どんな種類のCBD製品があるの?8種類の商品とおすすめの選び方も紹介

どんな種類のCBD製品があるの?

世の中には、数えきれないほど多くの種類のCBD製品があります。

インターネットやドンキホーテなどの店舗で、CBD製品を購入しようとして、あまりの種類の多さにどの製品を選んでよいのか分からなくなってしまった経験がある人もいるのではないでしょうか。

どのCBD製品にもCBDが含まれていることは共通していますが、製品にはそれぞれ違った特徴があります。自分に合ったCBD製品を選ぶには、その特徴を踏まえた上で、どの製品なら生活に取り入れやすいのかや、希望する効果を得やすいのかなどを把握しておくことが必要です。

また、CBDは製品の種類だけでなく、製法によっても効果や値段などが変わります。CBDの製法の違いも知っておいた方が、より適切な商品を選びやすくなるでしょう。

この記事では、CBD製品の種類や製法の違い、CBDの商品を選ぶときの注意点などを説明していきます。

目次

8つのCBD種類の製品を紹介!それぞれの特徴やメリット・デメリットとは?

CBDの製品は、数多くの種類が存在していますが、大きく8つの種類に分けてその特徴やメリットなどを紹介していきます。

1.CBDオイル

CBDオイルは、CBDをキャリアオイルに溶かした製品です。

CBD製品の中で、人気が高い製品のうちの一つになっています。CBDオイルは、一般的に舌下摂取と言って舌の裏側から吸収させる方法で摂取をします。

CBDオイルのメリットは、吸収率が13〜35%と高く、効果を実感しやすいところや、効果の発現時間が15分から1時間と短く、すぐに効き目が表れるところ、効果の持続時間が4〜8時間と長いことです。

また、舌下摂取は特別な器具などが必要なく、付属のスポイトでシンプルに摂取できるところがメリットと感じている人もいるでしょう。

CBDオイルを舌下摂取すること自体が難しいと感じる人もいるかもしれませんが、数回摂取していると慣れてきて簡単に摂取できるようになるので心配いりません。

2.CBDリキッド

CBDリキッドも、CBDオイルのように人気の高いCBD製品の一つです。

CBDリキッドは、電子タバコやアークペンなどを使ってCBDを気体にさせ、肺から直接吸入する吸入摂取という方法で摂取をします。

CBDリキッドのメリットは、吸収率が34〜56%とCBDオイルに比べて高いことと、効果の出現時間が数秒〜10分ととても短いことです。

一方デメリットは、効果の持続時間が30〜1時間で短いので、ある程度の長い時間、効果を期待したい場合には向かないかもしれないことや、吸入するための器具の購入が必要なことなどが挙げられます。

CBDリキッドは、電子タバコなどを使って摂取をするため、禁煙場所や、人混みや通学路などでは使用が制限されます。

マナー違反にならないように使用することが大事です。

3.CBDカプセル・錠剤

CBDカプセル・錠剤は、医薬品と同じように、口から入れて飲み込む経口摂取という方法で摂取をします。

CBDカプセル・錠剤のメリットは、気軽に摂取できるという点です。舌の裏側から吸収させる必要も、特別な器具を使って摂取する必要もありません。

経口摂取で身体に入ったCBDは、胃や小腸、肝臓などを通り、一部が分解されてから血液中に入っていきます。

つまりデメリットとして、直接吸収される舌下摂取や吸入摂取に比べて吸収率が低い(6〜20%)という特徴もあります。

4.CBDエディブル・ドリンク

CBDエディブルとは、CBDが入っている食品のことを言います。

CBDエディブルとして販売されている商品はとても豊富で、クッキーやチョコレート、グミやガム、キャンディーやブラウニー、中にはピザソースのCBDというのもあります。

また、CBDの入ったドリンク類も豊富です。CBDウォーターやお茶、コーヒー、ソーダ、ビールなどが販売されています。

CBDエディブルもCBDカプセル・錠剤と同じように経口摂取をします。そのため、CBDカプセルと同じメリットやデメリットがあります。また、食品ということから、おいしく食べられるというメリットがCBDエディブルにはあります。

さらに、CBDエディブルは、カプセルと違い、砕いたり、ちぎったりすることができるので、用量を細かく調節して摂取できるというのもメリットの一つです。

5.CBDパウダー

BDパウダーは、CBDを結晶化して粉末にした製品のことです。

CBDパウダーはいろいろな使い方が可能です。

CBDパウダーは口の中に入れるとスッと溶けるので、そのまま口から直接摂取(経口摂取)することもできますし、舌の下に置いて1分程度そのままにしてから飲み込む(舌下摂取)こともできます。

