健康効果やリラックス効果で注目を集めているCBD。使い方を調節するとすっきりリフレッシュできたり、ゆったりリラックスできたりできるのはご存知ですか?
CBD製品をいろいろ試してみたけれども、オイルやベイプが苦手な人もいると思います。そんな方におすすめしたいのがCBDのエディブル製品です。グミ、チョコ、クッキーなどたくさんの製品が販売されているなかで、CBDタブレットもあります。
今回の記事ではCBDタブレットの効果や選び方のコツ、効果的な摂取方法、購入時の注意点についても解説します。
CBDタブレットは携帯にも便利なので、日常に取り入れやすい製品です。CBDタブレットを取り入れてストレスフルな生活からうまくリラックスしましょう。
CBDとはなに?
CBD(カンナビジオール)は、大麻草の茎や種子から抽出される天然化合物の一つです。
大麻の成分と聞くと違法薬物を連想しますが、CBDは合法成分で安全性も証明されており、ドーピング検査においても禁止薬物から除外されています。
大麻から連想される成分はTHC(テトラヒドロカンナビノール)で、「ハイ」な状態になる精神活性作用、依存性があり、日本ではTHCが検出される製品を所持していると大麻取締法違反となります。
CBDは依存性や副作用の心配はなく、不安を和らげたり、リラックスさせる効果様々な健康効果や医療効果が期待できるとして注目されています。
CBDにはエンド・カンナビノイド・システム(ECS)のはたらきを活性化させる効果があります。
ECSとは、生まれつき備わっている生体維持のメカニズムで、体内の環境を一定に保とうと調節する機能です。
ダメージを受けても回復して、神経を再生したり、神経の損傷を緩和したりするはたらきをします。ECSを活性化すれば結果的に自律神経のバランスが整えられます。
CBDは脳にもはたらきかけて、セロトニンという神経伝達物質に対して反応します。セロトニンは副交感神経を活性化するので交感神経が抑制され、不安感の緩和につながる効果があります。
このように、CBDはECSへ作用をして自律神経を整えるので、心や身体を整える効果があると言われているのです。
CBDは摂取量によって効果が異なります。少量ではマイルドな覚醒効果、用量が増えるとリラックス効果が高くなります。
CBD製品の種類は多く、自分に合うタイプのもので摂取可能です。気持ちを落ち着かせたり、睡眠の質を改善するといった効果を期待して、世界中で多くの人の日常生活にCBD製品は取り入れられています。
CBDタブレットとは?
みなさんはどんなときにタブレットを食べていますか。口の中をスッキリさせたい、眠気覚まし、気分転換したいときが多いと思います。
CBDタブレットとは、タブレットにCBDを配合することで、手軽にリラックスしたり気分転換ができたりするアイテムです。
CBD以外のカンナビノイドのCBGやCBNを配合した商品や、糖質ゼロにこだわった商品もあります。ミント味のタブレットが多いですが、ピーチ味やイチゴ味の商品も。ビーガン対応した商品もあります。
CBDタブレットに期待される4つの効果
CBDタブレットを活用した研究自体はほとんどありませんが、CBDについては研究によってわかってきていることも多くあります。CBDタブレットを食べることでCBDの効果を得ることが期待できます。主な効果を4つ紹介していきます。
不安や緊張を和らげリラックスできる
仕事や学校で発表前の緊張感を和らげたい、漠然とした不安を感じてしまうときにもCBDタブレットは効果的です。
CBD自体に不安や緊張を和らげる効果があります。2011年の研究では不安障害を抱えた患者がスピーチをする際、CBDによって不安、不快感を軽減したことが明らかになりました。※1
また、2019年のマウスの実験でも、CBDを摂取したことで不安を感じているような行動は見られなかったという結果でした。※2
CBDを摂ることでリラックス効果がはたらき、緊張感も和らぎます。
慢性的な痛みや不調を和らげる
CBDは慢性的な痛みも和らげることがわかっています。
2017年のラットを用いた研究では、CBDが受容体に働きかけることで、痛みへの感受性を低下させた可能性があることがわかりました。※3
2020年、CBDタブレットではなくCBDオイルの研究にはなりますが、7日間使用し続けたことで、背中の痛みを和らげる可能性があることが明らかになりました。※4
CBDを使ったとしても、鎮痛剤のように胃腸に負担をかけることもありません。
痛みを和らげる効果を得ることを目的とする方は、ナノ化CBDは通常のCBDと比べて吸収率が高いので、ナノ化CBDを選んでみても良いでしょう。
睡眠の質をよくする
