CBDで眠くなる?仕組み・眠くならない方法・睡眠改善効果を解説

CBD(カンナビジオール)とは大麻草の成分の一つです。

大麻草の成分というと、陶酔性や中毒性を持つTHC(テトラヒドロカンナビノール)と呼ばれる違法成分を思い浮かべる人が多いですよね。CBDはTHCとは全く違う成分です。CBDは、陶酔性や中毒性が一切なく、安全性が高いことが証明されています。もちろん合法で摂取することができます。

CBDには、さまざまな健康・治療効果が期待されています。中でも多くの人が期待しているのは、CBDの睡眠・リラックス効果です。眠れない時にCBDを摂取して睡眠の質を上げたいという人が世界中で増えています。

しかしその一方で、CBDを摂取してリラックスしたいけど、摂取すると日中眠くなったりだるさを感じたりしてしまうのではと気になっている人もいるのではないでしょうか。

今回は、CBDを摂取すると眠くなるのかについて解説します。合わせて、CBDで睡眠の質を改善する方法やCBDで眠くなるメカニズム、CBDと睡眠薬の違いについても解説していきます。

目次

CBDを摂取すると眠くなるのか?

CBDは多量に摂取すると眠気を感じる可能性があります

CBDの副作用として強い眠気が起こる可能性があることが知られています。CBDの副作用である眠気は通常軽度なものだと考えられていますが、CBDを必要以上または多量に摂取すると強い眠気があらわれる可能性が高くなります

CBDの起こす眠気の強さは、その人によって、また体調やCBDの用量などによって変わってきます。しかし強い眠気が起こる可能性があるため、車を運転する前や工場などでの危険な作業などをする前のCBD摂取には注意が必要です。

CBDを摂取して眠くなるメカニズム

CBDを摂取するとなぜ眠くなるのでしょうか。

CBDの眠りに関するメカニズムを理解するにはまず、エンドカンナビノイドシステム (ECS) について理解することが必要です。

エンドカンナビノイドシステム(ECS)とは?

ECSとは、体内の環境を一定に保とうと調節する機能ホメオスタシス(恒常性)のことです。ストレスや不安、痛み、細菌・ウイルス、睡眠障害などに身体がさらされても、元気であれば結果的に回復して生きていけますよね。これは、さまざまな身体の機能を調節しているECSが体内で機能し、身体を元の健康な状態に戻すからだといわれています。

ECSを機能させるには、身体の中で自然に作られる「内因性カンナビノイド」という物質が必要です。身体は内因性カンナビノイドを放出することでECSを活性化させ、身体の恒常性を保っているのです。

CBDには、内因性カンナビノイドの分解を防ぐことでECSを活性化する働きがあると考えられています。CBDを摂取すると眠くなる仕組みは、CBDがECSを活性化する働きに関係しているといわれています。

CBDを摂取すると眠くなる仕組みとは?

CBDがECSを活性化するとなぜ眠くなるのでしょうか。CBDで眠くなる仕組みについて詳しく見ていきましょう。

CBDはセロトニン受容体を活性化する

2020年の海外研究では、CBDが、脳内の5-HT1A受容体というセロトニン受容体に作用することが示唆されました。

セロトニン受容体が活性化すると、身体をリラックスさせる神経である副交感神経を活性化し、逆に身体を興奮させる神経である交感神経を抑制します。

CBDは、セロトニン受容体を活性化することで身体をリラックスさせ、眠りをサポートしていると考えることができます。

CBDはアデノシンA2A受容体を活性化する

2006年の海外の研究によると、CBDは脳内のアデノシンの再取り込みを抑制することで、アデノシン受容体を活性化することが報告されました。

アデノシンは、一日を通して脳内に蓄積し、疲労感を増加させる神経調節物質で、リラックスと眠気を促す働きがあります。

CBDとアデノシンについてはまだ多くの研究は行われていない状態ですが、CBDがアデノシンの再取り込みを抑制することで、脳内のアデノシンが過剰になり、疲労が増すのではないかと推測されています。その結果、CBDによって引き起こされた疲労感が眠気を引き起こしている可能性があります。

また、アデノシン受容体には4つの種類があります。その中の一つであるアデノシンA2A受容体は、活性化するとリラックスを促進し、不安やストレスを緩和する作用があるといわれています。

