近年、CBDについて耳にする機会が増えてきました。
「名前だけは聞いたことがあるけど、どんなものなのかよくわからない」という方も多いのではないでしょうか。
CBDとは大麻草から抽出された成分のひとつです。いわゆる「大麻」とは別のもので、リラックス効果によるストレスの緩和や不眠の改善などといった効果があります。抗炎症・抗酸化作用があることから、健康だけでなく美容分野でも注目を集めています。
この記事では、CBDの効果について詳しく解説しています。CBDの副作用や使用時の注意点、CBD製品の選び方、CBDで効果を感じなかったときの対処法についてもまとめました。
「CBDにどのような効果があるのか知りたい」という方はぜひ参考にしてみてください。
CBDに期待される6つの効果・効能
近年はCBDに関する研究が進んでおり、CBDが持つさまざまな可能性が報告されています。
ここでは、CBDに期待される6つの効果・効能について解説していきます。
1.ストレスの緩和やリラックス作用
CBDにはストレスの緩和やリラックス作用があります。神経伝達物質にはたらきかけて自律神経を整えてくれるため、不安や緊張を緩和して心身ともにリラックス効果が得られるのです。
なにかとストレスの多い現代社会では、過度なストレスによってうつ病や不安障害などの精神疾患を引き起こしてしまう可能性もあります。
CBDは不安障害の症状を和らげる作用があることがわかっており、日々の気分転換から精神疾患の治療まで幅広く役立つことが期待されています。
自律神経やうつ病への効果についてもっと詳しく知りたい方は「CBDの自律神経への作用」や「CBDのうつ病への作用」の記事をご覧ください。
2.不眠や睡眠障害の改善
「ベッドに入ってもなかなか眠りにつけない」「毎朝すっきり目覚められない」など睡眠について悩んでいる方も多いでしょう。CBDは寝つきの悪さや不眠など、睡眠に関する問題の改善が期待できます。
CBDの作用によって、体内ではセロトニンをはじめ精神の安定やリラックス効果を及ぼす働きが促進されます。そのリラックス効果が睡眠の質の向上につながり、不眠や睡眠障害の改善に役立つのです。
睡眠への効果についてもっと詳しく知りたい方は「CBDの睡眠の効果」の記事をご覧ください。
3.てんかん発作の緩和
てんかんとは、予期せぬてんかん発作を繰り返してしまう病気です。CBDはてんかんの治療に役立つことが期待されており、さまざまな研究や臨床実験が行われています。
てんかん発作は脳神経細胞の異常な活動によって起こるとされていますが、CBDによって体内機能が調整され脳の異常活動が抑えられると考えられています。
睡眠不足やストレスもてんかん発作を誘発するため、CBDのリラックス効果が発作の防止に役立つ可能性もあります。ただしてんかんをお持ちの方がCBDを使用する場合は、事前に医師に相談しましょう。
てんかんへの効果についてもっと詳しく知りたい方は「CBDのてんかんへの効果」の記事をご覧ください。
4.パーキンソン病など神経変性疾患の治療
CBDには抗酸化作用によって神経を保護する働きがあるため、神経細胞の劣化で起こるパーキンソン病や多発性硬化症などの治療にも効果があると報告されています。
また、CBDは認知機能の低下を予防するなど、アルツハイマー病に対する有意な結果も出ています。CBDには今後、さまざまな脳機能の障害の軽減が期待できるかもしれません。
認知症への効果についてもっと詳しく知りたい方は「CBDの認知症への効果」の記事をご覧ください。
5.痛みや炎症を緩和する
CBDには抗炎症作用があるため、痛みや炎症を緩和します。頭痛や筋肉痛、関節痛をはじめ、多発性硬化症やガンによる痛みにも効果があると報告されています。
関節痛の治療においては、経口摂取、経皮吸収どちらの効果も認められています。
頭痛への効果については「頭痛・偏頭痛の効果」の記事を、ガンに関する事例については「CBDとガンの研究事例」の記事をご覧ください。
6.ニキビやアトピーなどの治療や美容効果
美容分野においてもCBDは注目されています。
ニキビは過剰な皮脂分泌による炎症です。CBDには抗炎症作用に加えて過剰な皮脂の分泌を防ぐ作用もあるため、ニキビ治療にも効果的であると考えられています。
また、アトピー性皮膚炎患者がCBDクリームを使用したところ、患部の皮膚状態が改善したという報告もあります。
美容効果についてもっと詳しく知りたい方は「CBDの美容効果」の記事を、ニキビやアトピーに関する効果については「CBDのニキビへの効果」や「CBDのアトピー性皮膚炎への効果」の記事をご覧ください。
CBDの副作用
CBDの安全性は確認されていますが、軽い副作用はあります。
起こり得る副作用として代表的なものは、喉の渇き、吐き気、下痢、強い眠気です。
CBDの副作用の症状はとても軽度で、CBDの摂取量を減らしたり、中止したりすることで回復することがほとんどです。喉の渇きの副作用は、CBDを摂取する時に水分を一緒に摂ることで緩和することができます。
副作用については以下の記事で詳しく解説していますのであわせてご参照ください。
→CBDやCBDオイルの副作用は?ホントに有害性・危険性はないの?
