CBDオイルとは?日本で合法?効果・選び方・摂取量を徹底解説!

最近、CBD製品の人気が世界中で高まっています。

アメリカではCBD専用の新しいショップが街のあちこちに続々とオープンしていますし、日本でもインターネットやドン・キホーテ、大手百貨店などの店舗でCBD製品が販売されているほか、都心ではCBD専門店も少しずつ増えてきました。

きっとCBD製品を見たことがあるという人も多いのではないでしょうか。また、SNSやYouTube、ブログなどでCBD製品を実際に試したという人の発信を見たことがあるという人もいるでしょう。

CBDの注目度が高まるにつれて、CBD製品の種類も増えています。中でも、特に人気の高い製品はCBDオイルです。

この記事では、CBDオイルについて取り上げます。CBDオイルの効果や使い方を紹介していきます。

これからCBDを始めようとしている方や、CBDオイルについて興味がある方はぜひ参考にしてみてください。

目次

CBDオイルとは?

CBDオイルは、CBDをキャリアオイルと呼ばれるオリーブオイルやココナッツオイルなどに溶かしたCBD製品のことです。

CBDオイルをよく理解するために、まずはCBD(カンナビジオール)について説明していきます。

CBDは、大麻草から抽出される成分の一つです。CBDには、数多くの健康・治療作用があると言われています

健康を維持したい人や、日常で感じる不快な症状を改善したい人、病気を軽減したい人など、CBDの効果の恩恵を受けたい様々な人が、様々な目的でCBDを日常に取り入れています。

CBDは安全性の高い成分であることがすでに証明されていて、安心して摂取・使用ができるという点も知っておいてほしいことの一つです。

CBD製品の人気が世界中で高まっている理由は、CBDに様々な健康効果が期待されているからですが、安全性が高く、安心かつ気軽に摂取できるという点も大きなポイントになっています。

CBDは、油と一緒に摂取をすると身体に吸収しやすくなる性質があります。そのため、CBDオイルは、CBDを効果的に摂取するのにうってつけのCBD製品と言えます。

また、CBDオイルの中にはフレーバー付きでおいしい製品もあるため、CBD初心者にもおすすめです。

CBDオイルは違法じゃない?

CBDは、大麻草から抽出される成分です。そのため、よく社会問題となる大麻とCBDのイメージを重ねてしまいCBDは違法なのではないかと思う人もいるかもしれませんが、CBDの使用は違法ではなく合法です。

CBDは、大麻取締法で規制されている大麻のように人をハイにさせる精神活性作用は一切なく、安全性の高い成分なので安心して摂取することができます。

大麻草の成分なのに「安全」とはどういうことなのでしょうか。

大麻草の成分は一つだけではありません。大麻草からは様々な性質を持つ数多くの成分が抽出されます。

その中で、人をハイにさせる作用があり、所持や使用をしたら大麻取締法違反になるのはTHC(テトラヒドロカンナビノール)という成分です。

THCとCBDは大麻草から抽出される成分ではありますが、大麻取締法による規制が違います。現行の大麻取締法では、THCは所持・使用が禁止されていますが、CBDは成熟した大麻草の茎や種子から抽出されたものであれば合法とされています。科学的な性質も化学構造質も全くちがう別の成分なので、混同しないようにしてください。

ちなみにCBDはオレンジからも微量ですが抽出されます。このようなことからもCBDが合法で安全であることが分かるのではないでしょうか。

CBDオイルにはどんな効果がある?

CBDの人気の理由になっている効果について、CBDオイルの作用などから詳しく見ていきましょう。

身体にどのように作用するの?

CBDには数多くの効果が期待されているということは冒頭でお伝えしましたが、CBDは身体にどのように作用しているのでしょうか。

CBDの効果は、エンドカンナビノイドシステム(ECS)に作用することで現れていると考えられています。

ECSとは、身体の状態を一定に保とうとする恒常性の機能のことです。

私たちの身体は、ウイルスやストレス、痛みや炎症などにさらされても、健康であれば時間が経つと回復することが多いです。その回復に関わっているのがECSで、ECSが働くことで身体を元の状態に戻しているからだと言われています。

CBDは、このECSに働きかけて恒常性を高めることによって様々な体の不調や、病気などを回復させ、健康維持に貢献しているのではないかと考えられています。

CBDの身体への作用については、以下の記事で詳しく解説していますのであわせてご参照ください。
【医師監修】エンド・カンナビノイド・システム(ECS)とは?わかりやすく解説

主な効果効能とは?