2021年の海外の研究では、CBDがアデノシンA2A受容体を活性化し、不安を軽減できることが示唆されました。

この研究からCBDによって不安を軽減した結果、身体がリラックスし、眠気が引き起こされている可能性も考えられています

CBDは視床下部に作用する

不眠症の原因の一つは、過剰なストレス反応です。リラックスすべき休息時間に大きなストレスが身体を襲うことで、不眠症は発症します。通常は、脳にある視床下部が睡眠や覚醒、体内時計などを調節しているため、眠ることができます。しかし、過度のストレスがあると視床下部の機能が低下し、睡眠の調節ができなくなってしまうため、眠れなくなるのです。

CBDは、視床下部に作用するといわれています。

視床下部にはカンナビノイド受容体が豊富にあります。CBDは内因性カンナビノイドが分解されるのを防ぎ、より多くの内因性カンナビノイドを視床下部のカンナビノイド受容体に作用させることで、視床下部のECSを活性化していると考えられています。

CBDで視床下部のECSが活性化されると、恒常性を保とうとしてストレスホルモンの過剰な活性化を鎮めることが期待できます。過剰なストレスや不安がなくなれば、視床下部の機能の回復が見込めます。視床下部の睡眠や覚醒の調節が回復すれば、不眠症の症状や睡眠の質の改善につながります

CBDは大脳辺縁系に作用する

不眠症は過剰なストレスだけでなく、眠る時に考える必要がない過剰な思考や記憶が頭の中を駆け巡ることによっても起こると考えられています。

「過去に起こったことを思い出して眠れない」、「未来のことを考えすぎて眠れない」という経験はないでしょうか。このような思い出しすぎや考えすぎの原因は、脳の大脳辺縁系が関係しているといわれています。

大脳辺縁系は通常、感情の調節、記憶の保存、嗅覚など、多くの重要な役割を果たしていますが、バランスが崩れると過剰な記憶がよみがえってくるなどして不眠症を引き起こす原因となるのです。

大脳辺縁系にもカンナビノイド受容体が存在しています。CBDを摂取することで大脳辺縁系のECSが活性化されます。その結果、過剰な記憶や思考をしずめて不眠症の症状・睡眠の質の改善が期待できます。

CBDを摂取しても眠くならないようにする対処法

CBDには眠くなる作用があるといわれていますが、昼間仕事や学校などがあるため、CBDを摂取して眠くなりたくないという人もいるでしょう。そのような場合の対処法を解説します。

摂取する時間に注意する

日中摂取すると眠くなってしまう場合は、昼間のCBD摂取を夜眠る前に変えてみましょう。特に、車の運転の前や、仕事、危険な作業前のCBD摂取はできれば避けたほうがよいといえます。夜のような寝てしまっても問題ない時間帯に摂取するのが一番安全です。

ただし、夜は昼間のように体が活動していないため、CBDによる眠気を体感しやすくなる傾向があります。そのため、寝る前の摂取に変える場合は昼間眠くなってしまった用量よりも少ない用量で摂取してみてください。

摂取する量を少なくする

会議やプレゼンテーション時などの不安を抑えるためなどに、どうしても昼間にCBDを摂取したいという人もいるのではないでしょうか。昼間CBDを摂取したいけれど、眠気は起こしたくないという場合は、用量を少なくして摂取してみましょう。

ただし、昼間は身体が活動している状態です。その上、会議やプレゼンなどで緊張している状態では、眠気は通常よりも起こりにくくなっていると考えられます。用量を過剰に減らしてしまえば、リラックス効果を体感しにくくしてしまうかもしれません。眠気を心配して用量を減らす場合でもほんの少し減らしてみて様子を見るとよいでしょう。

CBDには睡眠改善・睡眠の質向上も期待できる

CBDによって起こる可能性のある眠気は、健康にとって役に立つ可能性もあります。

2019年に行われた海外の研究では、66.7%の被験者の睡眠スコアがCBDを摂取してから1か月以内に改善したことが報告されました。

また、2018年に海外で行われた不眠症に対する大麻の成分の効果を調べた研究では、CBDはTHCよりも不眠症の症状を軽減することが示唆されています。日本の大麻取締法が取り締まっているTHCは、ハイになる作用陶酔性や依存性・中毒性がある成分です。一見、THCはCBDよりも眠りに導く作用が強いと思われがちですが、研究結果ではCBDのほうが不眠症に効果がある結果となりました。

日中にCBDを摂取すると眠くなってしまうのではないかと心配する人がいる一方で、CBDが引き起こす眠気を期待して、不眠症の改善や睡眠の質の向上のためにCBDを摂取する人もとても多いのです。

睡眠薬にはないCBDの3つのメリットとは?

