CBNをしっかり配合しようと決めました

ーー他社商品でCBNを利用されてそう感じたのでしょうか?

他社製品と原料会社のサンプルをいただいたのがきっかけです。

睡眠とCBNの関係については現在研究が進められているところですが、サンプルを使ってみたところ、CBNには僕たちが1番求めていた効果があると感じました

ーーなるほど。CBNを配合することで他社製品との差別化を狙ったんですね。

そうですね。

SIKAmeでは、CBDをどんなシーンで使用したらよいかを明確にしています

CBDの難しいポイントは結局何に効くのかを説明しづらい点だと思うんですよね。

「朝摂取すればすっきりして、夜摂取すればリラックスできますよ。」だと、いつどれだけ摂取したらいいかわかりにくいですよね。

「仕事前や運転前は絶対使用しないでください。夜使用すればしっかりとリラックスできますよ。」とお伝えしたほうがわかりやすいし、親切だと思いました。

口に入れるものだから、ちゃんとおいしい商品を。

ーーCBD原料を選ぶ際のこだわりやポイントがあれば教えてください。

僕たちがCBD原料を選ぶにあたって外せないポイントは2つあります。

一つ目が、農場がオーガニック認証を受けていること。二つ目が、大麻草が合法の国で栽培されていること

何もわからないところからスタートしたので、今お取引させていただいているところが見つかるまで10社くらい検討しましたよ。

ーーインタビュー冒頭で味もちゃんとおいしい商品を作りたいとおっしゃていましたが、そのあたりのこだわりについても教えてください。

まずいものを寝る前に使うのは逆にストレスになってしまいます。そこで香りやベースになるオイルなどにはこだわりました

大半のCBDオイル商品はMCTオイル(中鎖脂肪酸油)を使用しています。

しかし、インタビューの際MCTオイルを摂取するとお腹が緩くなってしまうといった意見が多く、当社ではベースオイルにセサミオイルを採用しています。セサミオイルはさらっとしていますし、抗菌作用が強いので歯を磨いてからでも使用できるんですよ。

ーー試飲させていただいた際、かなり飲み心地が良いと感じました。

ありがとうございます。

味も、日本人の舌に合うように、ゆずとハッカを使用しています。もちろん美味しいという事が重要ですが、それだけでなく、地域貢献に繋がる商品にしたいと考えていたので、日本の各地域の特産物を使用しようと決めていました。ゆずは、徳島の農薬・化学肥料不使用の特別栽培で育てられた木頭ゆずはっかは、北海道の和ハッカを使用しています。

ーーどんな人がよく商品を買っていきますか?

30代以上の女性が非常に多いです。お仕事などで日々頑張っていらっしゃる方が多い印象ですね。あとは、40代以上の年齢を重ねることで現れるお悩みの方も多いです。

僕たちのブランドでは、吸引型の商品を展開していません。そのおかげで、女性でも手に取りやすいのかもしれません。

自分たちと同じような悩みを抱える方にCBDを届けたい

ーー描いているブランドの展望を教えて下さい。

そうですね。今はゆずとハッカだけですが、全国の特産品を使用して47都道府県フレーバーを作りたいと思っているんですよ。

日本で唯一コーヒー豆を栽培している沖縄の豆を使ったりとか。コーヒーの香りのティンクチャーなんて素敵だなとちょっと前に考えていました。

ーーそれはぜひ試してみたいです!

ありがとうございます。

あとは、CBD業界で今足りてないものは商品よりも、売る場所だと考えています。

また、商品を置いていても、正しい知識をもっているショップスタッフが少ないのが現状です。

僕らは今、単一のブランドとしてやっていますが、ゆくゆくはウェルネスに特化したCBDショップを展開していきたいと考えています。

CBDのよさをまず知ってもらうことが重要だと思っているので、CBDについて知りたいことがあったら「SIKAmeのショップに行けばいいよね」と言っていただけるようなショップを作りたいですね。

ーー最後に読者へ一言お願いします。

僕たちの話をぜひ聞きに来てください!

今、オンラインでのカウンセリングもしていますし、月1回程度のペースでポップアップショップもやっています。押し売りはしません(笑)

そもそもCBDが自分に合うか合わないかということに関しても、一度話を聞きに来ていただければアドバイスができると思います。ぜひ、SIKAmeのサイトをチェックしてみてください。

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