CBDオイルは様々な効果効能が期待できます。中でも多くの人が実感しているのは、生活の質を向上させる効果です。

CBDオイルは次のような効果が期待できるとされています。

  • 睡眠の質を高める効果
  • ストレスや不安を取り除く効果
  • 自律神経を整えてリラックスする効果

などです。

これらのCBDの作用により、結果的に「朝から調子が良い」「ストレスをあまり感じなくなった」「体が軽い」など、全体的な生活の質が高められたと感じる人が多いです。

CBDオイルは他にも、病気の症状を軽減する効果や、美容効果、肩こりや筋肉痛をやわらげる効果などが期待できます。

CBDの効能効果については、以下の記事で詳しく解説していますのであわせてご参照ください。
CBDオイルの効果効能は?副作用は?選び方や使い方も紹介

CBDオイルに副作用はある?

CBDオイルの副作用はいくつか知られていますが、CBDは安全性の高い成分であることから、万が一副作用が起きても症状が軽いもので済むと言われています。

起こり得る副作用は、口の渇き、下痢、眠気、めまい、食欲の変化、体重の変化などです。ただしこれらの副作用の症状は、CBDオイルの摂取を中止すれば回復することがほとんどです。

口の渇きに関しては、CBDオイルが唾液の成分を抑制することで起こります。CBDオイルを摂取する際に水分を摂ることで口の渇きを事前に防ぐことも可能です。

「副作用」と聞くだけで、なんとなく不安になってしまう人も多いと思います。しかし、どんなに安全な薬であっても副作用がない薬は存在しません。また、副作用があるからと言って、全員に症状が出るとは限りません。

新しい薬やサプリメントを使用するときは、副作用があるという事実に不安になるのではなく、どのような副作用が起きて、どの程度の症状なのか、対処法はあるのか事前に調べておくことが大切です。

もしCBDオイルを摂取して副作用の症状が起こったら、すぐに摂取を中止して様子を見たり、万が一症状が続くようなら念のため医師の診察を受けましょう

このことさえ覚えておけば、CBDオイルの副作用を過剰に心配する必要はありません。

CBDの副作用についてもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

CBDやCBDオイルの3つの製法の特徴

CBDやCBDオイルには3つの製法があります。それぞれの製法によって特徴も違うので、違いをよく把握してCBDオイル製品を選ぶ際の参考にしてください。

1.フルスペクトラム

フルスペクトラムとは、CBDを抽出する際に大麻草(ヘンプ)の化合物を全て抽出して作られた製品のことをいいます。

大麻草には、100種類以上のカンナビノイドと呼ばれる化合物(CBDもカンナビノイドの一つです)と、500種類以上のテルペン、フラボノイドと呼ばれる化合物が含まれています。

さらに、気分をハイにする作用があり、所持や使用をすると大麻取締法違反になるTHCもカンナビノイドの一つのため、大麻草に含まれています。

これらの化合物がすべて抽出されて作られたCBD製品がフルスペクトラムです。

フルスペクトラム製品のメリットは、アントラージュ効果(※)により、他の製法の製品よりも高い効果が期待できることです。

(※)アントラージュ効果とは、CBDのようなカンナビノイドと、テルペンやフラボノイドといった他の複数の植物原料と合わせて摂取することで、本来のカンナビノイドの効き目がより高まる効果(相乗効果)のこと

またフルスペクトラム製品は、一般的に値段が高めに設定されていることや、大麻草のすべての成分が含まれているため。麻特有の味やにおいがあることが特徴です。

日本でフルスペクトラム製品を選ぶ場合に注意しなければいけない点があります。大麻取締法違反の対象になるTHCがCBDオイルに含まれているかどうかを確かめることが必要です。

世界で販売されているフルスペクトラム製品は、基本的にTHCが含まれていることが多いです。国によってはTHCを所持・使用しても違法にならないところもあるため、海外のサイトではTHC入りのCBDオイルが普通に販売されています。

しかし、日本でTHCが検出されているCBDオイル製品を所持していると大麻取締法違反で逮捕される可能性があるのでくれぐれも注意しましょう。日本で販売しているCBDオイルの中にも、海外から輸入したTHC入りのCBDオイルが存在しているかもしれません。

