CBDの効果が持続する時間は?摂取方法やタイミングによる違いも解説

CBDには、リラックス効果や睡眠の改善、抗炎症など様々な効果があります。CBD製品を摂取した後、その効果はどのくらい持続するのでしょうか?

CBDの効果が持続する時間は、CBDオイルやCBDグミなどCBD商品の摂取方法や、体重・代謝などといった摂取する人の体質によって異なります。

この記事では、CBDの効果が持続する時間について詳しくまとめました。その他、CBDの摂取量の目安や、CBDの効果が感じられない場合の対処法についても紹介しているため、ぜひ参考にしてみてください。

CBDの効果や副作用の内容については、こちらの記事をご覧ください。
CBDの効果や副作用とは?効果を感じない場合の対処法も紹介

目次

CBDの効果が持続する時間は?

結論から言うと、CBDの効果が持続する時間は、CBDの摂取方法や摂取者の体重・体質などによって異なるため、一概に「必ず〇時間持続する」とは言えません。

ここでは、CBDの効果が持続する時間に影響する「摂取方法」と「摂取する人の体重・体質」について解説します。また、各摂取方法による持続時間の「目安」についてもまとめています。

CBDの摂取方法と持続時間の関係

CBDの効果がどれくらい持続するかは、摂取方法によって異なります。それぞれのCBDの摂取方法における、効果の持続時間と吸収率(バイオアベイラビリティ)は以下の通りです。

摂取方法効果が現れるまでの時間効果の持続時間吸収率(バイオアベイラビリティ)
経口摂取(CBDグミ)30分〜2時間4~最大12時間6~20%
舌下摂取(CBDオイル)15分〜1時間4〜8時間13〜35%
気化摂取(CBDべイプ)数秒〜10分30分~1時間34〜56%

※吸収率(バイオアベイラビリティ)とは?
薬物が人体に投与された後、全身にどれくらいの量が循環するかを示す指標(吸収率)です。ここでは、体内に取り込まれたCBDは、各器官で消化・代謝されるため、摂取したCBDが全て吸収されるわけではないことを理解しておきましょう。

経口摂取(CBDグミやサプリメント)

経口摂取は、CBDグミやサプリメントが一般的ですが、中にはCBDが配合されたクッキーやチョコレートなども販売されています。

経口摂取で体内に取り込まれたCBDは、消化器官で吸収された後、肝臓で代謝されて全身に運ばれます。そのため、効果を感じるまでの時間は約1時間ほど必要ですが、持続時間は4~最大12時間と他の摂取方法よりも長いという特徴があります。

経口摂取は、持ち運びに便利で人目を気にせず摂取できるため、外出先や旅行時で気軽にCBDを摂取したいときにおすすめです。

舌下摂取(CBDオイル)

舌下摂取は、舌下にCBDオイルを垂らして摂取します。舌下には毛細血管が多いため、毛細血管を通すことで消化器官を経由せずにCBDを体内に取り込めます。

効果を感じるまでの時間が30分ほどと経口摂取より短く、気化摂取のように道具を使わないため、気軽に摂取できることが特徴です。

リフレッシュした気持ちで仕事に望みたい朝や、帰宅後のリラックスタイムなどには、舌下接種がおすすめです。

舌下摂取については以下の記事で詳しく解説しています。是非あわせてご覧ください。

参考:CBDやCBDオイルを舌下摂取する理由は?上手なやり方やコツも解説

気化摂取(CBDべイプ:電子タバコ)

気化摂取は、電子タバコ(べイプ)によってCBDが配合されたリキッドやワックスを蒸気に気化して吸引する摂取方法です。

効果の持続時間は30分~1時間と短くなっていますが、肺の毛細血管から直接CBDが取り込まれるため、効果を感じるまでの時間が短く、吸収率も高いという特徴があります。

事実、数秒~10分ほどで効果が現れるため、仕事の休憩時間などに短時間でリフレッシュしたいときなどは気化摂取がおすすめです。

CBDベイプの効果やメリットについて以下の記事で詳しく解説しています。あわせてご覧ください。

参考:CBDベイプや電子タバコの8つの効果!メリット・デメリットも紹介

CBDを摂取する人と持続時間の関係|体重と代謝

CBDの持続時間は、摂取する人の体重や代謝にも関係します。

まず体重についてですが、CBDは脂肪細胞に保存されるため、体重が重い、特に体脂肪が多い人は脂肪細胞にあるCBDが代謝されるのに時間がかかると言われています。そのため、CBDの持続時間は長い傾向にあります。

一方で代謝が良い人は、体内のCBDが代謝されやすいためCBDの持続時間は短くなります

CBD摂取量の目安

CBDは、処方薬などのように明確な用量がなく、実際に使用しながら効果を確認し、自分に合った摂取量を把握していく必要があります

とはいえ、「どれくらいの摂取量から試したら良いのかわからない」という方も多いでしょう。

CBD摂取量の目安として、CBDオイルの場合は朝・昼・夜にそれぞれ1滴ずつからスタートし、もっと効果を感じたい場合は2週目に2滴ずつ、3週目に3滴ずつ……と効果を確認しながら少しずつ増やしていくことが理想的です。

CBDグミの場合は、1粒あたりのCBD含有量にもよりますが、まずは0.5個(1粒を半分に切る)~1個からスタートし、そこからプラス0.5個~1個ずつ増やしていくことをおすすめします。

また、使用している製品のCBD濃度や含有量も重要です。CBDオイルの場合は5%以上の濃度、CBDグミの場合は1粒あたりCBD含有量が10mg以上のものを目安に選びましょう。

高濃度・高含有量の製品は、価格が比較的高価というデメリットがありますが、低濃度・低含有量のものと比べると効果は感じやすくなります。

CBDの過剰摂取は危険?

