【CBD初心者必見】自分にピッタリのCBD摂取量の計算方法を解説!

CBDはさまざまな健康・治療効果が期待できるとして、今世界中の人から注目されています。

医薬品の代わりにCBDで、持病の症状を和らげている人もいますし、健康維持をサポートする目的で、サプリメントとしてCBDを摂取している人もいます。

CBDに期待されている多くの効果を自分自身で実感したくて、これからCBDを始めようとしている人もきっと多いのではないでしょうか。

CBDは安全性が高い成分なので気軽に始めることができます。
しかしCBDの初心者は、まずCBDの摂取用量に戸惑ってしまうことがあります。
CBDは医薬品やサプリメントとは違い、一日に服用すべき用量が決まっていないからです。
医薬品などは、大人であればだいたいの用量が決まっていて、一日に何錠服用すればよいかがすぐに分かります。
一方で、CBD製品の場合は、はっきりとした用量は書いていないことがほとんどです。

そのため、「CBDを一日にどのくらい摂取したら良いのか分からない」、「摂取量が多すぎたら身体に悪いのでは?」など不安になってしまう人もいます。

また、一日に摂取したい用量がすでに分かっている人でも、購入したCBDオイルやCBDリキッドからどのように摂取用量を計算すればよいのか分からないという人もいるでしょう。

この記事では、CBDの初心者がCBDをスムーズに日常に取り入れられるように、摂取すべき量の見つけ方や、CBD製品に含まれているCBD量を計算する方法などを紹介していきます。

目次

そもそもCBDとは?

CBDとは、カンナビジオールという大麻草に含まれる成分の一つです。

大麻草の成分と聞くと、人をハイにする作用や大麻取締法違反などを思い浮かべる人もいるでしょう。
しかし、CBDは、人をハイにさせるような精神活性作用が一切なく、安全性が高い成分であることがすでに証明されています。
CBDを持っていても、摂取しても、もちろん合法です。

大麻草の成分で精神活性作用があり、日本で大麻取締法違反となるのはTHC(テトラヒドロカンナビノール)と呼ばれる成分です。

CBDとTHCは、同じ大麻草から抽出される成分ですが、性質や化学的構造が違う全くの別物です。

CBDは安全性が高い上に、さまざまな健康・治療効果が期待できるということで、今多くの人々から注目されています。

CBDの人気が高まるにつれて、CBDオイルやCBDグミ、CBDリキッドなど、販売されているCBD製品の種類も増えていて、それぞれの目的に応じて選べるようになっています。

CBDやCBDオイルは一日にどれくらい摂れば良いの?適切な摂取量を決める3つの観点

CBDを一日に摂取すべき量は人によって異なります。
CBD製品にははっきりとした用量が記載されていませんが、それは、CBDの摂取すべき用量が人によって違うからです。

CBDの適切な用量を決めるための3つの観点について説明します。

1. 体質

CBDの用量を決める大きな観点の一つは、「体質」です。

CBDは、体内の環境を一定に保とうと調節する機能であるエンドカンナビノイドシステム(ECS)を活性化することにより、健康・治療効果をもたらします。

このECSの作用の大きさや感受性は、人それぞれの体質によって違います。
CBDでECSをほんの少し活性化すれば、体調が回復する人もいれば、ECSを十分に活性化しないと体調が戻らないという人もいます。

体質の違いによって、効果があらわれるのに必要なCBD用量は変ってくるのです。

人の身体の機能や感受性の大きさは、見た目や感覚では分かりません。
そのため、自分は少ないCBD量で効果が出るのか、もしくは多めに摂取しないと効かないのか知るためには、実際にCBDを摂取してみる必要があります。

2. 体重

CBDの必要量は身体の重さによっても変わります

体重差で用量が変わるのは医薬品も同じですが、一般的に体重が重い人は身体のサイズが大きいため、CBD量を増やさないと効果が出ないことが多いです。
逆に体重が軽い人は、少ないCBD量でも効果を体感できる傾向があります。

3. 使用目的・症状の強さ

CBDの必要量は、CBDを使用する目的や症状の強さによっても違います。

たとえば、少しの痛みを軽減したいときと、激しい痛みを軽減したい時を考えてみましょう。
この場合、激しい痛みを軽減するときの方が、より多くのCBDが必要になる可能性が高いです。

