CBDクリームやオイルは肌荒れに効果的?美肌を目指す方のCBDの選び方

CBDクリームやオイルは肌荒れに効果的?

肌荒れとは、肌のキメが崩れることによって生じる不快な状態のことを言います。
一口に肌荒れといっても、その症状は一つではありません。
カサついたり、赤くなったり、ニキビができたり、かゆみを伴ったりなど人によって様々な状態で肌荒れはあらわれます。

空気が乾燥する冬になると、肌荒れで悩むという人も多いのではないでしょうか。

肌荒れは通常、あまり深刻には考えられません。
しかし症状が悪化すると寝つけないほどかゆくなったり、乾燥が原因でひび割れて強い痛みを伴ったりすることもめずらしくなく、どうにか症状を改善したいという人も意外と多いです。
また、美容の面から肌を整えたいという人もいるでしょう。

この記事では、CBDの肌荒れに対してどのような効果が期待できるのかや、肌荒れにおすすめのCBD製品などについて説明していきます。

CBDの効果や副作用の内容については、こちらの記事をご覧ください。
→ CBDの効果や副作用とは?効果を感じない場合の対処法も紹介

目次

CBDは肌荒れを改善する効果がある?

CBDは、肌の乾燥やかゆみ、皮膚炎、ニキビなどの肌荒れの症状を改善する効果があると考えられています。

2019年に行われた皮膚とCBDにおける海外の研究によると、CBDは、エンドカンナビノイドシステム(ECS)(※)を活性化することにより、乾燥やかゆみ、アトピー性皮膚炎などの皮膚の症状の治療に役立つ可能性があることが報告されました。※1

※ECSとは、体内の環境を一定に保とうと調節する機能のこと。細菌やストレス、炎症、痛みなどにさらされても、回復し生きていけるのはECSが働いているからと言われている。

2020年に行われた皮膚の炎症とCBDに関する海外研究では、CBDが皮膚炎や湿疹などの炎症を軽減する作用があることが示唆されています。※2

他にもCBDはニキビの肌荒れに対しても効果があるのではないかと期待されています。

2014年にニキビとCBDに関する海外の研究が行われました。
その研究結果において、CBDがニキビの原因となる皮脂細胞からの皮脂の過剰分泌を抑制したことが報告されました。※3

CBDは、一般的に肌荒れと呼ばれる様々な症状への改善効果が期待できると言えるでしょう。
いろいろな肌荒れ症状がある場合には、CBDはとても使いやすいのではないでしょうか。

CBDは肌荒れの原因を取り除く作用もある?

CBDには肌荒れを直接改善する作用だけでなく、肌荒れを起こす原因を取り除く作用があるとも考えられています。

肌荒れを起こす大きな原因となるものの一つは、皆さんもご存知のストレスです。
CBDはストレスを軽減する作用があると言われています。

2010年に海外で行われた社会不安とCBDに関する研究では、CBDがECSを活性化し、社会不安や不眠症を緩和することでストレスレベルを軽減することが報告されました。※4

この研究結果から、CBDがストレスを緩和することによって、結果的に肌荒れの予防や症状の改善につながることが期待できます。

仕事や学校でのストレスや、寝不足でのストレスにより、肌荒れは悪化することが非常に多いです。
CBDは、原因となるストレスを解消し、かつ肌荒れにも直接作用することで効率よく肌荒れを改善できると考えることができるでしょう。

肌荒れにおすすめのCBD製品の選び方

インターネット通販やドン・キホーテの店頭には、様々な種類のCBD製品が販売されています。

全身作用のあるCBDオイル(舌下摂取)、CBDベイプ(吸入摂取)、CBDカプセル・CBDグミなどの食品(経口摂取)などもありますし、局所作用のあるクリームやバーム、ローションなどのCBD製品もあります。

ストレスレベルを下げて肌荒れを緩和したい場合におすすめのCBD製品

ストレスを軽減することで肌荒れを改善したいときは、全身作用のあるCBDオイルやCBDベイプ、CBDグミなどを摂取することをおすすめします。

全身作用のあるCBD製品は、身体が受けているストレスを効率よく緩和できると考えられます。
中でも舌下摂取するCBDオイルや、吸入摂取するCBDベイプは吸収率が高く、効果を体感しやすいです。