たとえば、CBDオイルのボトルに「Less than 0.3%THC(THCが0.3%未満)」と書いてある海外の製品がありますが、0.3%で微量だから大丈夫と判断するのは危険です。たとえ微量でもTHCが検出される商品は日本では違法な商品ということになります。

それでは、日本ではフルスペクトラム製品を購入してはいけないということなのでしょうか。

実は、日本で合法のフルスペクトラム製品もあります

フルスペクトラム製品の中には、THCが入っていない、または非検出レベルの大麻草で作られた「THCフリーのフルスペクトラム製品」があります。THCフリーの製品ならフルスペクトラム製品であっても日本で所持や購入、使用をしても合法です。

CBDオイルの効果を高めるためにフルスペクトラム製品を購入する場合は、必ず「THCフリー」や「THC非検出」の製品であるかどうかを必ず確認するようにしましょう。

フルスペクトラムについては、以下の記事で詳しく解説していますのであわせてご参照ください。
フルスペクトラムCBDは違法?意味・効果・他の製法との違いも解説!

2.ブロードスペクトラム

ブロードスペクトラムとは、フルスペクトラムのCBD製品からTHCのみを取り除いて作られた製品のことをいいます。

THCが含まれていないだけで、ブロードスペクトラムにはテルペンやフラボノイド、THC以外のカンナビノイドが含まれています。そのため、フルスペクトラムと同じように麻特有のにおいがあるのが特徴です。また、アントラージュ効果による相乗効果も期待できます。

ブロードスペクトラムの価格は、フルスペクトラムよりも比較的安価に設定されていることが多いです。

フルスペクトラムと違い、THCが含まれていないことがはっきりしているため、安心して購入や使用ができるというメリットもあります。

3.アイソレート

アイソレートとは、大麻草の化合物からCBDだけを抽出して作られた製品のことをいいます。

フルスペクトラムやブロードスペクトラムに含まれているテルペンやフラボノイド、CBD以外のカンナビノイドは含まれていません。そのため、麻特有のにおいがなくCBDの純度がとても高い製品となっています。アイソレート単独ではアントラージュ効果は期待できません。

アイソレートの価格は、フルスペクトラムやブロードスペクトラムよりも安価に設定されていることが多いです。

ドーピングチェックのあるアスリートなど、THCが心配な人におすすめの製法です。

CBDオイルの選び方

CBDオイルは数多くのメーカーが販売しています。残念なことに、中には質の悪い製品を販売しているメーカーもあるため、CBDオイル製品を選ぶ際にはいくつか気をつけるべきポイントがあります。注意点を以下にまとめたので参考にしてみてください。

第三者機関による審査を通っているか

CBDオイル製品は、中にどのような成分が含まれているかは見た目では分かりません。そのため、第三者機関による審査に合格しているかどうかが、品質の良い製品を選ぶうえでの大切なチェックポイントになります。

たとえば、フルスペクトラムと書かれていても、テルペンやフラボノイドがほとんど入っていない製品もあります。中には毒性の高い除草剤や重金属などが含まれているような酷い製品もあります。

そのような製品を購入してしまうと、思ったような効果が出ませんし、それどころかその製品が原因で体調を崩してしまう事態にもなってしまいかねません。

高い効果や、確かな安全性を得るためにも、必ず第三者機関の審査を受け、合格しているかどうかをチェックしましょう。

インターネットでCBDオイルを販売しているメーカーの中で信頼できるところは、第三者機関の審査について書いてあることがほとんどです。もし、そのような情報が見つからなければ、メーカーに直接確かめてください。

販売先が信頼できるか

製品だけでなく、販売先の店舗が信頼できるかどうかも重要なポイントです。

信頼できるメーカーであれば、製品の質が良い可能性が高いですし、万が一不良品があった場合も良心的に対応してくれるでしょう。

しかし多くの人は、CBD製品のメーカーの名前を知らないため、一体どのメーカーが信頼できるか分からないというのが正直なところではないでしょうか。

百貨店や大手のセレクトショップといった店舗では、一般的に厚生労働省などの機関から正式に許可を得たCBDアイテムのみ販売されています

厳しい審査を通ったうえで販売されているので、安心して購入できますね。

CBDがきちんと含まれているか

世の中には、CBDオイルではなくヘンプオイルというものが売られています。

CBDオイルとヘンプオイルは全く違う製品ですが、CBDが大麻草(ヘンプ)から抽出されていることから、ヘンプオイルをCBDオイルと間違えて購入してしまう人も多いです。

