フルスペクトラムCBDは違法？意味・効果・他の製法との違いも解説！

2023年9月12日

「CBDオイルを買おうと思ったら、専門用語がむずかしい！フルスペクトラムっていったい何！？」
「フルスペクトラムは違法になるの！？安全に使えるものはない？」
「フルスペクトラムを使うメリットはなんだろう？」

CBDがリラックスや体の調子を整えるのに役立つアイテムと知り、使ってみようと思ったものの専門用語や選び方がわからず、困っていませんか？

「違法なんて言葉を見ちゃうと、こわくてなかなか買えない・・・」と、まだ試せずにいる方もいるのではないでしょうか。

正しい知識を持って選ばないと違法になることがあるのも事実です。

この記事では、CBDを使いたいけど不安がある方のために、フルスペクトラムCBDについて解説していきます。参考にしてぜひCBDライフを始めてくださいね。

フルスペクトラムとはCBDの製法の1つ

フルスペクトラムは製法の1つです。フルスペクトラムとはCBDの製法のグレードを表しています。

Full spectrum（全範囲）という意味なので、フルスペクトラムとは大麻草の全成分が抽出・含まれたもののことを言います。

100種類以上のカンナビノイドとテルペンやフラボノイドなどの500種類以上の化合物が含まれています。

THC、テルペン、フラボノイドなどの成分の相乗効果で、高い健康効果が期待できます。

治療適用範囲が大きく、アントラージュ効果でアイソレートのCBDよりも低用量で効果を発揮できるので、海外では医療大麻として治療に使用されています。

用語の確認

カンナビノイド：大麻草に含まれる100種類以上の化合物。さまざまな健康効果が注目され研究、実証されつつある。以下の2つが代表的。
CBD（カンナビジオール）：安全で依存性のない、カンナビノイド
THC（テトラヒドロカンナビノール）：大麻のイメージ＝ハイになるを引き起こすと言われている成分。依存性、幻覚、知覚の変化、記憶への影響があると言われているが医療的効果も高い。
テルペン：大麻草に200種類以上含まれている、揮発性の高い香りの成分。テルペンの効果はアロマセラピーにも使われている。
フラボノイド：大麻草に20種類以上含まれている、植物に含まれるポリフェノールの一種。
アントラージュ効果：同時に複数の成分を摂ることで、本来の効果がより高まる効果（相乗効果）のこと。

フルスペクトラムは違法？

フルスペクトラムが合法な国もあれば違法になる国もあります。それはTHCを許容する基準が違うからです。日本と海外の場合を比べてみましょう。

日本の状況

日本では、THCを含むものが大麻取締法で規制されており、違法になります。

THCフリーのCBD製品かTHC非検出のフルスペクトラムCBDであれば、合法に購入できます。

日本では大麻取締法により大麻草の栽培や所持が禁止されているので、純日本製のCBD製品を製造できません。つまり日本で手に入るCBD製品は海外からの輸入品となるため、微量のTHCが入っていることもありえるのです。

THCが微量ならばハイになったり中毒症状が出たりするといった精神への影響はほとんどないと言われていますが、THCの薬物テストを行った場合に検出される可能性があり、検出されれば違法になります。

購入するときはTHC非検出となっていることを確認できる、日本の規格で認証されている信頼できるメーカーから購入することが大切です。

海外の状況

ヨーロッパ連合(EU)では産業用大麻栽培のガイドラインで、THC濃度0.2％以下は規制の対象外としています。

アメリカではTHC濃度が0.3％以下は合法としている州もあります。大麻由来のCBDかマリファナ由来のCBDかでも州法で異なります。海外で使用する場合はその国や都市土地の法律を確認しましょう。

海外では、フルスペクトラムのCBDはアントラージュ効果によってTHCの精神活性作用を抑制し、CBDの効果が高まるので、医療大麻としても使用されています。難治性のてんかん治療だけでなく、アルツハイマー型認知症、統合失調症などの治療にも使用されています。

フルスペクトラムのメリット・デメリット

フルスペクトラムのメリットとデメリットは以下のとおりです。

メリット

フルスペクトラムのメリットはアントラージュ効果が得られることです。

フルスペクトラムには400種類以上の化合物が含まれています。CBD単体の摂取でも効果はありますが、他のカンナビノイド、テルペン、フラボノイドなどの大麻草成分を全体摂取すると、それぞれの治療効果が増幅されて高い効果が得られることがわかっています。

テルペンにはCBD単体では得られない、治療効果があると言われています。

テルペンとカンナビノイドには疼痛、炎症、うつ病、不安神経症、依存症、てんかん、がん、真菌および細菌による感染症の治療において相乗効果を発揮する可能性があるという報告もされています。

また、テルペンとCBDはTHCの精神活性作用を弱めるはたらきがあります。

THCの精神活性作用は心身に悪影響を及ぼすと言われていますが、フルスペクトラムCBDとしてTHCも摂取すると、精神活性作用は抑えつつ、アントラージュ効果によりCBDの効果が高まることがわかっています。