不眠症の人の多くが服用しているのが、ベンゾジアゼピン系抗不安薬・睡眠薬に分類される薬などの睡眠薬です。睡眠薬と比べてCBDにはどのようなメリットがあるのでしょうか。睡眠薬にはないCBDのメリットを3つ紹介していきます。

1.翌日に倦怠感や疲れを引き起こさない

CBDを摂取しても、翌日に倦怠感や疲れが引き起こされることはないとされています。

睡眠薬を飲んだ翌日に、眠くて起きられなかったり、起きられてもフラフラしたり、だるかったりという経験がある人はいるのではないでしょうか。これは、脳の機能を無理やり低下させている睡眠薬の作用が朝になっても続いているために起こります。

それに対してCBDの睡眠効果は、ECSを活性化させて、自律神経を整えることであらわれるといわれています。睡眠薬のように無理やり眠くさせているのではなく、脳と身体の機能を通常の状態に戻し、リラックスさせることで眠りに導いているとされています。

そのため、CBDを摂取しても翌日に倦怠感や疲れを感じることはないといえるでしょう。

2.依存性がない

ベンゾジアゼピン系抗不安薬・睡眠薬にはいくつかの問題点があります。その問題点の一つが、長期服用することにより依存性の問題が出てくることです。

短期で服用する場合、依存性の問題は起こりにくいですが、眠れない日が続き、気が付いたら長期で服用してしまっていたという場合、依存性があらわれて睡眠薬なしでは眠れなくなってしまっているかもしれません。そして睡眠薬に依存した状態になると、さらに長期に睡眠薬を飲まなければいけなくなるという悪循環に陥ります。

さらに長期に睡眠薬を服用していると、今度は睡眠薬に対して耐性が起こり、睡眠薬の量を増やさなければ効かなくなるということも起こるのです。医師によっては、このような恐ろしいことを避けるため、ベンゾジアゼピン系の医薬品の2週間以上の処方は行わないという人もいます。

一方CBDは、安全性が高いことが証明されている成分で、依存性はありません。そのため、CBDを長期で摂取してもCBDがなければ眠れなくなってしまうということは起こりません

3.急に止めても離脱症状を起こさない

ベンゾジアゼピン系抗不安薬・睡眠薬の問題点として離脱症状の問題もあります。離脱症状とは、長期に睡眠薬を服用した状態で急に服用をやめると、身体が睡眠薬を要求し、さまざまな症状が身体に起こることをいいます。

離脱症状の例として、重度の不眠、動悸、幻聴、頻脈などがあります。経験したことのある人は分かると思いますが、睡眠薬を止めたいだけなのに、何日も眠れない、いつ眠れるのか分からない、体調が日に日に悪くなるという状態が続くのはとても辛いことです。

CBDには離脱症状はありません。長期にCBDを摂取して、急にCBDの摂取を止めたとしても不快な症状は起こらないため、いつでも摂取をやめることができます。

CBDで睡眠を効果的に改善する4つの方法

CBDを摂取しても睡眠改善の効果をなかなか体感できず、「CBDで本当に睡眠改善できるの?」と疑ってしまっている人もいるかもしれません。

そこで、CBDで睡眠を効果的に改善する4つの方法を紹介します。

1.適切な摂取量を見つける

CBDの説明書には、医薬品のように一日何回、何mgで摂取してくださいとは書いていません。そのため、自分に合ったCBD摂取量を見つけることが効果を体感する上で非常に重要です。

自分に必要な摂取量よりも少ない量を摂取していると、なかなか効果を体感できなくなってしまいます。

CBDオイルやグミなら、まず一日CBD10〜30mgくらいの少量から始めてみましょう。その用量で効果があれば、それが自分に合った用量ということです。

効果が出なければ、CBDオイルであれば1滴ずつ、CBDグミであればちぎりながら調節して少しずつCBD量を増やしてみてください。効果が出始めた用量が、自分にぴったりのCBD用量です。

2.適切な時間帯に摂取する

CBD製品は種類によって効果の出現時間が違います。CBDオイルを舌下摂取した場合は、15分~1時間ほど後に効果があらわれると考えられますが、CBDカプセルや錠剤を経口摂取した場合は30分~2時間ほどしないと効果があらわれないとされています。