ほとんどのヘンプオイルにはCBDは含まれていません。またはCBDを含んでいるとしてもごくわずかです。

ヘンプオイルはCBDオイルより価格がかなり安いのが一般的ですが、中にはCBDオイルに見せかけてヘンプオイルを高く売るメーカーもあります。そのため本当にCBDオイルなのかを見分けることが必要です。

CBDオイルとヘンプオイルの見分けるために、まず成分表示でCBDが入っていることや、含まれているCBDの量を確認してください。

CBDオイルであれば、必ずCBDが何ミリグラム、もしくは何パーセント入っているかがパッケージに記載されています。CBDについての記載がなければヘンプオイルである可能性が高いです。

CBDオイルの使い方

品質の良いCBDオイルを購入したら、早速摂取してみましょう。おすすめの摂取方法と摂取タイミングについて説明します。

おすすめの摂取方法は舌下から

CBDオイルのおすすめの摂取方法は、舌下から摂取する「舌下摂取」という方法です。

舌の裏側には太い血管が通っています。舌下摂取は、CBDオイルをその血管から直接吸収させることで身体にCBDを取り入れる方法です。

CBDオイルは普通に飲んで摂取することも可能ですが、飲んで摂取するとCBDオイルは血管に入る前に、胃や小腸、肝臓を通過することになります。

肝臓は、身体の中に入ってくる毒素などを代謝する器官です。CBDオイルも肝臓で代謝・分解されてしまい、血管の中に入るCBD量が少なくなってしまいます。その結果、CBDの効果も実感しづらくなってしまいます。。

CBDの効果をなるべく実感できるようにするためにも、飲んで摂取する方法ではなく、直接血管に吸収させることができる舌下摂取がおすすめです。

舌下摂取の方法

舌をうわあごの方に持ち上げて、下あごにCBDオイルを滴下しやすい状態にします。

その状態で、CBDオイルを必要な用量だけ滴下してください。自分ではスポイトの先が見えにくいので、最初はCBDオイルを滴下するだけでも難しいと感じるかもしれません。慣れるまでは鏡を見ながら滴下するのがおすすめです。

滴下をしたら、下の裏側をCBDオイルにつけるようにして、そのまま1.5〜2分間待ちます。そうすることで、下の裏側の血管からCBDオイルを吸収させることができます

吸収し終わったら、残ったCBDオイルはそのまま飲み込んでください。

摂取するのはいつがおすすめ?

CBDオイルを摂取するベストタイミングは、目的や人によって異なるというのが正直なところです。

リラックスして一日を過ごしたい場合は、一日3回、朝昼晩の食後、または一日二回、昼晩の食後に摂取するのがおすすめです。

ただし、CBDオイルを摂取するとかなり眠くなる人の場合は、仕事や運転をしなければいけない朝や、昼の摂取は控えた方がよいでしょう。

睡眠の質を高めたり、不眠の解消が目的なら、夕食後と就寝前の2回摂取を試してみてください。

また、会社のプレゼンテーションなどで一時的に緊張を和らげたい場合は、プレゼンテーションの1時間ほど前に摂取すると、プレゼンテーション中のリラックス効果が期待できます。

CBD製品の種類を紹介!CBDオイルとの違いは?

世の中には数多くのCBD製品が販売されています。

CBDオイルとの違いに注目しながら、どのようなCBD製品があるのかを見ていきましょう。

CBDベイプ

CBDベイプは、CBDをタバコのように吸って摂取する製品です。CBDリキッドや、CBDベイプオイルなどを吸入器具にセットして使う詰め替え式のタイプと、すでにセットしてあるCBDベイプペンのような使い捨てのタイプがあります。

CBDベイプのメリットは、CBDオイルよりも吸収率が高く、効果の発現時間が短いことです。すぐに高い効果を得たい時に最適なCBD製品と言えます。

一方CBDベイプのデメリットは、効果の持続時間が短いこと、使い方にコツがいること、またCBDベイプは一見タバコのように見えるため、摂取する場所が限られてしまうことなどです。

CBDグミ・キャンディ・カプセル

CBD製品には、グミやキャンディーなどのお菓子や、カプセルに入っている製品もあります。

CBDグミ・キャンディ・カプセルのメリットは、普通に口から摂取(経口摂取)するため、CBDオイルの舌下摂取よりも摂取しやすいことです。また、CBDグミやCBDキャンディーなどは、味を楽しみながら摂取できることも大きなメリットと言えます。

