CBDやCBDオイルを舌下摂取する理由は?上手なやり方やコツも解説

CBDやCBDオイルを舌下摂取する理由は?

CBD製品の中で人気の高い製品の一つは、CBDオイルです。
一般的にCBDオイルは舌の裏側から吸収させて摂取をします。

ほとんどの医薬品やサプリメントは、口から飲み込んで摂取をする経口摂取という方法をとるため、舌下からの摂取する方法にはあまり馴染みがなく、うまくできるかどうか分からないという人も多いのではないでしょうか。

たしかにCBDの舌下摂取は最初は戸惑うことも多いようですが、舌下摂取であるCBDオイルが人気の製品になっていることも事実です。

この記事では、CBDオイルを舌下摂取すべき理由やメリット、CBDオイルの人気の理由、舌下摂取のやり方やコツなどを説明していきます。

目次

CBDオイルは舌下摂取がおすすめな2つの理由とは?

舌下摂取は抵抗があるからと、食品や医薬品のように飲み込んで摂取(経口摂取)をしたいという人も中にはいるかもしれません。

CBDオイルはなぜ舌下摂取が推奨されているのでしょうか。その大きな理由を2つ紹介していきます。

1.吸収率が高く効果が出やすいから

舌下摂取が推奨されている一つ目の理由は、吸収率の高さです。

舌の下には、太い血管があります。
舌下摂取は、CBDオイルを舌の下に置いてその太い血管から直接CBDオイルを吸収させることで、身体により多くの量のCBDを届けることができる方法です。

たとえば、医薬品や食品のように経口摂取でCBDオイルを摂取したとします。
口から飲み込んだ後のCBDは、胃や小腸などを通ってから、肝臓においてCBDの一部が分解されて血管に入るため、吸収される量が舌下摂取の時よりも少なくなってしまうのです。

吸収率のデータでは、CBDオイルを経口摂取をすると4〜20%しか吸収されないのに対して、舌下摂取すると13〜35%が身体に吸収されると言われています。

吸収率の高さは、効果の高さにも繋がりますので、より効果を出すためにも経口摂取よりも舌下摂取の方がおすすめだと言えます。

2.効果があらわれる時間を短くできるから

舌下摂取は効果の発現時間が短いというメリットもあります。

舌下摂取をすると、CBDオイルが舌の下の太い血管に直接入ります。
経口摂取の時のように食道、胃、小腸、肝臓などを通るための時間が必要ないことから、効果が早くあらわれることが簡単に想像できるのではないでしょうか。

舌下投与で知られている医薬品の一つに、狭心症の発作時に使うニトログリセリンという薬があります。
狭心症の発作時は、すぐに発作を抑えないと命に関わるため、ニトログリセリンを舌下投与して一刻も早く効果があらわれるようにしているのです。

CBDオイルも舌下摂取をすると、経口摂取のときよりも早く効果を実感することが期待できます。
効果の発現時間のデータでは、経口摂取した場合の発現時間は30分〜2時間、舌下摂取の発現時間は15分~1時間になっています。

このデータを参考にするとたとえば、会議などのプレゼンテーション時に緊張を和らげたい目的でCBDを摂取するとするならば、会議の始まる30分ほど前にCBDオイルを舌下摂取すれば良いということになります。

1、2時間も前に経口摂取して準備をするよりも、摂取のし忘れを防ぎやすいですし、発現時間を短縮することで、CBDの効果を得たい時間に合わせて摂取しやすくなるでしょう。

効果が高いだけじゃない!CBDオイルの人気の理由と舌下摂取のメリットとは?

CBDオイルを舌下摂取するメリットは、吸収率や発現時間に対してだけではありません。
舌下摂取のメリットを2つ挙げてみたいと思います。

1. 場所を気にせず摂取できる

CBDオイルは、場所を選ばずに舌下摂取をすることができます。
会社の自分のデスクで摂取しても基本的に周りの人に迷惑もかけませんし、レストランやカフェで摂取してもマナー違反にもなりにくいというのがCBDオイルのメリットの一つです。

CBD製品の中にはCBDリキッドと呼ばれる製品もあります。
CBDリキッドは吸入摂取という電子タバコやVAPEを使って摂取するのが一般的です。

実はCBDリキッドの吸入摂取は、舌下摂取よりも吸収率が高く、発現時間も早い方法です。
それにもかかわらず、多くの人がCBDオイルを購入するのは、なぜなのでしょうか。

電子タバコは、見た目がタバコと変わらないということから、摂取する場所を慎重に選ぶ必要があります。
いくら吸収率や発現時間などの条件が良くても、いつでもどこでも気軽に摂取できないのはストレスだと感じる人も多いのではないでしょうか。

また、摂取する場所を選んでいると、摂取すべきタイミングを逃す可能性が高くなることも考えられます。
CBDの効果を得たい時間帯に合わせて、摂取できるように、CBDリキッドではなくCBDオイルを選択している人も多いです。

2. 特別な器具が必要ない

CBDオイルの舌下摂取は、特別な器具が必要がない点も大きなメリットだと考えられています。

電子タバコを使うCBDリキッドは、電子タバコやVAPEなどの器具が必要になりますが、CBDオイルはボトルに付属しているスポイトを使うだけで摂取することができます。