また、経鼻摂取といって鼻から吸うことで鼻の粘膜から吸収させることも可能です。

経鼻摂取にはなじみがあまりない人が多いのではないでしょうか。経鼻摂取は、片方の鼻を指で押さえてもう一つの鼻の穴からパウダーをゆっくり吸い込んで摂取する方法です。

鼻の粘膜からCBDを吸収できるため、経口摂取のように肝臓での分解を受けにくく、高い吸収率でCBDを摂取できることがメリットです。

さらに、CBDパウダーは好きな飲み物や食べ物、化粧品やシャンプーに混ぜて、好きな濃度で自分のオリジナルのCBD製品を作ったり、CBDパウダーを市販されているCBDオイルなどに混ぜることで、CBD製品の濃度を上げたりできるなど、CBDパウダーはさまざまなアレンジをすることが可能です。

6. CBDクリーム・軟膏・ジェル・バーム

CBDクリーム・軟膏・ジェル・バームは、皮膚に塗布して吸収させる経皮摂取という方法で摂取をします。

舌下摂取、吸入摂取、経口摂取が全身への作用を目的としているのに対して、経皮摂取は、塗布したところの細胞や周囲の毛細血管にCBDを吸収させる方法のため、効果は局所的です。

筋肉痛の改善や、皮膚の部分的な抗菌作用など特定の部位に使用する場合に、うってつけの製品と言えるでしょう。

7. CBD化粧品

CBDの入った化粧品には、スキンケアクリームやクレンジング剤、フェイスマスクなどが販売されています。摂取方法は経皮摂取です。

シミやしわなどアンチエージングを目的とした美肌効果を期待する商品が主になっています。

8.CBDヘアケア・ボディケア

CBDのバス製品には、シャンプー、コンディショナー、バスボム、ボディオイルなどがあります。
CBDヘアケア・ボディケア製品も摂取方法は経皮摂取です。

髪の毛や頭皮の健康を保ったり、リラックスしたりする効果が期待できます。

CBD製品を選ぶために知っておきたい3つのCBDの製法とは?

CBDの種類は、製品の種類だけでなく、製法の種類によっても商品の特徴に違いが出ます。

そもそもCBDは大麻草から抽出される物質ですが、大麻草には100種類以上のカンナビノイド(CBDもカンナビノイドの一つです)や、テルペン、フラボノイドと呼ばれる500種類以上の化合物が含まれています。

カンナビノイドには、CBDの他にCBGやCBNなども知られています。
ちなみに日本では違法とされるTHCも大麻草のカンナビノイドの一つです。

CBD製品は、製法の違いにより、大麻草のどの化合物がCBD製品に含まれるかが違ってきます。
効果の出方や値段にも差が出てくるので、これから説明する3つの製法の特徴をぜひ頭に入れておいてください。

1.フルスペクトラム

フルスペクトラムは、カンナビノイド、テルペン、フラボノイドなど大麻草の全ての化合物を抽出する製法です。

フルスペクトラムは、THCを取り除く処理をしていないため、製品によってはTHCが検出されることがあります。
THCが検出されるCBD製品はいずれも、日本では違法となるので、購入しないようくれぐれも注意してください。

ただし、全てのフルスペクトラムが日本で違法なわけではありません。

THCが未検出レベルの大麻草から作られた「THCフリーのフルスペクトラム」というのもあります。
THCフリーのフルスペクトラムはTHCが検出されないほど微量なため、日本でも合法的に購入・使用ができます。

フルスペクトラムのメリットは、他のカンナビノイドやテルペンやフラボノイドが含まれていることから、アントラージュ効果(※)により、CBDの効果がより高まる可能性が高いことです。

※:アントラージュ効果とは、相乗効果のこと。CBDのようなカンナビノイドとテルペン・フラボノイドのような植物原料とを一緒摂取することで、相乗効果が起き、カンナビノイドの効果が高まる効果のことを言う。

アントラージュ効果が期待できるフルスペクトラム製品は、CBDの純度が高い製品よりも効果を体感しやすくなります。

ちなみにフルスペクトラムのCBD製品の値段は、他の製法の製品に比べて、高めに設定されていることが多いです。

2.ブロードスペクトラム

ブロードスペクトラムは、フルスペクトルのCBD製品からTHCを取り除いた製法のことです。

テルペンやフラボノイドは取り除かれずCBD製品に含まれているため、フルスペクトラムほどではないものの、アントラージュ効果による相乗作用が期待できます。
ブロードスペクトラムの製品は、THCが含まれていないことから、フルスペクトラムよりも安心して購入ができるというメリットもあります。

値段は、フルスペクトラムのCBD製品よりも比較的安価なことが多いです。

3.アイソレート

アイソレートは、THCやテルペン、フラボノイドなど、CBD以外の化合物を除去して作られたCBDの結晶粉末のことです。
CBDの純度は99%以上になっていて、CBDクリスタルとも呼ばれています。