デメリットは、摂取の際に肝臓を通って吸収するため、CBDが分解されやすくCBDオイルよりも吸収率が低いことです。そのため、CBDの効果が感じにくいことがあります

CBDクリームやバスボム、シャンプー(ヘアケア・ボディケア)

CBDクリームやバスボム、シャンプーなどは、CBDのヘアケア、ボディケア製品です。

CBDオイルのような全身効果ではなく、クリームなら塗布した場所、バスボムならお風呂に使った肌の部分、シャンプーなら髪や頭皮への局所効果が期待できます。

メリットは、口から摂取するCBD製品よりも副作用の心配が少なくなるため、CBDの初心者でも安心して使いやすいことです。また、患部や改善したい部分に直接使用することができるため、目的によって適切な製品を選びやすいこともメリットと言えます。

デメリットは、全身作用ではないためCBDオイルなど直接身体に入れるCBD製品よりも、リラックス効果などの全身への効果が実感しにくいことがあることです。

CBDオイルを選ぶ3つのメリットとは?

CBDオイルは、CBD製品の中でも特に人気の高い製品です。CBDオイルを選ぶ3つのメリットについて説明します。

1.摂取する場所を選ばなくていい

一つ目のメリットは、摂取する場所を選ばなくても良いということです。

たとえば、仕事中にリラックスするためにCBDを摂取したいとします。CBDベイプのように喫煙室のような適切な場所でしか摂取できないとなると、仕事中に席を離れなければCBDを摂取できないということになるので、とても不便ですよね。

CBDオイルは、CBDベイプのようなタバコに見える製品と違い、一般的にボトルにスポイトが付いている形になっています。

食後や仕事の合間にさっと取り出して舌下摂取を行えるため、摂取する場所を限定せずに好きなタイミングでCBDを摂取できます。

2.吸収率が高く、持続時間が長い

CBDオイルは、舌下にある血管から直接吸収させるため、肝臓の酵素の影響を受けにくく、吸収率が高いのです。ちなみにCBDオイルを舌下摂取したときの吸収率は13〜35%です。

CBDグミやカプセルを経口摂取した場合の吸収率は6〜20%なので、CBDオイルの吸収率は比較的高いと言えます。

吸収率が高いということは、少ない用量で十分な効果を得られる可能性が高いということです。

また、CBDオイルは効果の持続時間も4〜8時間と長いです。CBDベイプを吸入摂取した持続時間は30分〜1時間程度しかありません。効果を長く感じたい場合はCBDオイルがおすすめの製品と言えます。

3.コツさえ押さえれば摂取が簡単

CBDオイルは摂取が簡単であることもメリットの一つと言えます。

さきほど、舌下摂取のやり方を説明しましたが、舌下に滴下するときにスポイトの先が見えないため、最初は、「何滴滴下したのか分からない」「舌下に滴下するときのスポイトの位置がわかりにくい」と思うことがあるかもしれません。

しかし、何度か摂取しているうちにだんだん慣れてきて、摂取が簡単だと感じるようになるでしょう。慣れてくると、鏡を使わなくても滴数も分かるようになりますし、スポイトの位置も感覚で分かるようになります。

また、CBDベイプのようにリキッドを気化させるためのヴェポライザーも必要ありませんし、温度設定などの手間も必要ありません。CBDオイルはコツさえつかめば、気軽に簡単に摂取できます。

CBDオイルの適切な摂取量の見つけ方

CBDオイルは、医薬品やサプリメントのように一日に摂取すべき用量が明確に書いてありません。中には初心者のために初回の用量の目安が書いてある製品もありますが、そうではないと、「最初はどのくらい摂取したらよいの?」「もし過剰に摂取してしまったら副作用が出てしまうのでは?」と心配になってしまうのではないでしょうか。

CBDオイルの適切な摂取量は次の手順で見つけてください。

1. 10~40mgを目安に少量から始める
2. 初回用量を続けて効果が出なければ、1滴ずつ徐々に用量を増やしていく

滴数を増やしていき果が出始めた用量が、その人にとっての最適な摂取用量ということになります。

また過剰摂取についての心配に関してですが、2017年のCBDの用量に関する海外の調査によると、一日1,500mgの高用量のCBDを摂取しても、健康上の問題が起こらず、安全性に問題ないことが報告されました。※1