また、CBDに期待されている健康・治療効果は数多くありますが、解決したい目的が変われば、摂取量もそれに伴い変わります。

このように、人それぞれの状態や体質などによりCBD量は違うため、CBD製品にはっきりした用量が書いていないことが多いのです。

自分にぴったりのCBD摂取量の見つけ方

はっきりとしたCBD摂取量が決まっていないのなら、自分や自分の症状・目的に合うCBDの用量を見つけることが必要です。

自分にぴったりのCBD摂取量を見つけるための手順を説明します。

1.最初は少量から始めてみる

まずは、最初に摂取するCBDの量を決めましょう。最初に摂取する目安は、次の表を参考にしてみてください。

CBD製品の種類初回CBD量の目安
CBDオイル10~40mg
CBDグミ10~30mg
CBDリキッド・ワックス約3mg(一回当たり3秒間吸うとよい)

これはあくまでも目安ですが、初めは表のように少量から始めることがおすすめです。

製品により初回量の目安が違うのは、摂取方法の違いによって吸収率が異なるからです。

CBDオイルは舌下摂取、CBDグミは経口摂取、CBDリキッド・ワックスは通常吸入摂取をします。
吸入摂取は、他の摂取方法にくらべて吸収率がかなり高いため、CBDリキッド・ワックスの初回量の目安は少なく設定されています。

2.徐々にCBD摂取量を増やしていく

初回のCBD摂取量の目安を参考にCBDを摂取し、効果があればその量を続けていけばよいですが、効果がなければ少しずつ増やしてみましょう

CBDオイルであれば1滴ずつ、CBDリキッドやワックスであれば1パフずつ、CBDグミであればグミをちぎって調節し、量を増やしてみてください。
ちなみに、1パフとは1回吸うという意味です。

少しずつ増やしていき、効果を体感し始めたところが、自分にぴったりのCBD用量ということになります。

CBDは必要以上に摂取するとどうなる?

CBDの適切な摂取量を見つけている最中に、「もしかしたらCBDを必要以上に摂取しているかもしれない」と心配になることもあるのではないでしょうか。

もしたまたまCBDを必要以上に摂取してしまったとしても過剰に心配する必要はありません

CBDの副作用はほとんどなく、副作用が起こったとしても症状が軽く済むことが分かっています。

2017年のCBDの用量に関する海外の調査によると、一日1,500mgの高用量のCBDを摂取しても、健康上の問題が起こらず、安全性に問題ないことが報告されました。※1

これらのことから、CBDをたとえ多く摂取してしまったとしても問題はないことが分かります。

ただしCBDは、少量から始め、効果が出る最少用量が「適切な量」です。

摂取するCBD量が多くなればなるほど、軽い症状とは言え、副作用が起こる可能性は高くなると考えられるからです。

また、CBDやCBDオイルに入っているキャリアオイルに身体が慣れていない状態で、必要以上のCBDを摂取してしまうと、下痢症状などを起こしてしまうこともあります。

CBDは安全性が高い成分なので、多めにCBDを摂取してしまったとしても問題は起こりづらいですが、副作用を極力起こさないようにするためにも、効果が出る最少用量でCBDを摂取するようにしてください。

CBDの適切な量を見つけるときの注意点

もしすでに服用している医薬品がある場合は、自分にぴったりのCBD量を見つける前に、主治医にCBDについて相談することが必要です。

CBDは、ある特定の医薬品と相互作用を起こす可能性があります。
CBDを摂取することで服用している医薬品の作用が強くなってしまうことも考えられます。

CBDと医薬品との相互作用が起こらないようにするために、今服用している医薬品とCBDを一緒に服用して問題ないか医師や薬剤師に必ず確認してください

実際どれくらいの量を摂ればいいの?CBD製品別の計算方法をご紹介!

摂取したいCBDの用量が分かっても、実際にCBD製品をどのくらい摂取すればよいのかが分からなくなってしまうことも多いです。

たとえばCBDオイルでCBDを15mg摂取したいとします。
CBD15mgを摂取するためには、CBDオイルを何滴摂取すればCBD15mgになるのかすぐには分かりませんよね。

CBDの摂取量を知るためには、表示されている濃度やCBDの全体量から計算することが必要です。

製品別のCBD用量の計算方法を説明していきます。

CBDオイルのスポイト1滴に含まれるCBD量の計算方法

CBDオイルには、「CBD10%、10ml」と濃度と、オイルの全体量が表示されている製品もあれば、「CBD1,350mg、45ml」とボトルに入っているCBDの全体量と、オイルの全体量が表示されている製品もあります。

CBDオイルを摂取する際に重要なのは、スポイトの1滴の中にCBDが何mg含まれているかどうか計算することです。
1滴中のCBD量が分かれば、何滴摂取すれば一日量になるか分かりやすいからです。

「CBD10%、10ml」のように濃度が表示されている場合の計算例

「CBD10%、10ml」のようにCBD量は書いてないけど、濃度が表示されているボトルの製品があります。
1滴にどのくらいのCBDが含まれているのか計算してみましょう。