このことを踏まえて、たとえばCBDカプセルを寝る前15分に摂取したとします。CBDカプセルの効果は、摂取後30分〜2時間なので、眠りたい時間には効果が出ないことが考えられますよね。

眠りたい時間と、摂取するCBD製品の効果の出現時間を必ず計算してからCBDを摂取してください。入眠時間と効果の発現時間が合えばCBDの効果を体感しやすくなりますよ。

3.経口摂取を舌下摂取に変えてみる

CBDオイルを舌の上に置いて摂取したり、CBDグミを普通のグミと同じように食べて摂取したりしていて効果が体感しにくい場合は、摂取方法を舌下摂取に変えてみましょう

口からそのまま摂取する方法を経口摂取といいます。経口摂取の吸収率は、6~20%ほどです。それに比べて、舌の裏側の血管から吸収させる舌下摂取という方法で摂取すると、吸収率が13~35%に上がります。

オイルなら舌を持ち上げてCBDを滴下します。CBDグミであれば、CBDグミを舌の裏側に入れて少しずつ溶かします。

CBDは吸収率を上げることで体感しやすくなります。今まで経口摂取で摂取していた人はぜひ舌下摂取をためしてみてください。

舌下摂取のコツややり方については、こちらの記事で詳しくまとめています。ぜひ本記事と併せてご覧ください。
CBDやCBDオイルを舌下摂取する理由は?上手なやり方やコツも解説

4.アントラージュ効果を利用する

アントラージュ効果は、相乗効果のことで、カンナビノイド、フラボノイド、テルペンのような複数の植物成分を一緒に摂取することで、成分が持つ本来の効果をお互いに高める効果のことをいいます。

CBDの効果を体感しにくい場合には、アントラージュ効果を利用することをおすすめします。

CBD製品の製法には、フルスペクトラム、ブロードスペクトラム、アイソレートがあります。フルスペクトラムは、大麻草(ヘンプ)に含まれているすべての成分(カンナビノイド、フラボノイド、テルペンなど)を抽出する製法、ブロードスペクトラムは、フルスペクトラムのCBD製品からTHCのみを取り除いて抽出する製法、アイソレートは、大麻草からCBDだけを抽出する製法です。

アントラージュ効果を利用してCBDの効果を高めたい場合には、CBD以外の大麻草の成分も一緒に摂取する必要があるので、フルスペクトラムかブロードスペクトラム製法で作られたCBD製品を摂取しましょう。

ただし、フルスペクトラムにはTHCが含まれていることがあります。THCを含まれた製品は日本では違法なので、フルスペクトラムを選ぶ場合には、THCが入っていないか、または未検出レベルの大麻草で作られた「THCフリーのフルスペクトラム」を購入するようにしてください

CBDは概日リズム睡眠障害がある人の睡眠の質と量の改善にも効果的?

概日リズム睡眠障害とは、夜眠る時に眠れず、昼間起きているべき時に眠くなってしまうなど体内時計がずれてしまっている状態のことをいいます。

概日リズム睡眠障害になると、集中力が低下したり、全身が常にだるく感じるなど、生活する上で不快な症状があらわれます。

概日リズム睡眠障害は、旅行や仕事(特に看護師のような夜勤のある仕事)、老化などが原因で起こります。時差ボケが長引いて身体が辛い、夜勤のある仕事をしてからすっきりしない、年を取って夜眠れなくなり、ボーっとすることが多くなったという人も少なくないのではないでしょうか。このような症状は、概日リズム睡眠障害が原因かもしれません。

CBDは概日リズム睡眠障害がある人の睡眠の質と量の改善が期待できるのではないかといわれています。今後のさらなる研究が必要にはなりますが、CBDがノンレム睡眠とレム睡眠の両方をサポートすることで睡眠の質と量の両方を改善する可能性があります

睡眠薬をCBDに変えたい場合の注意点

CBDは睡眠薬にあらわれるような問題点がないため、今服用している睡眠薬をCBDに変えたいというひともいるのではないでしょうか。

しかし、睡眠薬を長期に服用している人が急に睡眠薬を中断すると、離脱症状が起こる可能性があるため、注意が必要です。

離脱症状を起こさないようにして睡眠薬を断薬するためには、少しずつ段階的に睡眠薬の量を減らしていくという作業が必要になります。医師による断薬のためのスケジュールが必要な場合も多いです。勝手に中断せず、まずはかかりつけの医師に睡眠薬をやめたい旨を伝え、医師の指示に従ってください