CBDの摂取量について「適切な量がよくわからず、過剰に摂取してしまうかもしれない」と不安に感じている方もいるかもしれません。CBDの過剰摂取は、果たして危険なのでしょうか?

結論から言うと、CBDは過剰に摂取しても人体に悪影響を及ぼさないことがわかっています。これは、1日あたり最大1,500mgという多量のCBDを投与した研究において報告されました。

また、WHOの報告においても「CBDには依存症や乱用の可能性は認められない」ということが示され、CBDの安全性が報告されているのです。

しかし、過剰摂取を続けるとCBDを分解する内臓機能に負担がかかってしまうため、CBDの摂取量は増やしすぎないように注意しましょう。※1

参考:WHO(世界保健機関)|カンナビジオール(CBD) 事前審査報告書

CBDの効果が感じられない場合は?

CBD製品を使用したものの、効果が感じられない場合にはどうしたら良いでしょうか?ここでは、CBDの効果が感じられない場合に試してほしい、3つの対処法を紹介します。

「自分の体質にはCBDが合っていないのかもしれない」と諦める前に、ぜひ以下の方法を試してみてください。

1.CBDの摂取量を増やす

CBDの摂取量が少なすぎる可能性が考えられるため、摂取量を増やしましょう

CBDオイルの場合は現在の摂取量からプラス1~2滴、CBDグミの場合はプラス0.5個~1個と少しずつ量を増やし、効果をよく確認してみてください。

また、摂取量を増やしても効果が得られない場合は、CBD製品のCBD濃度や含有量が少なすぎる可能性もあります。CBDオイルの場合は5%以上の濃度、CBDグミの場合は1粒あたりCBD含有量が10mg以上のものを目安に選ぶことをおすすめします。

2.CBDの吸収率を考えて摂取方法を変える

CBDの吸収率は、摂取方法によって異なります。現在の摂取方法で効果が感じられない場合は、より吸収率の高い摂取方法に変えることをおすすめします。

例えば、CBDオイルなど舌下摂取の吸収率は13〜35%ですが、CBDベイプなど蒸気吸収の吸収率は34~56%となっています。CBDオイルであまり効果を感じられない場合は、より吸収率の高いCBDベイプを試してみましょう。

3.他の成分と一緒に摂取する|アントラージュ効果

CBD単体での摂取は、効果に限界があります。摂取量を増やせば増やすほど、CBDの効果は右肩上がりに効果は高くなっていきますが、ある一定のピークを超えるとそれ以上摂取量を増やしても反応が低下してしまいます。※2

CBD単体での限界を超えるには、CBN・CBGなど他のカンナビノイドや、大麻草に含まれる有効成分などをCBDと一緒に摂取する必要があります。成分同士が助け合い、それぞれの働きを増幅させることで、CBD単体では得られない効果が期待できるためです。

この相乗効果を「アントラージュ効果」と呼び、アントラージュ効果を得るためのCBD摂取方法は以下の通りです。

  • CBDの製造方法は、CBD単体のアイソレートではなく、複数の成分を含むブロードスペクトラムを選ぶ
  • CBDと一緒に、CBNやCBGなど他のカンナビノイド製品を摂取する

まとめ

CBDの効果が持続する時間は、摂取方法や体重・代謝などによって異なります

摂取方法では経口摂取の持続時間が最も長く、4~最大で12時間持続します。また、CBDは脂肪細胞に保存されるため、体重が重い人、特に体脂肪が多い人はCBDの代謝に時間がかかり、持続時間が長くなると言われています。

また代謝が良い人は、体内のCBDが素早く代謝されるため、CBDの持続時間は短い傾向にあります。

CBDの持続時間や自分に合った用量を把握して、CBDをライフスタイルの中にうまく取り入れましょう。

CBDの効果と時間についてよくある質問

CBDは寝る何時間前に摂取すればいいですか?

CBDは摂取方法によって効果が現れるまでの時間が違います

CBDオイルの場合は、寝る15分〜1時間前に摂取するのがおすすめです。

CBDグミやCBDカプセルなど経口摂取する商品の場合は、寝る1〜2時間前に摂取するといいでしょう。

CBDの効果が感じられないんですがどうすればいいですか?

CBDの効果が感じられない原因として摂取量が少ないことがあげられます。

CBDオイルの場合はいつもの摂取量に追加で1〜2滴、CBDグミの場合は追加で1つ量を増やしてみましょう

摂取量を増やしても効果が感じられない場合は、摂取している商品の濃度が低いことが原因として考えられます。

CBDオイルの場合は濃度が5%以上、CBDグミの場合は1粒あたりのCBD含有量が10mg以上のものを目安に選んでみてください。

また、CBD単体で摂取するよりも、他のカンナビノイド成分と一緒に摂取した方がより体感を得やすくなります。

他のカンナビノイド成分と一緒に摂取したい場合は、ブロードスペクトラムと表記のある商品を選びましょう。

CBDはどれくらい効果が持続しますか?

CBDの効果持続時間は摂取方法によって違います

CBDオイルの場合は、4~8時間程度効果が持続します。

CBDグミやCBDカプセルなど経口摂取するタイプの商品は4~最大12時間効果が持続します。

CBDベイプの場合は30分~1時間程度効果が持続します。

【参考】
1 Safety and side effects of cannabidiol, a Cannabis sativa constituent
2 Cannabidiol presents an inverted U-shaped dose-response curve in a simulated public speaking test

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