CBDを使用するにあたっての5つの注意点
CBDの副作用にはそれほど重篤なものはありませんが、安全に使用するために注意したい作用がいくつかあります。
ここでは、CBDを使用するにあたって5つの注意点について解説します。
1.CBDに慣れるまでは使用後の運転を避ける
CBDに慣れていない場合や、新しいCBD製品を使用する場合は使用後の運転を避けましょう。CBDによって眠気を感じたり、リラックス効果が強く出て集中できなかったりという可能性があるためです。運転以外にも、大事な仕事や用事の前には使用を避けたほうが良いでしょう。
CBDを使用することで自分自身にどのような変化があるのか、またどのくらいの量で効果があらわれるのか、常に意識しておくことをおすすめします。
2.妊娠中・授乳中の使用は要注意
妊娠中や授乳中のCBD摂取に関する研究はまだほとんどなく、安全性が保証されていません。
CBD自体の安全性はさまざまな研究で確認されていますが、妊娠中・授乳中の使用は控えましょう。
3.持病や薬を内服している場合は医師に相談
持病がある方や薬を内服している方は、CBDを使用する前に医師や薬剤師に相談しましょう。CBDには特定の薬剤と相互作用を起こし、副作用が強く出たり効果が増幅させてしまうことがあります。
持病に関しても、CBDの作用が病状に影響してしまう可能性があるため注意が必要です。もしCBDを使用していて体調や身体に異常を感じた場合は、すぐに使用を中止してください。
4.製品やメーカーの安全性をよく確認する
CBD製品を購入する際は、その製品や販売元のメーカーが信頼できるかどうかもよく確認しましょう。
最も注意しなければならないのはTHCについてです。特に海外製の場合はアメリカのTHC基準値と日本の基準値が異なるため「THCフリー」と表記してあっても、実際にはTHCが含まれている可能性があります。
また、なかには製品に含まれるCBD量が極端に少なかったり、品質に問題のあったりと粗悪な製品も存在します。
CBD製品は、第三者機関での成分分析を行い結果を公表しているなど、信頼できるメーカーで購入しましょう。
5.CBD製品の容量や使用方法を守る
CBD製品を使用する前は用量と用法を確認し、しっかりと守りましょう。使用量を増やせば効果も増大しますが、そのぶん副作用も大きくなります。
また、CBD製品によって使用方法も異なるため、製品に合った方法で摂取してください。例えばCBDオイルの場合、経口摂取よりも舌下摂取のほうがより効果を感じられます。
効果が物足りないと感じる場合は、決められた用量の範囲内で少しずつ摂取量を増やしましょう。
CBDの効果が感じられない原因と対処法
「あまりCBDの効果が感じられない」という方もいるかもしれません。
ここでは、CBDの効果が感じられない場合に考えられる原因と、その対処法について解説します。
CBDの効果に対して過剰に期待している
CBDは一般的な医薬品とは異なり、即効性や劇的な効果が得られるものではありません。継続して摂取を続けることで少しずつ効果があらわれる、例えるならば漢方薬のような効果の現れ方です。
CBDに対する期待が大きすぎる場合は、効果が出ていても気付けていない可能性があります。気分転換や美容、睡眠などCBDを使用する目的はさまざまだと思いますが、CBDには強い効果を期待するのではなく、日常生活のサポートとして使うことをおすすめします。
CBDの使用目的があいまいである
「なんとなく体によさそうだから使ってみよう」などCBDの使用目的があいまいな状態で使用している場合は、効果を実感しにくいでしょう。