まとめ

CBDには眠くなる作用があるといわれています。CBDの起こす眠気の強さはCBDの用量などによって変わってきますが、強い眠気が起こる可能性があるため、車の運転や工場などでの危険な作業などをする前のCBD摂取には注意が必要です。

CBDが眠気をもたらすメカニズムは、CBDがセロトニン受容体やアデノシンA2A受容体を活性化させ不安を軽減したり、CBDがエンドカンナビノイドシステムを活性化し、視床下部の過剰なストレスを減らしたり、大脳辺縁系の過剰な記憶をしずめていることが考えられています。

CBDを摂取しても眠くならないようにするには、日中の摂取を夜寝る前に変えるか、または、摂取量を少し減らしてみるとよいかもしれません。眠気を起こすことを考え、車の運転の前や危険な作業前のCBD摂取はできれば避けたほうがよいでしょう。

日中にCBDを摂取すると眠くなってしまうのではないかと心配する人がいる一方で、CBDが引き起こす眠気を期待して、不眠症の改善や睡眠の質の向上のためにCBDを摂取する人も多いです。

睡眠薬にはないCBDのメリットは、翌日に倦怠感や疲れを引き起こさないこと、依存性がないこと、急に止めても離脱症状を起こさないことです。

CBDで睡眠を効果的に改善するためには、適切な摂取量を見つけること、適切な時間帯に摂取すること、経口摂取を舌下摂取に変えてみること、アントラージュ効果を利用することなどを試してみるとよいでしょう。

CBDは概日リズム睡眠障害がある人の睡眠の質と量の改善にも効果的と考えられています。

睡眠薬をCBDに変えたい場合は、服用している睡眠薬の離脱症状を起こさないようにする必要があります。勝手に中断せず、まずはかかりつけの医師に睡眠薬をやめたい旨を伝え、医師に断薬スケジュールを立ててもらいましょう。

CBDが眠くなることついてよくある質問

Q.CBDを摂取すると日中眠くなったりだるさを感じますか?

CBDは、睡眠薬のように無理やり眠くさせているのではなく、脳や身体の機能を通常の状態に戻し、リラックスさせることで眠りに導いているとされています。そのため、CBDを摂取しても翌日に眠気や倦怠感を感じることはないといえるでしょう。

ただし、CBDには副作用として強い眠気を起こす場合があります。初めてCBDを摂取する場合や、CBD商品を変えたばかりのときなどは、念のため次の日に眠気が出ても大丈夫な日に摂取し、様子を見ることをおすすめします。

Q.CBDは睡眠薬と何が違うのですか?

CBDと睡眠薬は、眠りに導くメカニズムが違います

CBDは、脳の機能を通常の状態に戻し、リラックスさせることで眠りに導いているとされています。睡眠薬は、脳の機能を低下させて無理やり眠くする作用があります。

CBDのメリットは、睡眠薬の長期服用で問題になる依存性や離脱症状を起こさないことです。

Q.CBDは朝と夜どっちのタイミングで摂取するといいですか?

CBDはリラックス効果や睡眠改善効果があることが期待されているため、夜寝る前に摂取することをおすすめします。

ただし、会議やプレゼンテーション時などの不安を抑えるためなどに、どうしても昼間にCBDを摂取したいという場合は、昼間摂取しても問題ありません。昼間に眠くなることを心配される場合は、いつも夜に摂取されているCBD量をほんの少し減らして昼間に摂取してみるとよいでしょう。

この記事を書いた人

安藤 恵美のアバター 安藤 恵美 薬剤師/臨床試験コーディネーター

星薬科大学薬学部を卒業後、薬剤師国家免許を取得。横浜市の大型総合病院の薬剤部で、調剤・服薬指導業務を学んだあと、薬剤師や臨床試験コーディネーターとして勤務しながら、医療機関のソフトウェア開発やグラフィックデザインなどにも携わる。
結婚を機にアメリカにわたり、CBDについて知る。その後CBDを実際に試しながらCBDについて学ぶ。

現在は医薬品、サプリメントについて等、ヘルスケアに特化した薬剤師ライターとして活躍。同時に医療コンサルタントとして、オンラインで健康相談も行っている他、Webデザイナー、グラフィックデザイナーとして、企業やコミュニティーからの仕事も行っている。

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