肌荒れを直接改善したい場合におすすめのCBDスキンケア製品

肌荒れを直接改善したい場合は、肌にそのまま塗れて局所作用のあるCBD製品がおすすめです。

例えば、スキンケアオイル、バーム クリーム、ローションなどがあります。
CBDに配合する成分によって製品の特徴が変わるので、ご自身の症状に合った商品を選んでみてください。

選び方は、化粧品の選び方に似ています。
肌のかさつきには、保湿成分が配合されているCBD製品がおすすめですし、赤みを改善したい場合には抗炎症効果のある成分が配合されている製品が良いと思います。

また、CBD製品はハンドクリームやニキビ用クリームなど、特定の場所や症状に合わせて作られたものもありますので、説明書をよく読んで選択すると良いでしょう。

CBDと肌荒れに関するよくある質問

Q.CBDは肌荒れに効果がありますか?

CBDは、赤みや乾燥、かゆみ、ニキビなど様々な肌荒れに効果があると考えられています。
また、CBDは肌荒れを引き起こす原因となるストレスを軽減する作用があるとも言われています。

これらの作用の相乗効果により、効率的に肌荒れを改善できることが期待できます。

Q.肌荒れにCBDのバスボムは効果がありますか?

CBDのバスボムは、肌荒れなどの肌トラブルを緩和する作用と、ストレスを減らす作用が期待できます。

ただし、配合されている成分によって、肌トラブルに特に良い製品だったり、リラックスに特に良い製品だったりします。

同じバスボムでも製品の特徴が違うので、配合成分をよく見て購入してください。
肌に栄養を与えるエッセンシャルオイルなどが含まれていれば肌トラブルに効果的ですし、ラベンダーやカモミールなどが配合されていればリラックスに効果的ということになります。

Q.敏感肌なのですが、CBDクリームやバームを使っても大丈夫ですか?

CBDクリームやバームの製品の中には敏感肌用に作られた商品もあるので、そのような製品を試してみると良いかもしれません。
ただし、どのようなクリーム・バームを購入するにしても、使用する前にアレルギー反応をチェックするパッチテストを行っておくとより安心です。

パッチテストは次の手順で行ってください。

皮膚の柔らかい、かつ普段目立たないところ(例えば腕の内側)を選んで、CBDクリームやバーム、ローションなどのパッチテストをしたい製品を少し塗り込んでおきます。

2、3日様子を見て、赤く炎症が起きたら、アレルギー反応を起こしているということです。
何も起きていなければ、アレルギー反応は起きないということなので、安心して製品をお使いください。

【参考資料】
※1 Cannabinoid Signaling in the Skin: Therapeutic Potential of the “C(ut)annabinoid” System
※2 Cannabinoids in the Pathophysiology of Skin Inflammation
※3 Cannabidiol exerts sebostatic and antiinflammatory effects on human sebocytes
※4  Neural basis of anxiolytic effects of cannabidiol (CBD) in generalized social anxiety disorder: a preliminary report

この記事を書いた人

安藤 恵美のアバター 安藤 恵美 薬剤師/臨床試験コーディネーター

星薬科大学薬学部を卒業後、薬剤師国家免許を取得。横浜市の大型総合病院の薬剤部で、調剤・服薬指導業務を学んだあと、薬剤師や臨床試験コーディネーターとして勤務しながら、医療機関のソフトウェア開発やグラフィックデザインなどにも携わる。
結婚を機にアメリカにわたり、CBDについて知る。その後CBDを実際に試しながらCBDについて学ぶ。

現在は医薬品、サプリメントについて等、ヘルスケアに特化した薬剤師ライターとして活躍。同時に医療コンサルタントとして、オンラインで健康相談も行っている他、Webデザイナー、グラフィックデザイナーとして、企業やコミュニティーからの仕事も行っている。

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