また、身体的、精神的に問題や悩みがない場合も、CBDの効果を感じにくいかもしれません。CBDの役割は体内のバランスを整えることであるため「睡眠障害や頭痛を改善したい」「気持ちをリフレッシュしたい」など、改善したい症状や明確な目的がない場合はCBDの効果を実感するのが難しいことがあります。
CBDを使用する際はどのような効果を得たいのかを明確にして、摂取後の経過や体感も意識しながら確かめていきましょう。
CBDの摂取量や含有量が少ない
CBDの摂取量が少なすぎるために、効果を感じられていない可能性もあります。CBDの摂取量は、体格や症状の程度によっても異なります。体重や症状の程度が重くなるほど、効果を実感するまでに必要な摂取量は多くなります。
まずは適量を試し、様子を見ながら少しずつ(例えばCBDオイルの場合は1滴ずつ)使用量を増やしていきましょう。
また、使用している製品のCBD含有量や濃度が少ないという可能性もあります。効果が感じられない場合は、より濃度の高いCBD製品を選んでみましょう。できれば5%以上の製品を選択することをおすすめします。
なかには記載されているよりもCBD含有量が少ない、CBDが含まれていない製品もあるため、信頼できるメーカーで購入するようにしてください。
摂取方法が適切でない
CBDの摂取方法が適切でないとCBDが身体に十分に吸収されないため、効果を体感しにくい原因になります。効果を感じられない場合は、もう一度適切な方法で摂取しているかどうか確認してみましょう。
オイル:舌下に溜めず、すぐ飲み込む
CBDオイルは通常舌下から摂取をします。
舌下摂取は、舌の裏側の太い血管からCBDを吸収させる摂取方法です。 舌下から摂取をすると、飲み込んで摂取する時のように肝臓を通る必要がないため、CBDを過剰に分解しなくて済みます。そのため、より多い量のCBDを吸収することができ、CBDの効果をより感じやすくなります。
しかし、せっかく舌下にCBDオイルを滴下しても、舌下に溜める時間が短く、すぐに飲み込んでしまったりはしていないでしょうか。すぐに飲み込んでしまうと、舌の血管から十分にCBDを吸収できず、効果を感じにくくなってしまうかもしれません。
舌下摂取する場合は、舌の裏側を滴下したCBDに付けた状態で1分半から2分ほど待ち、血管からCBDを十分に吸収させるようにしましょう。
グミ:すぐ飲み込む
CBDグミは、普通のグミと同じように食べて摂取するのが一般的です。
しかし、グミをすぐに飲み込んでしまうと、効果をあまり感じられない可能性があります。
より効果的に摂取するためには、グミを細かく噛んだ後にしばらく舌下に入れてみましょう。
経口での摂取の吸収率が6〜20%なのに対して、舌下での摂取は13〜35%です。グミを舌下に入れて吸収させた方がCBDの効果を体感しやすくなるかもしれません。
ベイプ:煙をすぐ吐き出す
CBDベイプは吸入摂取をします。
しかし、煙を吸ってすぐに吐き出してしまうと、効果を感じにくくなってしまうことがあります。
CBDベイプは、肺の毛細血管からCBDを吸収させるため、吸い込んだCBDを一度肺に溜めてから吐き出す必要があります。
効果を感じやすくするには、ベイプで吸入したら苦しくない程度に息を止めて、毛細血管からCBDを十分に吸収させましょう。
※ただし、CBDベイプは肺に少なからず影響がある商品でもあるため、NECARAではCBDベイプはおすすめしていません。
CBDの効果がない原因と対策については以下の記事で詳しく解説していますのであわせてご参照ください。→CBDやCBDオイルの効果がない10個の原因とは?対処法も解説!