持ち歩くものが少なく、シンプルに摂取できるという点ももCBDオイルの人気の理由の一つと言えるでしょう。

舌下摂取は難しい?舌下摂取のやり方とコツを説明

舌下摂取をすることでのメリットをここまで紹介してきましたが、初めてCBDを舌下摂取する時は難しいと感じる人も多いようです。

舌下摂取のやり方、難しいと感じる理由、舌下摂取のコツについて説明していきます。

舌下摂取のやり方

まず、舌を上あごの方に持ち上げて舌の裏側が見えるような状態にします。
その状態で下あごの舌下の位置にCBDオイルを必要な用量だけ滴下してください。

その後、舌の裏側を滴下したCBDにつけるようにして、1.5分~2分間待ちましょう。
その間に舌の裏の血管からCBDオイルを吸収させることができます。

吸収させ終わったら、口の中に残ったオイルはそのまま飲み込んでください。

舌下摂取が難しい理由

舌下摂取に多くの人が戸惑う大きな理由は、舌下にCBDを垂らす時にスポイトの先が自分では見えないからです。

実際にやってみると分かると思いますが、スポイトの先が見えないことで、きちんと舌下の位置に滴下しているのかや、何滴滴下したかなどがとても分かりにくいのです。

CBDオイルは人によって適切な量が違うため、何滴滴下したかを知ることは重要なポイントになってきます。
スポイトが見えないことで過剰に滴下してしまったのではないか、逆に足りなかったのではないかなど最初は不安に思うことも多いのではないでしょうか。

舌下摂取のコツとは?

舌下摂取は最初はやりにくいと感じることがあるかもしれませんが、慣れてくるとコツがつかめてきて簡単にできるようになります。

コツをつかむまでの間は、鏡を見ながら摂取すると良いと思います。
鏡に映ったスポイトの先を見ながら摂取することで、スポイトの位置も滴下した数も分かりやすくなります。
鏡がない場所で摂取する場合は、家族や友達に見てもらうと良いでしょう。

慣れるまでの数回は、以上のようにして摂取してみてください。

もう一つ、CBDの適量を把握する上で便利な方法があります。
自分が摂取する量をスポイトで確認しておくと摂取しやすいです。

たとえば、15滴が適量だとしたら、15滴分のCBDはスポイトどの位置まで取れば良いのかを覚えておき、その量をすべて舌下に置くようにします。
そうすれば毎回垂らした数を確認しなくても、適量を摂取することができるのでおすすめです。

この方法は、舌下摂取に慣れた後でも使えるのでぜひ試してみてください。

よくある質問

Q. なぜ舌下摂取がおすすめなのですか?

舌下摂取をすることで、吸収率を高められたり、発現時間を短縮したりすることができるからです。
吸収率が上がれば効果も高まりますし、発現時間を短縮できれば、CBDの効果を早く実感することができます。

CBDオイルを飲み込んで摂取することもできますが、吸収率があまり高くないため、思ったような効果が出ない可能性も考えられます。
また経口摂取は効果の発現時間も長いので、CBDの効果を得たい時間に合わせて摂取することが舌下摂取よりも難しくなります。

Q. 舌下摂取ができません。どうしたらいいですか?

舌下摂取は最初はやりにくいと感じるかもしれませんが、慣れてくると意外と簡単にできるようになりので心配はいりません。

慣れるまでは、鏡を見たり、人に手伝ってもらったりしながら、スポイトの位置や滴数を確認して摂取すると良いでしょう。
数回繰り返せば、自分一人でも摂取できるようになります。

滴下する量が毎回決まっている場合は、スポイトのどの位置までCBDを摂れば適量になるのかを覚えておくと滴数を数えなくて良いので摂取が楽になりますよ。

それでもどうしても舌下摂取に慣れないという場合には、CBDオイルをスプレーにしたタイプの製品を検討してみてください。
このタイプはスポイトを使わずに、舌下にスプレーするものなので、スポイトの位置や滴数を確認する必要がなく、より簡単に舌下摂取ができると思います。

Q. CBDオイルの味が苦手です。食べ物や飲み物に混ぜてもいいですか?

CBDオイルの中には、大麻草の独特の苦い味がするものもあり、そのせいで摂取がしにくいという人も中にはいます。
また、キャリアオイルとして使っている油分の味が苦手という場合もあるでしょう。

舌下摂取をする際に、約2分間口の中にオイルを入れたままにしなければならないので、オイルの味が苦手な場合は、摂取することが難しくなってしまいますよね。

CBDオイルには、さまざまなフレーバーがついた製品が販売されています。
多いのはミント味ですが、最近は、ブルーベリーやパイナップル、シナモン、バニラ味などおいしいと思えるフレーバーがついたCBDオイルも増えてきました。

CBDオイルの味が苦手な場合は、好きなフレーバーを見つけてみてください。

もちろん食べ物や飲み物に混ぜても良いですが、その場合は舌下摂取ではなく経口摂取になってしまうことにも注意してください。
経口摂取にすることで、効果が下がってしまったり、効き始めるのに時間がかかる可能性もでてきますので、お好きなフレーバー付きのCBDオイルを舌下摂取する方をおすすめします。

この記事を書いた人

安藤 恵美のアバター 安藤 恵美 薬剤師/臨床試験コーディネーター

星薬科大学薬学部を卒業後、薬剤師国家免許を取得。横浜市の大型総合病院の薬剤部で、調剤・服薬指導業務を学んだあと、薬剤師や臨床試験コーディネーターとして勤務しながら、医療機関のソフトウェア開発やグラフィックデザインなどにも携わる。
結婚を機にアメリカにわたり、CBDについて知る。その後CBDを実際に試しながらCBDについて学ぶ。

現在は医薬品、サプリメントについて等、ヘルスケアに特化した薬剤師ライターとして活躍。同時に医療コンサルタントとして、オンラインで健康相談も行っている他、Webデザイナー、グラフィックデザイナーとして、企業やコミュニティーからの仕事も行っている。

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