1,500mgのような高用量を一日で摂取することは、まず考えられません。一般的に摂取するCBDの用量は多くても100mg程度だと言われています。

つまり、最適な用量が分からず、たまたま多少多く摂取してしまったかもしれないと感じても、健康上の問題にはならないと考えて大丈夫です。

過剰に心配せずにCBDを気軽に試してみてください。

CBDオイルを摂取する際に気を付けてほしいこと

CBDオイルは安全性が高く、副作用もほとんどないということが確認されています。しかし、もし今現在服用されている薬がある場合は、CBDオイルを摂取する際に注意が必要です。

CBDはいくつかの服用薬と相互作用を起こす可能性があるからです。

CBDは、肝臓の薬物やアルコールを解毒する酵素を阻害する働きを持っています。そのため、服用している医薬品にもよりますが、作用を必要以上に強めてしまったり、医薬品の副作用を出やすくしたり、医薬品が身体の中に長時間残ったままにしたりする可能性があります。

もし、慢性疾患などで薬をすでに服用している場合は、CBDオイルを服用する前に、主治医やかかりつけ薬局の薬剤師にCBDオイルと服用している薬が相互作用を起こさないかどうかを確認するようにしてください。

相互作用を起こす医薬品を服用している場合は、CBDの摂取はしないようにしましょう。

CBDオイルの体験談をご紹介

CBDオイルを実際に摂取した体験談を2つご紹介します。

naturecan オイル40%

味は特にしません

円柱状のボトルに入っていていますが、瓶が壊れたりするような怖さは感じませんでした。

くせのないCBDオイルなので、寝る前に摂取しても口に違和感を感じることなく、そのまま眠ることができます

摂取すると朝からすっきりする感じがします

sikame ゆずオイル

商品が入っている箱がきれいなゆずの色でデザインされているため、箱ごと商品を持ち歩きたくなります。

オイルは、ゆずのすっきりした香りがして口にいれたくなる感じです。オイル特有のベタベタ感がないので、摂取しやすいなと思いました

CBDの他にCBNも入っているので、寝る前に摂取すると快適な睡眠空間を作れます。

CBDオイルについてよくある質問

Q.CBDオイルはどうやって使えばいいですか?

CBDオイルは舌下に入れて摂取します。

まず舌をうわあごの方に持ち上げて、下あごにCBDオイルを滴下しやすい状態にします。その状態で、CBDオイルを必要な用量だけ滴下してください。

滴下をしたら、下の裏側をCBDオイルにつけるようにして、そのまま1.5〜2分間待ち、下の裏側からCBDオイルを吸収させます。

残ったCBDオイルはそのまま飲み込んでください。

Q.CBDオイルはどんな効果がありますか?

CBDオイルの効果は数多く知られていますが、主な効果として、

  • 睡眠の質を高める効果
  • ストレスや不安を取り除く効果
  • 自律神経を整えてリラックスする効果

などがあります。

Q.CBDオイルはいつ摂取するといいですか?

リラックスして一日を過ごしたい場合は、一日3回、朝昼晩の食後、または一日二回、昼晩の食後

睡眠の質を高めたり、不眠の解消が目的なら、夕食後と就寝前の2回

会社のプレゼンテーションなどで一時的に緊張を和らげたい場合は、プレゼンテーションの1時間ほど前に摂取するのがおすすめです。

【参考資料】
※1 An Update on Safety and Side Effects of Cannabidiol: A Review of Clinical Data and Relevant Animal Studies

この記事を書いた人

安藤 恵美のアバター 安藤 恵美 薬剤師/臨床試験コーディネーター

星薬科大学薬学部を卒業後、薬剤師国家免許を取得。横浜市の大型総合病院の薬剤部で、調剤・服薬指導業務を学んだあと、薬剤師や臨床試験コーディネーターとして勤務しながら、医療機関のソフトウェア開発やグラフィックデザインなどにも携わる。
結婚を機にアメリカにわたり、CBDについて知る。その後CBDを実際に試しながらCBDについて学ぶ。

現在は医薬品、サプリメントについて等、ヘルスケアに特化した薬剤師ライターとして活躍。同時に医療コンサルタントとして、オンラインで健康相談も行っている他、Webデザイナー、グラフィックデザイナーとして、企業やコミュニティーからの仕事も行っている。

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