アントラージュ効果とは?
CBDについて調べていると、「アントラージュ効果」という言葉をよく目にするのではないでしょうか。「アントラージュ効果」は、CBDを知る際にとても重要なワードになるので知っておきましょう。
アントラージュ効果とは、簡単に言うと相乗効果のことです。CBD以外のカンナビノイドやテルペンやフラボノイドのような植物原料をCBDとあわせて摂取することによって、本来のカンナビノイドの作用・効き目がより高まります。これがアントラージュ効果です。
つまり100%CBDで作られた製品よりも、CBDの他にCBNやCBGなどのカンナビノイドやテルペンなどを含んでいる製品の方がCBDの効果を体感しやすいということになります。
純度が高い製品は効果も高いのではないかと思ってしまう人も多いかもしれませんが、CBD製品においては、CBD純度が高い製品であるがゆえにアントラージュ効果が得られず、効果を体感しにくいということが起こるのです。
アントラージュ効果については以下の記事で詳しく解説していますのであわせてご参照ください。
→【医師監修】アントラージュ効果とは?CBDの作用をより高める方法を解説!
CBD製品の種類とそれぞれの効果
CBD製品にはさまざまな種類があるため「どのような違いがあるのかよくわからない」「どれを選べばいいのかわからない」と悩んでしまう方も多いでしょう。
ここでは、CBD製品の「製法」「摂取方法」「製品」について、それぞれの種類や特徴、効果の違いなどを詳しく解説していきます。
製法による種類と効果の違い
CBDは製法によって「フルスペクトラム」「ブロードスペクトラム」「アイソレート」の3種類に分けられます。日本で多く流通しているのは、ブロードスペクトラムとアイソレートです。
フルスペクトラム
フルスペクトラムとは、大麻草のすべての成分が含まれている製品です。
本来のフルスペクトラムはTHCも含みますが日本ではTHCが規制されているため「非検出レベル」まで取り除いたものをフルスペクトラムと呼んでいます。
フルスペクトラム最大のメリットは、大麻草の成分が豊富に含まれているため、アントラージュ効果により高い効果や働きが期待できることです。医療グレードのCBD製品にもフルスペクトラムは多く見られます。
デメリットとしては、日本ではフルスペクトラム製品が少なく高価であることです。フルスペクトラムはTHCを除去して必要な成分のみを抽出することから、高度な技術と設備が必要となるためです。
また、他の製法に比べて精製率が低く植物そのものに近いため、オイルの場合は青臭い独特の苦みを感じる製品があります。
ブロードスペクトラム
ブロードスペクトラムとは、THCを除くCBD以外のカンナビノイド(大麻草に含まれる成分の総称)がひとつ以上含まれる製品です。
本来ならばTHCのみを除いたもの=ブロードスペクトラムですが、日本ではTHCが規制されているために、THCのみを除いたものに限らずさまざまなブロードスペクトラム製品が存在しています。
ブロードスペクトラムの最大のメリットは、完全にTHCフリーであり安心して使用できることです。CBD以外のカンナビノイドも含まれているため、アントラージュ効果やそれぞれの成分による効果も期待できます。
アイソレート
アイソレートとは、大麻草のさまざまな成分からCBDのみを99%の純度で抽出した製品です。
CBD以外のカンナビノイドは含まれていないためアントラージュ効果は望めませんし、CBDのみの効果しか得られません。しかし、CBDの摂取量を調整したい場合などには便利です。