アイソレートにはテルペンやフラボノイドが含まれていないため、アントラージュ効果は期待できません。
そのため、フルスペクトラムやブロードスペクトラムに比べて効果を体感しにくいと感じるかもしれません。

アイソレートのメリットは、THCが含まれていないことから安全性が高いことと、無味無臭のため摂取がしやすいこと、また他の製法よりも値段が安価なことなどが挙げられます。

CBDの商品を購入するときの注意点

CBDの製品の種類や製法の種類の違いについての情報に加え、自分の生活への取り入れやすさや、希望の効果などを考えることで、自分に合ったCBD製品の種類がなんとなく絞れてきたのではないでしょうか。

購入する製品の種類の目途が立ったら、いよいよ商品を選ぶことになると思いますが、CBDの商品を購入する際に注意してほしい点があります。

CBDの商品を選ぶ時は、必ずそれが信頼できるメーカーの商品なのか、第三者機関に検査を受けた商品であるのか、危険な不純物が含まれていないときちんと証明されているのかなどを必ず確認してください。

CBDの商品の中には海外から直輸入したものも多くあります。
例えば、アメリカの一部の州では、THCが合法になっています。
そのような地域から直輸入したものの中には、もしかしたら日本では違法のTHCが含まれている可能性があります。

万が一違法な商品を購入してしまったら、大麻取締法違反になり、逮捕されてしまう危険性さえあるので注意しましょう。

THCは入っていなくても、農薬や重金属など身体に悪影響を及ぼす物質が含まれている劣悪な商品も残念ながら出回っています。
健康のために摂取するはずのCBDで、逆に健康を脅かしてしまったら元も子もありません。

CBD商品を購入するときは、必ず説明文などをよく読み、安全な製品であることを確認することが必須です。

CBDの種類についてよくある質問

Q.たくさんあるCBD製品の中から何を選んだらいいですか?

自分に合ったCBD製品を選ぶにはまず、製品の種類とそれぞれの特徴を知ることが大切です。どのような製品があり、メリットやデメリットは何かを把握しておきましょう。

また、製法の違いも知っておくとより製品が選びやすくなります。

製品の種類や製法の違いを知ったうえで、どれが自分の生活に取り入れやすいのかや、自分の希望の効果を得やすい製品はどれかを考えると、購入すべき製品が見えてくると思います。

Q.CBGやCBNはどんな成分ですか?

CBGやCBNもCBDと同じようにカンナビノイドの中の一つで大麻草に含まれています。ちなみにCBGもCBNも人をハイにさせる作用はないので安全に摂取できます。

CBGは、神経の痛みや炎症の痛み、抗菌に効果があると言われています。CBNは、CBDが化学変化したもので、神経の保護、抗菌、睡眠の質の改善などに効果があると言われています。

これらのカンナビノイドが含まれたCBD製品は、CBDに加えてそれぞれのカンナビノイドの効果を得ることが期待できます。また、アントラージュ効果と呼ばれる相乗効果で、本来のカンナビノイドの効果を高めることによって、CBDの効果を感じやすくなるかもしれません。

CBD製品の中にはアントラージュ効果を考えて、CBGやCBNなど特定のカンナビノイドをCBDに配合した商品もありますので、探してみてください。

Q.CBDの商品を選ぶ際に気を付けるべき点は何ですか?

CBDの商品を選ぶ際に必ずしてほしいことは、信頼できるメーカーの商品であるかどうかや違法なTHCが含まれていないかどうか、また農薬や重金属などの危険な不純物が混ざっていないかどうかを確認することです。

CBDの商品の中には残念ながら、健康に害を及ぼしてしまうような物質が含まれた劣悪な商品もあります。

信頼できるメーカーは、第三者機関に検査を依頼していたり、検査結果を公表していたり、危険な物質が入っていない証明を示していたりしますので、CBDの商品を購入する前によく説明書を読んでください

この記事を書いた人

安藤 恵美のアバター 安藤 恵美 薬剤師/臨床試験コーディネーター

星薬科大学薬学部を卒業後、薬剤師国家免許を取得。横浜市の大型総合病院の薬剤部で、調剤・服薬指導業務を学んだあと、薬剤師や臨床試験コーディネーターとして勤務しながら、医療機関のソフトウェア開発やグラフィックデザインなどにも携わる。
結婚を機にアメリカにわたり、CBDについて知る。その後CBDを実際に試しながらCBDについて学ぶ。

現在は医薬品、サプリメントについて等、ヘルスケアに特化した薬剤師ライターとして活躍。同時に医療コンサルタントとして、オンラインで健康相談も行っている他、Webデザイナー、グラフィックデザイナーとして、企業やコミュニティーからの仕事も行っている。

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