■STEP1:製品に含まれているCBD量を計算する
濃度10%は、10mlの商品であれば1g入っているということです。
1gは1,000mgになるので、濃度10%で10mlの商品には、1,000mgのCBDが入っているということになります。

■STEP2:CBDオイルで何滴使えるかを計算する
CBDオイル1滴分の量は、だいたい0.05mlほどなので、
オイル10ml ÷ 0.05ml = 200滴
と計算して、オイルは200滴垂らせることが分かります。

■STEP3:1滴に何mgのCBDが含まれているか計算する
CBDが1,000mg、オイルが200滴入っているので、
1,000mg ÷ 200滴 = 5mg
となり、1滴には5mgが入っていることが計算できます。

1滴に5mgのCBDが含まれている製品で、一日にCBDを15mg摂取したい場合は、3滴摂取すればよいという計算になります。

「CBD1,350mg、45ml」のようにCBD量が表示されている場合の計算例

CBD1,350mgのように、CBDオイルのボトルに入っているCBDの全体量がすでに表示されている場合には、まずCBDオイルで何滴使えるかを計算します。

■STEP1:CBDオイルで何滴使えるかを計算する
だいたいCBDオイル1滴分の量は、0.05mlほどなので、
オイル45ml ÷ 0.05ml = 900滴
と計算して、オイルは900滴垂らせることが分かります。

■STEP2:1滴に何mgのCBDが含まれているか計算する
CBDが1,350mg、オイルが900滴入っているので、
1,350mg ÷ 900滴 = 1.5mg
となり、1滴には1.5mgが入っていることが計算できます。

1滴に1.5mgのCBDが含まれている製品で、一日にCBDを15mg摂取したい場合は、10滴摂取すればよいという計算になります。

CBDグミの1粒に含まれるCBD量の計算方法

CBDグミは、グミ一粒に含まれているCBD量が表示されている場合が多いです。

たとえば、「グミ一粒にCBDが15mg」と表示されている商品で、一日CBDを15mg摂取したい場合は、1粒のグミを摂取すればよいということになります。

ただし、中にはグミ一粒に入っているCBD量の記載がなく、グミのパッケージ全体に入っているCBD量だけが表示されている場合もあります。「120粒、3600mg」または、「120 Count、3600mg」というような表示です。

その場合は、自分で一粒あたりのCBD量を計算する必要があります。

3600mg÷120粒=30mg
となり、一粒には30mgのCBDが含まれていることが計算できます。

一日にCBDを15mg摂取したい場合は、1粒を半分にちぎって食べればよいということです。

グミは手でちぎることができるので、用量を増やしていく際もCBDグミをちぎって調整してください。

CBDリキッドの1吸引に含まれるCBD量の計算方法

CBDリキッドも、CBDオイルのように「CBD30% 1ml」のようにCBDの濃度と、CBDリキッドの全体量が書かれている場合と、「CBD1000mg、10ml」のように、パッケージ全体に入っているCBDの量とCBDリキッドの全体量が書かれている場合があります。

CBDリキッドの場合は、1パフ(吸引)あたりにどのくらいのCBDが含まれているか計算します。

吸う量に個人差があったり、商品によって異なったりしますが、一般的に1mlのリキッドは、300パフ分が目安だと言われています。

「CBD30%、1ml」のように濃度が表示されている場合の計算例

「CBD30%、1ml」と表示されている場合、1パフ分にはCBDはどのくらい含まれているか計算してみましょう。

■STEP1:製品に含まれているCBD量を計算する
濃度30%は、1ml中に0.3g入っているということです。
1gは1,000mlになるので、濃度30%の製品には、1mlあたり300mgのCBDが入っているということになります。

■STEP2:CBDリキッドで何パフ使えるかを計算する
だいたいCBDリキッド1mlは、300パフ分ほどなので、
リキッド1ml×300パフ = 300パフ
と計算して、リキッドは300パフ分吸えることが分かります。

■STEP3:1パフに何mgのCBDが含まれているか計算する
CBDが300mg、リキッドが300パフ分入っているので、
300mg ÷ 300パフ = 1mg
となり、1パフには1mgが入っていることが計算できます。

1パフに1mgのCBDが含まれている製品で、一日にCBDを3mg摂取したい場合は、一日3パフ吸えばよいという計算になります。

「CBD1,000mg、10ml」のようにCBD量が表示されている場合の計算例

「CBD1,000mg、10ml」など、パッケージに入っているCBDの全量がすでに書かれている場合は、まず何パフ分使えるのかを計算します。

■STEP1:CBDリキッドで何パフ使えるかを計算する
CBDリキッド1mlは、だいたい300パフ分ほどなので、
リキッド10ml×300パフ = 3,000パフ
と計算して、リキッドは3,000パフ分吸えることが分かります。