例えば、CBD製品の含有量に物足りなさを感じた場合、アイソレートCBDを購入して製品にプラスすることで、自分に合った量のCBDを調整できます。
また、アスリートやスポーツ選手はCBD以外のカンナビノイドがドーピングとみなされてしまうため、CBD純度の高いアイソレートであれば安心してパフォーマンスを高めることができます。
価格も他の製法と比べてリーズナブルなので、初めてCBDを使う方にもおすすめです。
摂取方法による種類と効果の違い
CBDの摂取方法にはさまざまな方法があります。方法によってCBDの作用時間や持続時間、吸収率に違いがあるため、目的に合った方法を選びましょう。
また、CBDの効果を感じるには継続して使用する必要があります。自分にとって摂取のしやすいかどうかも重要なポイントです。
経口摂取
経口摂取するCBD製品には、CBDカプセルやCBDエディブル(グミやクッキー、チョコレートなどCBDを配合した食品)があります。
経口摂取されたCBDは消化器官で吸収され、肝臓で代謝されたあとに全身に運ばれます。
摂取から効果を感じるまでには1時間ほど必要ですが、効果の持続時間は6~8時間と長くなっています。はやく効果を感じたい場合は、空腹時に摂取してください。
メリットは場所を選ばず、道具も使わず手軽に摂取できることです。外出先でも人目を気にせず摂取できるでしょう。
舌下投与
舌下投与は、舌下にCBDオイルを垂らして摂取する方法です。すぐには飲み込まず、しばらくCBDオイルを舌下にとどめてください。
舌下には毛細血管が多く集まっているため吸収が良く、消化器官を経由せずにCBDを血管に取り込めます。
そのため経口摂取よりも効果の発現時間が早く、30分ほどで効果があらわれます。効果の持続時間は2~4時間ほどです。
経口摂取と同じく道具を使わず手軽に摂取できることがメリットですが、製品によっては青臭さや苦味などオイルの味が気になってしまう場合もあります。
気化摂取(吸入)
気化摂取は、CBDが含まれるリキッドやワックスなどを気化して吸い込む摂取方法です。CBD製品のほか、べイプという電子タバコが必要です。
肺の毛細血管からCBDが取り込まれるため、効果の発現時間が早いことが特徴です。数分~15分ほどで効果が現れるため、効果を早く感じたい場合にはおすすめです。
また、気化摂取はCBDが全身に循環する割合である「生体利用効率」が高いため、多くのCBDを効率よく摂取できます。持続時間は短く、2~4時間ほどで効果がなくなっていきます。
喫煙経験のない方は、慣れるまで煙の吸入などが難しく感じるかもしれません。
経皮吸収
経皮吸収は、CBDバームやクリームなど、CBD成分を直接肌に塗る方法です。CBDは皮膚上のカンナビノイド受容体と融合し、ゆっくりと体内に吸収されます。
吸収されたCBDは全身には循環せず、塗った範囲で局所的に効果を発揮します。局所的な保湿や抗炎症などの効果が期待できるでしょう。
CBD製品による種類と効果の違い
近年はさまざまな種類のCBD製品が販売されています。
ここでは、代表的なCBD製品について、それぞれの特徴と効果を解説していきます。
CBDオイル
CBDオイルとは、MCTオイルやオリーブオイルなどにCBD成分を配合した製品です。
舌下摂取で手軽に取り入れられることに加え、口内の毛細血管から直接吸収されるため、効果を感じやすいことも特徴のひとつです。
CBDオイルについては以下の記事で詳しく解説していますのであわせてご参照ください。
→CBDオイルとは?日本で合法?効果・選び方・摂取量を徹底解説!