CBDを摂取しセロトニン受容体が活性化すると、リラックス神経の副交感神経が活性化し、反対に興奮神経の交感神経が抑制されます。
2017年のCBDを使った研究では、参加者の66.7%の人が最初の1か月以内に睡眠スコアが改善したと報告されています。※5
別の2021年の研究では、CBDを使った人たちの42.5%がCBDによって睡眠が改善したと回答しました。※6
睡眠前にCBDを摂取すると効果が睡眠中持続するので、ぐっすり眠ることができるでしょう。
依存症状を緩和する
CBDには依存症を抑える作用もあると考えられています。
不安やストレスを感じると気分を紛らわすために薬やタバコ、アルコールなどを摂取してしまう方もいるのではないでしょうか。それが行き過ぎると、タバコやアルコール依存症になる恐れもあります。
ラットを対象とした研究では、CBDがコカインやアルコール依存症のラットのストレスや不安を減らし、依存症を抑えたと報告されています。
CBDには不安やストレスを和らげるはたらきがあるので、薬やタバコ、アルコールに依存しない心身状態にを維持することが期待されます。
CBDタブレットのメリット
手軽に摂れて心身の不調を改善する効果が期待できるCBDタブレットのメリットは以下のとおりです。
携帯しやすく手軽に摂取できる
CBDタブレットは口に入れるだけで簡単に摂取できます。もちろんポケットサイズで持ち運びに便利なので邪魔にならず、眠気覚ましや仕事の合間に休憩の気分転換したいときに食べるだけです。
CBDオイルやCBDベイプは「CBDを摂取するのに手間がかかって面倒だな」と思っていた方でも、口に入れるだけで手軽に摂取できます。
ミント味の他にフルーツフレーバーや炭酸でシュワシュワするタイプのCBDタブレットもあるので、お好みの味でリフレッシュできますよ。
摂取量がわかりやすい
CBDタブレットは1粒〇〇mgと表示されています。CBDオイルやCBDベイプは一回あたりの摂取量がどれくらいなのかを把握するのがすぐには分からず、計算が必要ですが、CBDタブレットならCBD摂取量を簡単に把握できます。
舌下摂取に近いCBD吸収率が期待できる
CBDタブレットはCBDエディブルのなかでも吸収率が高く、より高い効果が期待できます。
その理由は、口内に留まる時間が他のエディブル製品より長いからです。
CBDエディブルは経口摂取で、口から飲み込んで消化管粘膜で吸収し、血流に入って全身に効果がひろがります。
経口摂取のCBDは消化管から肝臓に運ばれたときに多くが代謝されてしまうため、生体への吸収率は6〜20%程度と言われ、あまり高くありません。
CBDタブレットは口のなかに長く留まることで、舌下摂取のような効果も期待できます。
舌下摂取とは、舌の裏側にある粘膜から吸収され血流に入って効果が広がるので、効果があらわれるのも早くなります。肝臓で代謝されない分、吸収率も13〜35%ほどになるので経口摂取よりも効果が高くなるのです。
CBDタブレットを購入するときに気をつけたいポイント
CBDタブレットを購入するときに気をつけたいポイントは2つあります。安全で効果的にCBDを摂取するために、必ず確認しましょう。
THCフリーかどうか確認する
CBDタブレットを購入するときはTHCが入っていないかどうかをしっかりと確認する必要があります。
THCフリーと表示されていても海外と日本の基準は違います。日本ではTHCが微量でも検出されると違法になりますが、ヨーロッパではTHC濃度が0.2%以下、アメリカの一部の州ではTHC濃度が0.3%以下であれば合法としているところもあります。
そのためTHCフリーと表示されていてもTHCが検出されるものがあるので注意が必要です。購入時にはTHC非検出となっていることを確認しましょう。
アイソレートCBD、ブロードスペクトラムCBDと表示されているCBD製品はTHCが含まれている可能性は低いですが、フルスペクトラムCBDの製品にはTHCが含まれているので、選ぶ時は製品表示をよく確認することが重要です。
CBD含有量をチェックする
CBDタブレットは製品によって1粒あたりのCBD含有量が異なるので、CBD含有量をチェックし、自身が求める効果にあわせて製品を選ぶようにしましょう。CBDタブレットは1粒〇〇mgで表示されているので、求める効果に応じて簡単に製品を選ぶことができます。
リフレッシュやすっきりしたりしたい場合は低量のもの、リラックス効果や睡眠の質を高めたい場合は用量が多めのものを選ぶとよいでしょう。
CBDの含有量が少なくても、ブロードスペクトラムのCBDタブレットなら他のカンナビノイドとの相乗効果によって、CBDの効果が強めに出ることもあります。
CBDタブレットの価格は?