■STEP2:1パフに何mgのCBDが含まれているか計算する
CBDが1,000mg、リキッドが3,000パフ分入っているので、
1,000mg ÷ 3,000パフ≒0.33mg
となり、1パフには約0.33mgが入っていることが計算できます。

1パフに0.33mgのCBDが含まれている製品で、一日にCBDを3mg摂取したい場合は、一日9パフほど吸えばよいという計算になります。

ただし、1mlあたりのパフ数は商品によっても、個人の吸う量によっても違うので、購入した商品の説明をよく読んで計算しましょう。

CBDワックスの場合

CBDワックスは、ヴェポライザーを使って吸うこともできますし、舌の裏側において舌下摂取をすることもできます。

CBDワックスは、CBDリキッドやCBDオイルよりも高い濃度で作られていることが多いです。そのため、使用する量はCBDリキッドやオイルよりも少ないことがほとんどです。

CBDワックスは「CBD90%、1g」など濃度とワックス量が表示されているのが一般的です。

一日3mgのCBDを吸う場合、何mgのワックスを使えばよいのかを計算してみましょう。

■STEP1:製品に含まれているCBD量を計算する
濃度90%は、100g中に90g入っているということです。「濃度90%、1g」の場合は、
1g×90g/100g=0.9g
と計算して、ワックス1g(1,000mg)にCBDは0.9g(900mg)含まれていることが分かります。

■STEP2:一日のCBD摂取量に対して何mgのワックスを使えばよいのかを計算する
ワックス1gに900mgのCBDが含まれているので、3mgのCBDを吸うには、
ワックス1,000mg×3ml÷900mg ≒ 3.3mg
と計算して、3.3mgのワックスを専用の器具で吸えばよいということになります。

しかし、スポイトの滴数やパフ数とは違い、ワックス3.3mgを量り取るのはかなり難しいです。

商品によっては、「米粒一つほどのワックスを目安にして摂取ください。」など、摂取量の目安が書いてあるので、商品の説明書を参考にすることをおすすめします。

CBD摂取量に関するよくある質問

Q.CBDを間違って必要以上に摂取してしまわないか心配です

海外の研究では、一日1,500mgという高用量のCBDを摂取しても、健康上の問題は起こらなかったと報告しています。

一般的に摂取するCBD量は、多くても100mg以下とされていますので、摂取量を間違えて多めに摂取してしまったとしても、CBD量が1,500mgを超えることはまず考えられません。

副作用をなるべく起こさないために、効果が出る最少用量でCBDを摂取することは大事です。
しかし、たまたま多めに摂取してしまったからと言って過剰に心配する必要はありません

Q.CBDが効かなくなったらCBD量を増やしても良いですか?

CBDの効果を感じられなくなってしまった理由の一つとして、身体がCBDの効果に慣れてしまったために、効果を感じられなくなってしまったことが考えられます。

用量を増やす前に、CBDの摂取を1週間ほどやめて様子を見てみてください

CBDをしばらく摂らないことで、身体の中からCBDがなくなり、慣れが解消します。
その後またCBDを始めると、以前のようにまた効果を感じやすくなるかもしれません。

Q.高濃度のCBDオイルと低濃度のCBDオイル、どちらを選んだ方がお得ですか?

一般的に高濃度のCBDオイルを購入した方が、CBD量に対してはお得になることが多いです。

ただし、自分に適切な摂取量を探している場合は、低濃度のCBDオイルの方が使いやすい場合があります。
高濃度のCBDオイルですと一滴に入っているCBD量が多いため、微妙な調節がしにくいと感じることがあるからです。

【参考資料】

※1 An Update on Safety and Side Effects of Cannabidiol: A Review of Clinical Data and Relevant Animal Studies

この記事を書いた人

安藤 恵美のアバター 安藤 恵美 薬剤師/臨床試験コーディネーター

星薬科大学薬学部を卒業後、薬剤師国家免許を取得。横浜市の大型総合病院の薬剤部で、調剤・服薬指導業務を学んだあと、薬剤師や臨床試験コーディネーターとして勤務しながら、医療機関のソフトウェア開発やグラフィックデザインなどにも携わる。
結婚を機にアメリカにわたり、CBDについて知る。その後CBDを実際に試しながらCBDについて学ぶ。

現在は医薬品、サプリメントについて等、ヘルスケアに特化した薬剤師ライターとして活躍。同時に医療コンサルタントとして、オンラインで健康相談も行っている他、Webデザイナー、グラフィックデザイナーとして、企業やコミュニティーからの仕事も行っている。

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