CDBべイプ(リキッド・ワックス)
CBDべイプは、電子タバコ(べイプ)を使用してCBDが配合されたリキッドやワックスを蒸気に気化させて吸入します(気化摂取)。
肺の毛細血管や細胞から直接CBDが取り込まれるため、数分で効果を感じられます。
煙を吸い込むため、喫煙経験がない方は慣れが必要です。
ただし、NECARAではCBDベイプはおすすめしていません。CBDベイプは、リラックス効果を得る際には適した商品ですが、肺に少なからず影響がある商品でもあるからです。
また、CBDの健康被害に対しての相談件数を見るとCBDベイプ、CBDリキッドなどの吸入するタイプのCBD製品の相談件数が圧倒的に多くなっています。海外の報告では劣悪なCBDベイプ製品を吸入したことで、意識を失ったり、呼吸不全に陥ったりなど、重篤な症状が起きたりした人もいます。
CDBべイプについては以下の記事で詳しく解説していますのであわせてご参照ください。
→CBDベイプや電子タバコの8つの効果!メリット・デメリットも紹介
CBDグミ・カプセル
CBDグミは、食品にCBDが配合されているエディブル製品のひとつです。CBDグミやCBDカプセルは経口摂取のため、ゆっくり時間をかけて効果が表れます。
人目や場所を気にせずに取り入れやすく、CBDオイルのようにCBD独特の味が気になるという心配もありません。
CBDグミはカラフルで可愛らしいデザインのものも多いため、誤って子どもが食べないようにしっかりと管理しましょう。
CBDグミについては以下の記事で詳しく解説していますのであわせてご参照ください。
→CBDグミとは?効果は?違法なの?選び方・食べ方まで徹底解説!
CBDバーム・クリーム
CBDバームやクリームは、直接皮膚に塗って使用します。CBDには抗炎症作用があるため、皮膚の乾燥などの改善も見込めます。
バームやクリームにはCBD以外にもシアバターやエッセンシャルオイルなどの栄養成分が含まれているため、それらの成分による美容や保湿効果なども期待できるでしょう。
CBDコスメ(フェイス・ヘア)
近年は化粧水やパックなどのスキンケア用品、ヘア用品などさまざまなCBDコスメが販売されています。
CBDの抗炎症作用・抗酸化作用はニキビなどの肌トラブルの改善にも役立つといわれています。
CBD製品の選び方
CBDにはさまざまな効果がありますが、種類や選択肢も多いため自分に合った製品を選ぶのは難しいものです。
ここでは、代表的なCBD製品や効果とともに、CBD製品の選び方を紹介します。
初心者はグミがおすすめ
「CBDを試してみたい」という初心者の方には、CBDグミがおすすめです。CBDグミはお菓子売り場に売っているグミと同じように摂取することができるため、抵抗なく摂取できるのではないでしょうか。
CBDベイプは煙に慣れていないと躊躇してしまいがちですし、吸入にコツがいることがあるため初心者は摂取が難しいと感じてしまいやすいです。
CBDオイルは舌下摂取するのが一般的ですが、日本人にとってはなじみのない人が多く、慣れないとスポイトで舌下に滴下できているかどうかが分かりにくいと感じる人もいます。
CBDグミは舌下で摂取することもありますが、かみ砕いたグミを舌の裏側にしばらく入れておいた後、普通に飲み込むだけなので簡単です。CBD初心者の方はぜひCBDグミを試してみてください。
気分転換や睡眠の改善にはオイル
気分転換したい時や、寝つきの悪さや眠りの浅さなど、睡眠を改善したい場合はCBDオイルがおすすめです。
CBDオイルは舌下から摂取します。舌下摂取は経口摂取よりも吸収効率が高いため、CBDの効果を体感しやすいという利点があります。
CBDベイプの吸収効率も高いですが、ベイプの効果の持続時間は30分〜1時間と短いです。効果が短いとリラックスする時間が続かず、寝付く前に効果が切れてしまったり、眠りが深くなっている最中に目覚めてしまったりすることにもなりかねません。
CBDオイルを舌下摂取した場合の効果の持続時間は、4〜8時間と言われています。睡眠の質を良くするのに十分な時間、効果が続きます。
また、CBDベイプは、リラックス効果を得る際には適した商品ですが、肺に少なからず影響がある商品でもあります。そのため、リラックス効果を体感したい場合、NECARAではCBDオイルをおすすめしています。