しかし、日本ではTHCが微量でも含まれていると違法になります。国内でフルスペクトラムCBDを使う場合は、THC非検出、THCフリーのCBD製品を選びましょう。

デメリット

フルスペクトラムのデメリットは以下の3つです。

THCが検出される可能性があり、検出された場合その製品は日本では違法になってしまう。
海外ではTHCが0.3％以下なら合法としているところもあるので、THCフリーだと思って海外から輸入しても検査で検出されてしまうことがあります。
麻特有の風味があり、苦手と感じる人もいる。
草のような味がして、喉がピリッと辛く感じる人もいます。
価格が高め
フルスペクトラムCBDが高くなる理由として、国内で麻は生産できないので輸入していること、麻の栽培や収穫、成分の抽出や、精製、安心できる品質をクリアするための管理や製造基準を満たすためにもにコストがかかることなどがあります。

フルスペクトラムとブロードスペクトラム・アイソレートとの違いは？

他にブロードスペクトラム、アイソレートの3種類の製法があります。主な特徴を表にまとめ、以下で詳しく解説します。

	フルスペクトラム	ブロードスペクトラム	アイソレート
成分	大麻草の全成分	フルスペクトラムからTHCを除去	CBDのみ抽出
カンナビノイド	THCを含むカンナビノイド	THC以外のカンナビノイド	CBDのみ
テルペン	◯	◯	✕
フラボノイド	◯	◯	✕
アントラージュ効果	とても高い効果が期待で　　　きる	高い効果が期待できる	✕
合法・違法	THCを含むと違法THCフリーは合法	合法	合法
味	麻独特の風味	ものにもよるが麻独特の風味がする場合も	無味無臭
価格	高め	フルスペクトラムよりは安い	お手頃
メリット	アントラージュ効果が高い	アントラージュ効果とTHCフリーで安心	加工しやすい摂取しやすい

ブロードスペクトラムの特徴

ブロードスペクトラム（Broad spectrum）は広範囲という意味で、フルスペクトラムのCBDからTHCを取り除いて抽出したものです。

上の説明が本当のブロードスペクトラムの定義なのですが、CBDとCBD以外のカンナビノイドが少なくとも一つ含まれていれば、製品をブロードスペクトラムとして販売しているメーカーも多く存在しているのが現状です。

テルペンやフラボノイドが含まれているので、アントラージュ効果が期待できます。THCフリーなので精神作用を気にすることなく、薬物検査で引っかかる心配もありません。

アイソレートの特徴

アイソレート（Isolate）は分離するという意味で、CBDのみを抽出したものです。

テルペンやフラボノイドなどの化合物も取り除かれているため、アントラージュ効果は期待できません。しかし、純度の高いCBDを確実に摂取でき、無味無臭なので大麻草特有の風味が苦手な人でも摂取しやすいなどのメリットがあります。

どの製法の製品を使うといいの？

それぞれの製法におすすめのタイプは以下のとおりです。

フルスペクトラム：体調に不安があり、アントラージュ効果に期待する人
ブロードスペクトラム：CBDの効果を強く感じたいが、THCが入っている可能性のあるものは使いたくない人
アイソレート：CBD初心者、CBDの効果のみで十分だと思う人

フルスペクトラムは麻独特の風味がすることが多いので、初めて使うときはショップで一度試してみることをおすすめします。

フルスペクトラムCBD購入時のポイント

THC非検出であることをきちんと確認できるメーカーで購入する。
海外で購入して持ち込むとき、個人輸入は特に細心の注意が必要。（THCフリーの製品でTHCが微量でも検出されると大麻取締法で逮捕されます！）

フルスペクトラムはTHCフリーの製品を選ぼう！商品も紹介！

日本でも購入可能なフルスペクトラムTHCフリーのCBDを紹介します。

Pharma Hemp

Pharma Hempは世界70か国に展開するCBDブランド。商品を医薬品のように、ウェルネスのために使ってもらうことをコンセプトに運営されています。

Pharma Hempは、スロベニアの40年以上も肥料を使っていない土地で栽培した大麻草を原料に使用しているため、商品が高品質なことが特徴です。

Pharma HempはTHCフリーのフルスペクトラムで商品を作ることにこだわっていて、Pharma HempのCBD商品を摂取するとTHC以外の、ヘンプに含まれるすべてのカンナビノイドを摂取できることが強み。

インタビュー記事も公開しています。あわせてご覧ください。
→使う人にとって「本当にいいもの」を広げたい。悩める人に支持されるファーマヘンプのこだわりに迫る。

H drop

「H drop」製品はリトアニアで生産されています。リトアニアは健康や環境に対する基準も高く、ヘンプの生産量もEU第二位の国です。原材料のヘンプはオーガニック栽培で、健康と環境づくりに配慮した、最高品質のオーガニックCBDオイルです。

「H drop」はフルスペクトラムTHCフリーのオイルを販売しています。CBD以外の有益なカンナビノイドを9種類以上含み、ベースオイルにはオーガニックヘンプシードオイルを使用しています。

収穫期に成熟した茎にCBDが4％未満、THCが0.2％未満のFuturaという品種を主に使用しています。生産研究所でヘンプエキスからTHCを99.9％除去することができるので、リトアニア国内と同一製造ラインで作っても、日本で合法なフルスペクトラムTHCフリーを可能にしました。H DropのCBDオイルはTHCを含む事がなく安全に使用できる製品です。