NECARAの調査によりますと、CBDタブレットの価格は1缶で2,000円前後のものが多いです。内容量は30粒前後入っていて1粒のCBD含有量は5mg前後の製品が多く販売されています。
CBD含有量が高いものはその分価格が高くなり、1粒CBD10mgになると4,000円くらいの価格になります。
CBDタブレットで1粒5mgくらいのものは摂取量も調節しやすくおすすめです。
CBDタブレットの効果的な摂取方法・タイミング
CBDタブレットの効果を実感できる摂取方法や摂取タイミングを詳しく説明します。
摂取量の目安
はじめて摂取する場合は10mgくらいで効果を確かめましょう。
すっきりリフレッシュしたい、目を覚ましたいなどの覚醒効果を期待するときの摂取量は10〜15mg、リラックス効果を期待したいときは30mgほど摂取するとよいでしょう。
CBDの効果は個人差があるので明確な摂取量の基準が決まっていません。体格や体質によっても効果のあらわれ方が変わります。
自分の適量は、CBD摂取後の体の状態を確認しながら少しづつ把握していく必要があります。
摂取するタイミング
CBDを摂取して効果が感じられる時間は、経口摂取では30分〜2時間、舌下摂取では15分〜1時間程度と言われています。
効果の持続時間は、経口摂取では最大12時間程度と非常に長く 、舌下摂取でも4~8時間ほど持続します。
時間を逆算して、CBDの効果を求めている場面の前に摂取できれば、その間はCBDの効果は十分持続するでしょう。
CBDタブレットについてよくある質問
CBDタブレットについてよくある質問をまとめました。参考にしてCBDタブレットを活用してくださいね。
CBDタブレットはコンビニで買えますか?
現状CBDタブレットはコンビニで販売されていません。
楽天やAmazon、コスメキッチンが展開するBiopleなどでCBDタブレットを購入することができます。
これらのオンラインストアでは他にも多くの種類のCBD商品が販売されているので、適切な商品を選ぶことができますよ。
コスメキッチンでCBDタブレットは買えますか?
コスメキッチンではCBDタブレットの取り扱いはありません。
しかし、コスメキッチンを運営するマッシュビューティーラボが展開するBiopleでは多くのCBD製品を扱っています。もちろんCBDタブレットも販売しています。
Biopleの実店舗に足を運んでみたり、オンラインショップで検索してみてください。
CBDタブレットは違法ですか?
CBDタブレット自体は違法にはなりません。THCが含まれているCBDタブレットは大麻取締法違反となります。
日本国内で販売されているものは基準をクリアしているのでTHCが検出される可能性はかなり低いですが、海外の製品を購入する場合は、必ずTHCフリーであることを確認しましょう。
CBDタブレットの効果を感じるにはどうすればいいですか?
CBDの効果を実感するために、はじめてCBDを摂取する方は少量から試してみて、少しづつ用量を増やしてみましょう。
一般的な目安は1日16〜30mgと言われています。
普段からCBDオイルを摂取している方は、CBDオイルの摂取量を目安にするとよいでしょう。
CBDの効果は個人差があります。体質や体格によっても効果の感じられ方が異なるので、自分にとってのCBDの適正量を知ることが大切です。
不安感が和らぎリラックスできる、ぐっすり眠れたなどの効果を感じることができれば、その量がご自身の適正量となります。
■参考文献
※1 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/21307846/
※2 https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0091305718306464
※3 https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5478794/
※4 https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7204604/
※5 https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6326553/
※6 https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7893882/