気分転換や睡眠の改善にはCBDオイルを選んでみてください。
CBDを使用するにあたっての5つの注意点
CBDの副作用にはそれほど重篤なものはありませんが、安全に使用するために注意したい作用がいくつかあります。
ここでは、CBDを使用するにあたって5つの注意点について解説します。
1.CBDに慣れるまでは使用後の運転を避ける
CBDに慣れていない場合や、新しいCBD製品を使用する場合は使用後の運転を避けましょう。CBDによって眠気を感じたり、リラックス効果が強く出て集中できなかったりという可能性があるためです。運転以外にも、大事な仕事や用事の前には使用を避けたほうが良いでしょう。
CBDを使用することで自分自身にどのような変化があるのか、またどのくらいの量で効果があらわれるのか、常に意識しておくことをおすすめします。
2.妊娠中・授乳中の使用は要注意
妊娠中や授乳中のCBD摂取に関する研究はまだほとんどなく、安全性が保証されていません。
CBD自体の安全性はさまざまな研究で確認されていますが、妊娠中・授乳中の使用は控えましょう。
3.持病や薬を内服している場合は医師に相談
持病がある方や薬を内服している方は、CBDを使用する前に医師や薬剤師に相談しましょう。CBDには特定の薬剤と相互作用を起こし、副作用が強く出たり効果が増幅させてしまうことがあります。
持病に関しても、CBDの作用が病状に影響してしまう可能性があるため注意が必要です。もしCBDを使用していて体調や身体に異常を感じた場合は、すぐに使用を中止してください。
4.製品やメーカーの安全性をよく確認する
CBD製品を購入する際は、その製品や販売元のメーカーが信頼できるかどうかもよく確認しましょう。
最も注意しなければならないのはTHCについてです。特に海外製の場合はアメリカのTHC基準値と日本の基準値が異なるため「THCフリー」と表記してあっても、実際にはTHCが含まれている可能性があります。
また、なかには製品に含まれるCBD量が極端に少なかったり、品質に問題のあったりと粗悪な製品も存在します。
CBD製品は、第三者機関での成分分析を行い結果を公表しているなど、信頼できるメーカーで購入しましょう。
5.CBD製品の容量や使用方法を守る
CBD製品を使用する前は用量と用法を確認し、しっかりと守りましょう。使用量を増やせば効果も増大しますが、そのぶん副作用も大きくなります。
また、CBD製品によって使用方法も異なるため、製品に合った方法で摂取してください。例えばCBDオイルの場合、経口摂取よりも舌下摂取のほうがより効果を感じられます。
効果が物足りないと感じる場合は、決められた用量の範囲内で少しずつ摂取量を増やしましょう。
まとめ
CBDは心身のリラックス作用や睡眠障害の改善、抗炎症作用による痛みや炎症の緩和など、心身のバランスと健康を保つために役立つ効果があります。
CBDの製法や製品、摂取方法によっても効果が変わってくるため、自分の悩みや目的に合ったCBD製品を選ぶことが大切です。
日々の生活にCBD製品を取り入れて、心と身体の健康を手に入れましょう。
よくある質問
CBDにはどんな効果があるんですか?
CBDに期待される効果について数多くの報告がありますが、例として、ストレスの緩和やリラックス作用、不眠や睡眠障害の改善、てんかん発作の緩和、パーキンソン病などの神経変性疾患の改善、痛みや炎症の緩和、ニキビやアトピーなどの治療や美容効果などが期待できると言われています。
CBDを摂取するとハイになりますか?
CBDは大麻草から抽出される成分ですが、CBDを摂取してもハイにはなりません。
大麻草の成分で摂取するとハイになる成分はTHCと呼ばれる成分です。CBDとTHCは性質や構造が全く違う別物なので混同しないようにしてください。
CBDはどれくらいで効果が出ますか?
CBDの効果が出る時間は、製品や摂取方法によって違います。CBDグミのように経口摂取する製品の場合は、30分〜2時間程度で効果が出ると言われています。
CBDオイルのように舌下摂取する製品の場合は、15分〜1時間程度で効果が出ると言われています。
CBDベイプのように吸入摂取する製品の場合は、数秒から10分程度で効果が出ると言われています。また、CBDクリームのように経皮吸収する製品の場合は、効果が出るまで2時間程度かかると言われています。